• 日. 12月 22nd, 2024

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大谷翔平、家族取材NGでも“人となり”を明かした「女性セブン」渾身の記事

下世話、醜聞、スキャンダル――。長く女性の“欲望”に応えてきた女性週刊誌を、伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が、ぶった斬る!

 1995年に起きた当時の国松孝次警察庁長官狙撃事件で驚きの展開が。狙撃犯に頼まれ運転を手伝ったと、元自衛官がマスコミの取材で告白したという。そして狙撃犯は、以前から犯行関与が指摘されていた強盗殺人未遂罪で無期懲役が確定した中村泰受刑者だ。さらに重要なのは、2人もオウム真理教とは現時点で無関係だとされること。この事件は捜査過程で警察組織内の対立や体質が問題化したが、今回のことで改めて検証が必要だろう。

第642回(3/16〜3/21発売号より)
1位「大谷翔平 奮い立たせる『母との約束』『26才で結婚と28才で子供』信念」(「女性セブン」3月30日・4月6日号)
同「ラーズ・ヌートバー 日系人侍の素顔 交際11年フィアンセが心配する『彼はママが大好きすぎるの』」(「女性セブン」3月30日・4月6日号)
2位「菅田将暉 妻が好きすぎて『自腹で弾丸パリ』の大誤算」(「女性セブン」3月30日・4月6日号)
号)
3位「高倉健さん 『顔出しNG養女』急転テレビ初出場の皮算用」(「女性セブン」3月30日・4月6日号)
※ 「女性自身」、「週刊女性」は合併号休み

 現在、日本の世の中、猫も杓子もWBC一色である。サッカーW杯の時にも思うが、日頃からこんなにサッカーファン、野球ファンがうじゃうじゃいた? と疑問に思うばかりだ。まあ、にわかファンかつ一時的なものだろうが。国を挙げての対決は人々を熱狂させるということだろう。戦争がなくならないはずだ。

 まあ、いい。そんな熱狂だから、女性週刊誌もWBCにあやかった特集を組む。もちろん野球解説などしても読者はついてこないから、選手の“人となり”を取り上げる。そのひとつが大谷翔平だ。野球に興味がなくても大谷翔平が大好き。異論はない。しかも「女性セブン」の大谷特集は“人となり”や生い立ちだけでなく、ある疑問にも応えてくれるものだった。そう、大谷の世界的活躍に対し、両親や家族のエピソードが極端に少ないこと、そして家族親族がほぼメディアに登場しない、取材を受けていないことだ。

大谷翔平選手の家族親族が取材を受けない理由

 これだけ注目されている大谷選手だ。両親にも注目が集まるのは当然だ。しかし、大谷ファミリーはそんなことで舞いあがらなかった。記事には、その理由がこう解説されている。

「WBCは大谷選手が子供の頃から夢見ていた舞台。絶対に息子の邪魔をしない、野球以外のことで煩わせないと決めたんでしょう。(略)自分たちは裏方に徹するという大谷家ルールですね」(スポーツライターのコメント)

 そのため大谷がメジャー移籍希望を公言する2017年頃を境に、家族がメディアに登場することはなくなった。そして今回のWBCでも家族取材はNG。東京ドームでの観戦の様子も、間違ってテレビに映りこむようなことがないよう徹底され、さらにもし家族に接触しようものなら、今後の取材は拒否といわれるほど徹底したものだという。これも家族のひとつの選択だろう。かつてまだプロとして実績がないのに異様に注目され、ちやほやされ、両親が“育児成功本”まで出版した挙句、その後活躍ができなかった選手もいたが、そうしたケースとは大違いでもある。大谷ファミリーの一貫した姿勢も好感度が高い。

 しかーし。それでも大谷選手のことを知りたい! それがマスコミ、特に週刊誌というものだ。スポーツ紙なら取材拒否されたら困るが、女性週刊誌なら取材拒否されてもそれほど痛くはない。

 そこで「セブン」では17年以前の母親のインタビューを引用したり、父親の友人などの関係者に取材し、両親や兄姉もスポーツに親しむスポーツ一家だということ、祖父との絆などを紹介している。さらには小学生時代に書いた児童センターのアンケートやら、文集に載せた祖父母への手紙、さらに高校時代に書いた「人生設計ノート」までゲット! それらを掲載している。同級生や地元関係者に地道に取材した結果だろう。家族の取材NGの中、「セブン」は頑張った!

