嵐・櫻井翔主演ドラマ『大病院占拠』(日本テレビ系)が3月18日の放送で最終回(第10話)を迎えた。ネット上では、予想外のラストが話題になる一方で、武装集団・百鬼夜行のリーダー・青鬼(Sexy Zone・菊池風磨)が主人公に復讐感情を抱いた理由に対し、不満の声が上がっている。
同ドラマは、休職中の捜査官・武蔵三郎(櫻井)と、日本屈指の大病院「界星堂病院」を占拠し、人質とともに立て籠もった謎の武装集団・百鬼夜行との攻防を描いた“ノンストップ籠城サスペンス”。
前回の第9話は、裏番組で『2023 ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)』が中継されていた影響により、自己最低となる世帯平均視聴率4.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)まで下落してしまったが、最終回は3.7ポイントアップし自己最高の7.9%を記録。とはいえ、全話平均は7.1%で、視聴率だけ見るとヒットとは言えない結果となった。
※以下、『大病院占拠』のネタバレを含みます
最終回では、病院に潜入した武蔵が人質救出に向かう中、青鬼・大和耕一は、愛する人の命を優先する自分の正義と1億2000万人の命を優先する神奈川県知事・長門道江(筒井真理子)の正義、どちらが正しいかと国民に呼びかけ、投票を実施。一方、武蔵はSIS隊(捜査一課特殊班)とともに病院に突入し、耕一以外の8人の鬼を確保する。
その後、SIS隊に扮していた耕一は、武蔵に神奈川県警本部長・備前武(渡部篤郎)、SIS管理官・和泉さくら(ソニン)らが極秘に進めていたワクチン開発計画・P2計画の全貌を説明。加えて、1年前の「ガソリンスタンド立てこもり事件」で、武蔵の発砲に端を発する引火爆発で死亡した犯人が、耕一の亡くなった義父・尾張耕太郎(青木一平)であったことから、武蔵に復讐しようとしていたことも明かされた。
すると、耕一はカッターナイフを武蔵の妻・裕子(比嘉愛未)に向け、「愛する妻を死なせるか」「俺をその銃で死なせるか」の2択を迫る。武蔵はトラウマと葛藤しつつも通気パイプへ向けて発砲し、不意を突いたところで耕一を確保。
立てこもり事件は解決するも、ラストでは薄暗い部屋に置かれたパソコンの画面に「ありがとうございました blue」と青鬼から届いたと思しきメールが映り、これを何者かが削除。反射した画面には、情報分析官・駿河紗季(宮本茉由)が映る……という意味深な場面で幕を閉じた。
B級映画さながらの“大味演出”が注目され、ジャニーズドラマらしからぬ異様な盛り上がりを見せてきた同作。ネット上では、衝撃的なラストに「シリーズが続きそうな終わり方だった」「この後は映画かな?」と続編に期待を寄せるドラマファンも。
一方、耕一が武蔵に対する“逆恨み”から復讐を企てていたことが判明し、「青鬼ってこんな短絡的な性格だったの? 序盤とキャラの印象変わってガッカリ」「青鬼が、誰かのせいにしたいだけのダサいキャラクターに降格しちゃった」と落胆する視聴者も少なくないようだ。
また、登場キャラクターのバックボーンがなかなか描かれなかったことから、「警察側も鬼側も、誰一人として肩入れすることができない」との指摘も多かった同作。同様の不満は、今月12日に最終回(第10話)を迎えた妻夫木聡主演の日曜劇場『Get Ready!』(TBS系)にも寄せられていた。
『Get Ready!』は、主人公の天才執刀医・波佐間永介(妻夫木)の悲しい過去が第8話でようやく明らかとなったが、それまでは主人公の人物像がわからないままストーリーが展開。そのため、「これが初回だったら、もっと登場人物に興味を持てたのに……」「なんで今頃になってこの話? 序盤でこれが描かれていれば、ドラマの評価も変わったはず」と疑問の声が続出したのだった。
粗いCGをはじめ、ツッコミどころの多い作風が何かと話題を呼んだ『大病院占拠』。「櫻井翔の代表作」との呼び声も高いが、果たして続編はあるだろうか。
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