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『オモウマい店』はネタ切れ? テレビ業界人が指摘する、ヒロミら出演者の困惑

 2度の特番を経て2021年4月からレギュラー化した『ヒューマングルメンタリー オモウマい店』(日本テレビ系)が、人気番組だった『火曜サプライズ』(同)の後継番組として、申し分ない成長を見せている。だがここ最近、放送内容に変化が生じつつあるようだ。

「ネタ切れ感が顕著になりつつあります。開始当初は関東近県だった取材対象地域が拡大。昨年の年末4時間スペシャルでは、ついにハワイに上陸していました」(芸能ライター)
  
 また、今年1月31日放送回では、スタッフがそのハワイの店を再訪。オンエア後の反響を確認しに行っていたという。

「もともとこの番組の良さは、安い値段でたらふく食べてほしいという店主の姿を通して、人々の心根の優しさを再確認できる点でした。言ってみれば、制作サイドの『まだまだこの国も捨てたもんじゃない』というメッセージ性が視聴者にウケたわけです。しかし、対象のお店を海外にまで広げると、それまで番組が大切にしていた、店主の心意気や、その裏にある想いなどが少し違って見えてきてしまう。同放送回は、番組の根幹を揺るがす内容だったと言えます」(同)

 ただ、視聴率が下降傾向にあるわけではなく、多少ネタの魅力が落ちても、固定のファンはいるよう。その半面、単に店を紹介するだけでなく、番組スタッフが店主の生活に密着したり、店の手伝いをする様子を放送する回もあるため、「たまたま視聴した人には、どんな番組なのかまったくわからない可能性がある」(同)とのこと。

 一方、レギュラー出演者らの反応にも変化が見られるようになったという。

「番組初期に紹介した店は、どのメニューも東京の物価から考えたら、激安と言っていいものでした。21年6月オンエア回では、青森県の大衆居酒屋の『ご飯食べ放題の刺身定食』が300円など、衝撃プライスばかり。MCのヒロミやバイきんぐ小峠英二も素直に驚いていました。しかし次第に、正直そこまで安くはない値段のメニューも見られるようになったため、出演者らもリアクションに困っている様子。値段予想の際、心なしか少し高めに言うようになっています」(テレビ業界関係者)

 なお、2月14日放送回では、番組スタートの記念すべき1店目として登場した中華料理店「みんみん」が、創業55年で閉店する様子がドキュメントされた。長年厨房に立ち続けた主人の体調が芳しくないことから、この決断に至ったというが、番組で紹介されたことにより客が殺到し、キャパオーバーになっている店もあるようだ。主人の体調も、放送後の反響が少なからず影響したのかもしれない。紹介される店側にとっては、良いことばかりとは限らないのが人気番組ゆえのジレンマだが、果たして『オモウマい店』は勢いを保てるのだろうか。

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