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妻夫木聡『Get Ready!』第8話でようやく悪者判明の“残念度”……韓国ドラマとの違いは?

 妻夫木聡が主演を務める日曜劇場『Get Ready!』(TBS系)の第8話が2月26日に放送。これまで謎に包まれてきた天才執刀医・波佐間永介(通称・エース)の過去が描かれたが、ネット上では「なぜ初回にやらなかった?」と疑問視する視聴者が相次いでいる。

「同作は、『救命病棟24時』シリーズ(フジテレビ系)などで知られる飯野陽子氏が脚本を、『TRICK』シリーズ(テレビ朝日系)の堤幸彦氏が演出を手掛ける1話完結の医療ドラマ。法外な治療費と引き換えに患者の命を救う闇医者チームを描き、主人公の波佐間を妻夫木、交渉人・下山田譲(ジョーカー)を藤原竜也、凄腕オペナース・依田沙姫(クイーン)を松下奈緒が演じています」(テレビ誌記者)

※以下、『Get Ready!』第8話のネタバレを含みます

 第8話では、下山田から「そろそろ過去に何があったのか聞かせてほしい」と言われた波佐間が、自身の悲しい過去を語ることに。13年前に大和医科大学付属病院に勤めていた天野真一(波佐間の本名)は、副院長の真田博(榎木孝明)から「オペは完治の入り口でしかない」と教えられるも、若さから反発してしまい決別。剣持理三(鹿賀丈史)が院長を務める千代田医大学附属病院に籍を移す。

 そこで、天野は気管支拡張症および二次性肺高血圧症を患い、ドナーを待つ7歳の女児・坂本青葉(志水心音)に対し、完治を約束。しかし、天野のオペ技術の高さを危険視した剣持は、青葉に提供されるはずだった肺を不動産業界の重鎮・堂前隆文(松澤一之)に横流し。さらに、天野や次期日本胸部外科手術学会理事長に有力視されていた真田を、横流しに関わったように仕立て上げる。

 その後、容態が悪化した青葉は死亡し、その母親から「先生が命に優先順位をつけたのであれば、娘に生きる価値はなかったのか」と問われる天野。その後、天野はバイク事故を起こし、真田のオペを受けて回復するが、無実を証明できないまま真田は亡くなってしまう……。

 そんな悲劇的な過去に、ネット上では「あんな過去があって、今のエースにつながってるんだと思うと、これまでのエースのセリフにも納得がいった」「すごくいい回だった。エースの過去を知って、過去回を見直したくなった」と好意的な感想がある一方で、「これが初回だったら、もっと登場人物に興味を持てたのに……」「なんで今頃になってこの話? 序盤でこれが描かれていれば、ドラマの評価も変わったはず」と疑問の声が続出。

 なお、同作の世帯平均視聴率は第1~3話が10%台(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)、第4~8話が9%台を記録。高視聴率ドラマが目立ってきた日曜劇場にしては、少々寂しい数字が続いている。

「第8話は、剣持が悪者であることを視聴者に認識させると同時に、エースへの感情移入を促す重要な回。視聴者も『剣持が失脚するところを早く見たい』と声を上げており、エースを応援する気持ちにスイッチが入ったようです。それだけに、復讐劇系の人気韓国ドラマの大半がそうであるように、『Get Ready!』も主人公のバックボーンが初回に描かれていれば、もう少し視聴率が伸びたのではないかと残念に思えてなりません」(同)

 これまで、主人公のバックボーンや、剣持の立ち位置がわからないまま長らく進行していた『Get Ready!』。「なんで今になって?」という疑問は残るが、ようやく登場人物の背景が見えたことで、最終回へ向けて盛り上がりを見せそうだ。

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