中古マンション再生! 連載企画「汚部屋 ビフォーアフター」は、筆者の「新しい実家」です。ゴミ屋敷だった実家じまいをへて中古マンションへと住み替え、築30年分の汚れを自力で清掃、補修。カビとヤニで汚れた部屋が、明るく変わる様子をお届けします。
写真は、ゴミ屋敷時代の「食器棚」です。昔は、モノを減らす知識が今ほどありませんでした。食器棚の多くは、保管と予備であふれていて、「実際に使っているモノ」が入らないパターンも。
食器棚は、キッチンやリビングの出し入れしやすい場所に置かれる棚。詰め込んだ食器を減らすと、空間に余裕が出ます。そこに、食器以外のモノを置くと、生活が快適に。今回は、食器棚の驚きの活用術を紹介します!
食器棚には「食器以外のモノ」を入れると便利
昭和時代の頑丈な食器棚を、前住人様より譲ってもらいました。マンションの梁(下がり天井)の下にぴったりで、震災対策の点からも安心。頑丈なガラス扉と引き出しが付いているので、収納家具としてはとても使いやすい家具です。大きなポイントは「食器棚の常識」を外すこと。この部屋、この場所で何をするか? で置くモノを考えます。
【食器棚の活用術1】普段使っている食器以外は処分
食器棚に入っているほとんどは、使用頻度が少ない食器、家族それぞれの食器です。普段使っている食器だけを残して、ほかは潔く処分。観賞用や来客用の食器を残したい場合は、別の場所で保管する方法を選びます。
食卓テーブルで作業するモノ(書類、薬、おやつ、お茶類)をまとめました。ほか、食器以外のモノを入れる例です。
【1】家の書類や写真など「紙類の整理」
【2】薬やサプリ、保険証など「健康管理グッズ」
【3】爪切りや毛抜きなど「グルーミンググッズ」
【4】家計を管理する「ママバッグや財布」
【5】新聞紙や牛乳パックなど「消耗品グッズ入れ」
【食器棚の活用術3】頻繁に使う「一式セット」もおすすめ
大きな食器棚なら、「家族が日常的に使うモノ」を置く場所を考えると便利。頻繁に外に持ち出すモノの「一式セット」を用意するのもおすすめです。
【食器棚の活用術4】食器棚は本棚の代わりにも
食器棚の奥行きを利用して「本棚として使う」のも便利。居住区の案内や住宅資料、契約書類などの紙資料をまとめました。
【食器棚の活用術5】文房具を収納
食器棚下の引き出しといえばカトラリー入れですが、それをやめて文房具や工具などを入れました。すべて、食卓テーブルの上で作業するときに使う小物。
毎日使う小物は、引き出しの中、扉の中へはしまいません。扉を開閉する手間があると、戻す面倒があるので散らかります。よく使う小物は、数を厳選して「出しっぱなし」がベスト。
「出しっぱなし」にする1軍文具
頻繁に使う1軍の文房具は「出しっぱなし」にします。2軍の文房具は、引き出しの中へ。写真は、ニトリの「ハコブNインボックス」です。5つの空間に分類できるので、小物がより簡単に出し入れできます。
テレビ周りで使う小物も「出し並べ」
テレビの周辺には、電池を入れた箱、保湿剤やグルーミングを入れた箱、電子タバコを入れた箱を「出し並べ」しています。
家具の役割より「部屋の目的」で考える
食器棚なら食器だけ、本棚なら本だけ、といったことにこだわらないほうが、散らかりにくい部屋になります。キッチンシンクも同じ。どうしても名前通りのモノを収納しがちですが、「この部屋ですること」を考えるとスッキリしますよ!