3月22日、フジテレビ系「水曜10時」枠で竜星涼主演の連続ドラマ『スタンドUPスタート』第10話が放送され、世帯平均視聴率2.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)を記録。第7話の2.5%を0.1ポイント下回り、自己最低を更新したが、「それどころかゴールデン・プライム(GP)帯の民放連ドラ(テレビ東京を除く)史上、ワースト記録を更新してしまった」(芸能ライター)ようだ。
同ドラマは漫画家・福田秀氏が「週刊ヤングジャンプ」(集英社)で連載している同題作品を実写化。投資会社・サンシャインファンド社長で「人間投資家」を名乗る三星大陽(竜星)を中心としたビジネスストーリーだ。竜星のほかにはTHE RAMPAGE・吉野北人や元乃木坂46・山下美月、小手伸也、小泉孝太郎、反町隆史、TEAM NACS・戸次重幸ら、豪華キャストが起用されている。
「一方、昨年4月から設置されたフジの『水曜10時』枠は、視聴率不振が続いていて、これまでの連ドラも単話の視聴率は1ケタ台と低調。当然、全話平均も散々で、同クールの『ナンバMG5』(間宮祥太朗主演)は5.4%、同7月クールの『テッパチ!』(劇団EXILE・町田啓太主演)は4.8%、同10月クールの『親愛なる僕へ殺意をこめて』(Hey!Say!JUMP・山田涼介主演)は3.8%に終わっています。そして今年1月クールの『スタンドUPスタート』は、さらに悲惨な状況です」(同)
今のところ初回4.1%が自己最高で、その後は基本的に3%台を推移。第7話で2.5%、第9話も2.9%を記録していたが、最新の第10話で2.4%まで下落してしまった。ちなみに今回は、大陽の兄で財閥系企業・三ツ星重工社長の大海(小泉)が、叔父で副社長の義知(反町)の陰謀により責任を問われる状況に陥る……という展開だった。
「最終回直前とあって、本来なら視聴者の盛り上がりを期待したい回でしたが、この日は裏で日本テレビ系音楽特番『Premium Music』が午後7時から放送されていました。さらに、TBS系では『緊急放送!WBC決勝 日本×アメリカ~世界一の歓喜をもう一度!~』が午後10時に終わった直後、『水曜日のダウンタウン』が“違法アップロード”対策として通常とは異なるオンエア画面を映し出し、ネット上で大きな話題に。そういう背景もあって、フジの『スタンドUPスタート』は視聴者の関心を引き寄せることができなかったのかもしれません」(同)
なお、『スタンドUPスタート』は全11話のようだが、第10話までの平均視聴率は3.2%で、このまま「水曜10時」枠ワーストが確定しそうだ。
「これまでの民放GP帯連ドラ史上、2013年10月クールのTBS系『夫のカノジョ』(川口春奈と鈴木砂羽のダブル主演)、15年7月クールのフジ系『HEAT』(EXILE・AKIRA主演)、そして昨年10月クールの『親愛なる僕へ殺意をこめて』が、いずれも全話平均3.8%と同率で“歴代ワースト視聴率ドラマ”となっていました。『スタンドUPスタート』は最終回で数字を稼げなければ、ワーストを更新することになるでしょう。さらに、民放GP帯連ドラにおける“単話”の視聴率も、『HEAT』第6話の2.8%が長らく“今世紀最低”と言われていた中、つい最近『親愛なる僕へ殺意をこめて』第8話が2.5%で下回ったばかりでしたが、『スタンドUPスタート』第10話が2.4%を記録し、残念な“新記録”を打ち立ててしまいました」(同)
同ドラマは、最終回での大逆転劇を起こせるだろうか。