いよいよ佳境に入った冬ドラマ。ネット上では“考察系ドラマ”の推測合戦が盛り上がりを見せている。
その一つが、2月16日に第7話が放送された『警視庁アウトサイダー』(テレビ朝日系)。同作は元マル暴の刑事・架川英児(西島秀俊)が、自身の左遷の原因となったトラブルの真実を探るべく、刑事課のエースに成りすました男・蓮見光輔(濱田岳)と、警視庁副総監の娘である新米刑事・水木直央(上白石萌歌)とともに、さまざまな難事件に挑む内容。
「同ドラマは、10年前の“ホステス殺人事件”が全話通しての主軸となっていますが、第7話では、水木の父親である有働弘樹(片岡愛之助)が、事件との関係を疑われる展開に。ネット上では『やっぱり有働が黒幕なの?』『悪役と見せかけて、実は味方だったってオチじゃないの?』など、さまざまな説が浮上しています」(芸能ライター)
また、18日に第6話が放送された『大病院占拠』(日本テレビ系)も同様に、“犯人探し”に白熱する視聴者が相次いでいる。
同作は、大病院・界星堂病院を占拠した謎の武装集団・百鬼夜行と、休職中の捜査官・武蔵三郎(嵐・櫻井翔)の対決が描かれるアクションサスペンス。
第6話では、人質となった同病院院長の播磨貞治(津田寛治)を解放する条件として、百鬼夜行のリーダー・青鬼(Sexy Zone・菊池風磨)が武蔵に対し、播磨が過去に犯した罪を暴くよう命じた。
「その後、武蔵は、播磨がかつて死亡した3人の死因を“交通事故”と偽装したことを突き止めました。これに、青鬼は“それだけでは不完全である”と告げるも、なぜか播磨は解放されることに。県警の動きが百鬼夜行に筒抜けになっていることから、武蔵は県警内部に内通者がいることを疑いますが、それを裏付けるように、解放後に警察の取調室に連れて来られた播磨のイスには、爆弾が仕掛けられており、1時間以内に残りの罪を自白させるよう、青鬼から再び命令を受ける……という展開でした」(同)
さらに、百鬼夜行が行っているネット配信で取調室の様子が映しだされ、内通者がいることが確定的に。ネット上では、この内通者について「和泉が怪しい」「備前じゃないかな?」と、現場の指揮を執る管理官・和泉さくら(ソニン)や、神奈川県警本部長・備前武(渡部篤郎)などと疑う声が見られる。
そして、20日に第6話が放送された『罠の戦争』(フジテレビ系)についても、「黒幕は誰だ」と盛り上がっている様子。
同作は、息子が何者かによって重傷を負わされるも、その事件を揉み消されそうになった議員秘書・鷲津亨(草なぎ剛)が、自ら議員となって権力者たちに復讐を果たす物語だ。
「第6話では、今まで鷲津をサポートしてきた厚生労働大臣・鴨井ゆう子(片平なぎさ)が、息子の事件の隠蔽に関わっていたことが発覚。ネット上では、『やっぱり鴨井大臣か。いい人すぎて、逆に怪しいと思ってた』『この人が黒幕っていうのは、少々安直な気がする。まだ6話だし、ほかに犯人がいそう』といった声が上がっています」(同)
2019年放送の話題作『あなたの番です』(日本テレビ系)以降、すっかり定番化したといえる“考察系ドラマ”。今回挙げた3作品は、視聴者が納得できるラストを描けるだろうか。