水谷豊が主演を務める連続ドラマ『相棒season21』(テレビ朝日系)の第19話が3月1日に放送され、歴代相棒の名前が登場。ネット上では、「シリーズ終焉の様相」と寂しがるドラマファンが相次いでいる。
※本記事は『相棒season21』第19話のネタバレを含みます。
第19話で、薬物銃器対策課の角田課長(山西惇)から、“奥多摩の山中での大きな音がした”という通報の確認を押しつけられた杉下右京(水谷)と亀山薫(寺脇康文)。現地へ向かうと、2人は山間の集落で何者かの襲撃を受けて拉致されてしまう。
2人はなんとか監禁場所を抜け出したが、追跡者から逃れるため、二手に別れることに。その後、右京が山小屋で、「かんべ」と名乗る怪しげな男と遭遇。さらに、バス停で会った男は自身を「とおる」、またお堂にいた怪しい男は「かぶらぎ」と名乗る。
しかし、行きつけの小料理屋「こてまり」で目を覚ました薫が「不思議なこともあるもんですねえ。山で出会った人たちが、みんな歴代の相棒と同じ名前だったなんて」と不思議がると、右京は「おや、なんのことでしょう」「君、夢でも見てたんじゃありませんか?」と返答するのだった。
「2代目相棒の神戸尊(及川光博)、3代目の甲斐享(成宮寛貴)、4代目の冠城亘(反町隆史)と同じ名前が劇中に登場したほか、『かぶらぎ』が探していると語った行方不明の少年の名前は山部守(田中奏生)で、これも『season14』までレギュラー出演していた米沢守(六角精児)を彷彿とさせる。“夢落ち”とも“パラレルワールド”とも取れる展開に、ネット上では『「世にも奇妙な物語」(フジテレビ系)みたい』『相棒でこのパターンは珍しい』と驚きの声が上がっています」(テレビ誌記者)
また、8日には、いよいよ2週にわたる最終回の前編が放送される同作。予告映像では久々に米沢が登場し、15年ぶりに再会した薫と抱き合うシーンのほか、右京・薫・神戸のスリーショットも見られた。
なお、神戸の登場は『season17』の第10話以来、約4年ぶりとなり、「薫くんと神戸さんが、ついに初対面した!」と多くの『相棒』ファンを歓喜させているようだ。
「初代相棒の薫が14年ぶりに復活した今シーズンですが、最終回は米沢と神戸も合流し、まさに同窓会といった様相。シリーズ終了がささやかれて久しい同シリーズですが、ネット上では『終わってほしくないけど、終わる雰囲気がすごい』『夢のような最終回だけど、ラストで右京がシリーズ終了を告げそうで怖い』と複雑な心境を吐露する『相棒』ファンも目立ちます」(同)
『相棒』といえば、昨年11月8日発売の「週刊女性」(主婦と生活社)が劇場版の新作に関する“ビッグプロジェクト”について報道。水谷が「歴代の相棒が全員登場する映画を作りたい」と要望しており、芸能界を引退した成宮も含めて、スタッフが出演交渉中であると伝えていた。
「歴代相棒の名前をストーリーに入れ込んだ今回に続き、最終回では神戸と米沢が復活。結局、水谷が望んでいた“全員登場”プランが頓挫し、それに近しい方法でお茶を濁したようにも見えます。ただ、ネット上では『最終回で、享のサプライズ登場がありますように』と、あきらめていない人も散見されますが……」(同)
まさしくシリーズ終焉の様相となってきた『相棒』。第19話の世帯平均視聴率は13.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)だったが、最終回の数字も注目されそうだ。