各局で絶賛放送中の冬ドラマ。キャストの中には演技力や存在感が高く評価され、株を上げた俳優がいる一方で、「こんなにヘタだったっけ」「なんでこの役引き受けた?」と物議を醸し、株を落とした人もいる模様。
そこで今回、視聴者の声をもとに、放送中の連ドラ出演で株を下げそうな役者を5人紹介したい。
冬ドラマで株を下げそうな俳優5人
・西島秀俊(テレビ朝日系『警視庁アウトサイダー』)
・広瀬すず(TBS系『夕暮れに、手をつなぐ』)
・嵐 櫻井翔(日本テレビ系『大病院占拠』)
・藤原竜也(TBS系『Get Ready!』)
・嵐 松本潤(NHK『どうする家康』)
『警視庁アウトサイダー』のギャグシーン、西島秀俊じゃなければ「笑える」?
1人目は、『警視庁アウトサイダー』で“血”を見ると白目を剥いて倒れたり、時おり“後ろ歩き”をする元マル暴(警視庁組織犯罪対策部)の刑事・架川英児を演じる西島秀俊。同作は、シリアスなストーリーとギャグシーンのギャップが見どころのひとつといえる。
しかし、初回から西島のコミカルな演技を「面白い」と評価する声もあれば、「今一つ笑えない」とネット上では賛否が飛び交っている様子。また、同じギャグでも濱田岳が演じていれば、もう少し笑えた」などと同作に出演している濱田の名前を挙げる意見もあり、「西島さん好きなのに、イマイチ役が合ってない」とヤキモキするファンもいるようだ。
視聴率は世帯平均8~10%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と安定しているものの、いかなる役も上手に演じられるイメージがあった西島にとっては、同作への出演は株を落とす可能性も?
広瀬すずに苛立つファンも「なんでこの役引き受けたの?」
2人目は、恋愛ドラマ『夕暮れに、手をつなぐ』で主演中の広瀬すず。初回から宮崎出身の主人公が話す九州弁をめぐり、ネット上では「上手」「違和感がある」と物議を醸していたが、広瀬の演技自体には「やっぱりうまい」と好意的な声が目立つ。
それでも広瀬が株を落としたように見えてしまうのは、やはりドラマ自体に否定的な声が多く飛び交っているからだろう。
特に、主人公が公園の噴水で顔を洗ったり、キス寸前で男性に水鉄砲を浴びせたり、お世話になっている下宿先の大家の服をバラバラにしたり……と、非常識な行動が目に余るため、「すずちゃん、なんでこの役引き受けたの?」「事務所はもっと仕事を選んであげてほしい」と一部ファンを苛立たせているようだ
第1子誕生の櫻井翔、『大病院占拠』は「父親のイメージ浸透」のため?
3人目は、タイムリミット・バトル・サスペンス『大病院占拠』で休職中の捜査官・武蔵三郎を演じる嵐・櫻井翔。彼が扮するのは、武装集団に占拠された大病院内で、別居中の家族や人質を助けるために戦う役どころだ。
同作は、ブルース・ウィリス主演映画『ダイ・ハード』(1989年)を彷彿とさせるシーンが目立ち、櫻井演じる主人公が毎回「嘘だろ?」と言い放つのも、同映画のオマージュと思われる。
加えて、爆発シーンのCGの粗さが話題になるなど、“ネタドラマ”として一部に大ウケしている同作。だが、“主演が櫻井だから盛り上がっている”という印象は薄く、むしろ「なんで櫻井にこの役をやらせたのか?」とキャスティングに対する疑問の声も目立つ。
そんな櫻井は、今月16日に第1子が誕生したことをジャニーズ事務所を通じて発表。同ドラマの妻子を守る役どころは、家庭的なイメージを世間に浸透させるために進んで受けたのだろうか。
しかし、同じく嵐の二宮和也が、妻の第2子出産前の昨年4月期に日曜劇場『マイファミリー』(TBS系)で誘拐犯から家族を守る父親を好演し、世間に父親のイメージを植え付けたケースと比較すると、どうしても櫻井に「『大病院占拠』でよかったのか?」と感じる人は多い様子。
4人目は、妻夫木聡主演日曜劇場『Get Ready!』で、闇医者グループの交渉役・ジョーカーを演じる藤原竜也。同作は世帯平均視聴率9~10%と好調だが、『警視庁アウトサイダー』同様にコメディシーンが物議を醸してきた。
特に、藤原はキャストの中でも“コメディ要員”のようで、占い師・POC(三石琴乃)との謎めいたやり取りや、子どもの裏口入学を理事長に掛け合う際に生きたウナギを持参するなど、シュールでコミカルなシーンに登場することが多い。
ネット上では「笑える」「サブい」と賛否を呼んでおり、中には「藤原竜也がつまらなく見えるから、やめてあげてほしい」という声も。同作で藤原の株が下がらないか心配だ……。
松本潤、大河にハマってない? 溝端淳平との差
最後は、冬ドラマではないものの、1月にスタートした『どうする家康』で主演を務める嵐・松本潤をぜひ挙げておきたい。
俳優揃いの嵐の中でも華々しい活躍を見せる松本だが、放送が始まると、ネット上では「松潤は好きだけど、大河には合ってない気がする」「松潤が微妙にハマってない。ほかのキャストの熱演に食われてる」と厳しい意見が続出。
特に、最近は今川氏真役の溝端淳平の鋭い演技が絶賛されており、「溝端淳平がすごすぎて、松潤が霞むな」「松本と溝端ってかつて『失恋ショコラティエ』(フジテレビ系、2014年1月期)で共演してたよね。9年経ってこの圧倒的な力量の差はなんなんだ」と比較する声もチラホラ。ただ、大河は放送期間が長いため、今後、松本の演技が大河により馴染むことを願うばかりだ。
多くの作品が後半に差し掛かった冬ドラマ。演技力は高くても、作品自体の評判が悪かったり、役が合っていないケースもあるため、俳優にとっては“運”要素も大きいのだろう。