中古マンション再生! 連載企画「汚部屋 ビフォーアフター」は、筆者の「新しい実家」です。実家じまいをへて中古マンションへと住み替え、築30年分の汚れを自力で清掃、補修。カビとヤニで汚れた部屋が、明るく変わる様子をお届けします。
タバコのヤニとカビで汚れた「洋室5.5畳」を、リラックスできる寝室に変えていきます。壁紙と床材を新しく貼り替えた後は、高齢者が出し入れしやすい収納を紹介。ズボラさんにもおすすめの、「かがまない収納」です。また、新生活グッズのほとんどを中古品で揃え、できるだけ「激安」で部屋を作るヒント付きです。
【Before】引っ越し直後の様子
引っ越し直後の部屋の様子です。
壁紙の汚れが目立ちますね。この色の正体は、たばこのヤニの黄ばみと、カビの黒ずみです。窓の結露と換気の悪さで手遅れになってしまったそう。ゴミ屋敷だった実家も、床下からの結露で半壊寸前だったので「結露対策は土台が大事」と強く思います。
リフォームで壁紙と床材を交換。雰囲気がガラリと変わりますね。すべて、ベテランの職人さんが張り替えてくれたので隅まで美しい仕上がり。
リフォーム後に揃えた家具のほとんどは、中古品です。小物もセールで集めました。また、1人で部屋から運べるサイズと重さで選びました。
中古品は2月〜3月が狙いどき!
プラスチック製のチェストは、中古品で1,800円。2〜3月は、中古品が一番多く出る時期です。なお、ホームクリーニングやリフォーム会社も繁忙期が終わるので、お手入れにより時間をかけてくれる場合も。
片付けが苦手な人は「投げるだけ」がラク!
高齢の親が管理するので「1箱1種類」で収納します。引き出しの中に箱を置いて、春夏用と秋冬用にざっくり分け。毎日出し入れする下着類を上段に、下段は腰を下ろさなくてはいけないため、控えの洋服だけに分けます。
ダイソー「シンプル収納ボックス」を活用
ゴミ屋敷実家ではプラスチックケースの処分に苦戦したため、今回はダイソー「シンプル収納ボックス」を選びました。ハンカチといった小物と、脱いだ洋服入れです。
天井に設置した「ウォールハンガー」のみ、新品で購入。5.5畳と狭く、小さなクローゼットだけの部屋なので、天井の梁(凸)を使って「吊るし収納」にしました。下地の強度工事が必要な場合もあるので、設置する際はリフォーム会社に相談をすると◎。
中古のキャスター付き「ハンガーラック」
洋服の収納には、キャスター付きハンガーラック(中古で2,000円)も使いました。ラックには、今シーズンの洋服だけ並べます。
ズボン用のハンガーを使うとコーデ管理がしやすいですが、両手を使うので高齢の親には難しい……。写真上のようにS字フックに「ベルトループ」をかければ、片手で済むので簡単。高齢者の場合、背中を丸めることなく「置くだけ」「掛けるだけ」のやさしい収納です。
開閉しにくいクローゼットは、あえて使わない
折戸の扉で出し入れが難しいクローゼット。使いにくいので「使用頻度の低い」モノ入れにしました。これがもし子ども部屋なら、扉を外してカーテンに変えるなどの方法もアリ。リフォーム予算があれば、隣の部屋とつなげてクローゼットを作り直すなど「使い方」も変わります。