1月27日に公開された木村拓哉主演映画『THE LEGEND & BUTTERFLY(以下、レジェンド&バタフライ)』が、全国週末興行成績を元にした映画ランキング(興行通信社調べ、以下同)で初登場1位を獲得。“東映創立70周年記念作品”ということで総製作費20億円をかけたと公表されている大作だが、「初週で首位に立てたのはよかったものの、観客動員数や興行収入の成績自体はやや期待はずれ」(芸能ライター)のようだ。
同映画は武将・織田信長(木村)とその妻・濃姫(綾瀬はるか)が政略結婚から絆を深め、ともに天下統一を目指す姿を描いた作品。昨年11月には木村と福富平太郎貞家役・伊藤英明が映画の宣伝を兼ねて岐阜県で行われた「ぎふ信長まつり」の騎馬武者行列に参加したことも話題に。このように、出演者たちは公開前からテレビやイベントで盛んにPR活動を行ってきた。
「そして先月27日、全国376館での大規模公開を迎えた『レジェンド&バタフライ』は、初日から3日間で動員37万1000人、興収4億9700万円を記録し、映画ランキングでも1位発進となりました。同週のランキング8位には、木村と同じジャニーズ事務所の嵐・二宮和也主演で昨年12月9日から上映中の『ラーゲリより愛を込めて』もランクイン。全国352館で公開された同映画は、初週3日間の動員が27万3000人、興収は3億7400万円、ランキングでは3位発進でした」(同)
二宮の『ラーゲリ』と比べ、好成績でスタートを切った木村の『レジェンド&バタフライ』。ジャニーズの先輩としては、後輩に対して威厳を保てたといえそうだが……。
「一部映画ファンの間では、『レジェンド&バタフライ』は、ともにヒットメーカーである脚本家・古沢良太氏と映画監督・大友啓史氏がタッグを組んでいるということで『面白くないわけがない』『この脚本と監督なら2部作でもよかったくらい』などと期待されていた様子。しかし、動員・興収面では、古沢氏および大友氏の前作を超えられませんでした」(同)
まず、古沢氏が手がけて昨年1月に公開された『コンフィデンスマンJP -英雄編-』(長澤まさみ主演)は、全国352館公開で、3日間の動員は41万7000人、興収は5億9000万円を超える好成績でスタートした。
「さらに、大友氏の前作は21年4月公開の『るろうに剣心 最終章 The Final』と同年6月公開の『るろうに剣心 最終章 The Beginning』(いずれも佐藤健主演)ですが、『The Final』は初日から3日間で動員51万人かつ興収7億円、『The Beginning』も3日間で動員35万人かつ興収5億円を突破。しかも、『The Final』は251館での公開でしたから、376館公開の『レジェンド&バタフライ』が、その動員・興収を超えられなかったというのは、やはり残念といえます」(同)
なお、映画を鑑賞したネットユーザーからは「予算使ってるわりに微妙」「金をかければいい映画になるってもんじゃない」との苦言も寄せられている。
「メインキャストの木村や綾瀬には、『渾身の演技やアクションが素晴らしかった』『2人のラブストーリーとして楽しめた』など好意的な書き込みもみられた一方、『キムタクはキムタク、綾瀬はるかも綾瀬はるかにしか見えない』という指摘も」(同)
また、同映画は上映時間が168分と3時間近い作品だけに、時間に余裕のある「正月休みの間に見たかった」という意見もあり、冬休み中の公開であれば、「初動も違ったかもしれません」(同)という。
とはいえ現状、酷評されているわけでもなく、ポジティブな口コミが広がれば、まだまだ成績を伸ばせるかもしれない。
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