木村拓哉と工藤静香の次女でモデルのKoki,が、演技初挑戦の主演ホラー映画『牛首村』(2022年)で「第65回ブルーリボン賞」の新人賞を受賞。案の定、ネット上では物議を醸しているようだ。
同映画賞は、「日刊スポーツ」など在京スポーツ紙7紙の映画担当記者で構成された“東京映画記者会”が主催。過去には、小芝風花、黒木華、芦田愛菜、生田斗真ら錚々たる俳優が新人賞を受賞している。
受賞にあたり、複数のスポーツ紙にコメントを寄せているKoki,は、木村から「よく頑張ったね。すごいね」と受賞を祝福されたと明かしているほか、「1人の人として格好良い、こうありたい。父の姿を見て、自分も父みたいになれたら良いな、なりたいなと心の底から思いました」と、偉大な父を目標にしている旨を語っていた。
2月24日、この話題を伝える「日刊スポーツ」の記事が「Yahoo!ニュース」に掲載されると、配信から5時間ほどで実に2000件を超えるコメントが寄せられる事態に。
残念ながら、その多くが「新人賞を取れるレベルの演技ではなかった。これだから日本の映画賞は信用されないんだよ」「スポーツ紙の忖度? それとも静香ママの強引な売り出しか……」といった受賞を疑問視する書き込みだ。
Koki,といえば、2018年にファッション誌「ELLE」(ハースト婦人画報社)が主催する「エル シネマアワード」の“エル・ガール ライジングスター賞”を受賞。当時、同賞を映画出演経験のないタレントの受賞するのはKoki,が初とあって、ネット上では苦笑されていた。
「同アワードに関しては、『ELLE』の表紙でモデルデビューを飾ったKoki,を“売り出したい”という大人たちの思惑が透けて見えたため、世間にはしらけムードが漂いました。この時の茶番とは違い、今回の『ブルーリボン賞』は演技が評価された上での受賞と思われますが、いまだ“ゴリ押し”のイメージが強いためか、ネット上ではネガティブな意見が目立ちます」(芸能記者)
ただ、中には「Koki,さんはすごく頑張ってる。下積みがないだけで叩かれるのはかわいそう」「恵まれた環境も含めて、Koki,さんは存在感あるし、演技も初めてとは思えないほどうまかったよ」と擁護する声も見られる。
「Koki,は『牛首村』で1人2役を演じており、公開当時、『初めての演技とは思えない』と称賛する人も見られました。ただ、ホラー作品は演技経験が浅いアイドルが起用されがちなせいで、“演技力が誤魔化せる”というイメージが広まっており、Koki,も少なからずそうした先入観を持たれてしまった感は否めません。彼女はすでに2作目となるアイスランド映画『Touch(原題)』の撮影に臨んでいるそうですから、世間からの穿った視線を、2作目以降で跳ねのけてほしいですね」(同)
「実力で評価されたい」と親の話をしたがらない二世俳優も少なくない中、木村と工藤の娘であることに積極的にアピールしているKoki,。デビュー時に比べればバッシングも少し収まっている印象だが、やはりこびりついた“ゴリ押し”のイメージはなかなか拭えなさそうだ。