大谷選手とは真逆のヌートバー選手のメディア対応

 そして大谷選手と双璧をなすように今回のWBCで注目されたのが、日本出身の母親を持つラーズ・ヌートバー選手だ。ヌートバー選手のメディア対応は、大谷選手とは真逆であった。ヌートバー選手が注目された理由のひとつに、母親・久美子さんの存在があったことはいうまでもないが、久美子さん、メチャ明るい! そしてメディアに出まくり!  

 「セブン」記事は、そんな久美子さんを大フィーチャー。さらにヌートバー選手のフィアンセの存在もすっぱ抜いた! いや、違う。フィアンセの存在は久美子さんのフェイスブックにアップされていた。ヌートバー選手とフィアンセのツーショット写真、そして久美子さんも含めたスリーショットも。そして記事では、ヌートバー選手が久美子さんを好きすぎて、フィアンセが嫉妬するほどだとのエピソードも。大谷とは違い、ぶっちゃけファミリーだが、これもそれぞれの家族の形であり、素敵な母子像だ。

 そして2位も、ある家族の形だ。菅田将暉、今や押しも押されもせぬ若手実力俳優の一人。そんな菅田が“緊張しておどおど、たじたじ”していたらしい。場所はパリ。妻の小松菜奈がアンバサダーを務まるシャネルの秋冬コレクションの会場だ。

 一体どうしたことか。いつも堂々、おしゃれでチャーミングでもある菅田が――。その理由は「セブン」によると菅田の“愛”だったらしい。16年からシャネルのブランドアンバサダーを務め、今回のコレクションでは、世界中の招待客に配られるインビテーションに写真が使用されるという快挙を果たした小松。そんな“主役”の小松を、菅田はあくまで“夫”としてサポートしたい。だから目立ちたくない、そしてパリまでの旅費は自腹、特別扱いも拒否、自分は前に出ないと徹底した姿勢だった。しかし、その振る舞いは外から見たら“緊張しておどおど、たじたじ”、という感じに。

 でも妻の活躍を支える夫、かっこいいよ、菅田くん。これも家族の形だ。

高倉健の養女が顔出しテレビ出演で波乱の予感

 そしてもうひとつ、こちらは今後も波乱含みの家族の形。そう、大大大物俳優で映画界のレジェンド高倉健の死後、発覚した養女の存在だ。高倉の生前、ごくごく一部の関係者しか知らされなかった養女。しかも高倉亡き後の行動がさまざまな波紋を呼んだ養女。そんな養女が、今回初めて顔出しでメディアに登場するらしい。4月上旬に放送予定の『アナザーストーリーズ 運命の分岐点』(NHK)に。

 彼女をめぐっては数々の疑問が存在している。高倉が亡くなった際、なぜ親族に知らせなかったか。分骨しなかったのか。高倉の自宅を取り壊し、愛車を処分するなど高倉に由縁のものを次々葬り去るような行為をしたのか――。そんな疑問がこの番組で晴れるのか。

 いや、100%ないだろうな。しかし興味深いのは「セブン」が養女に取材を申し込んだところ、それを受け“語り部として顔を出して伝える”旨、今後もメディアに登場し続けると答えたことだ。

 顔出しテレビ出演を機に、ますます波乱が起こりそうな予感――。

高倉健の養女は“糟糠の妻”か“後妻業”か? 報道に渦巻く邪悪な思惑

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