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綾瀬はるか、『ハッピーフライト』はヒットも――なぜ映画で大コケが続くのか?

 3月25日のフジテレビ系「土曜プレミアム」枠にて、2008年11月公開の映画『ハッピーフライト』が地上波放送される。同作は、主人公である機長昇格訓練中の副操縦士・鈴木和博(田辺誠一)が、厳しい指導教官・原田典嘉(時任三郎)や新人キャビンアテンダント(CA)の斎藤悦子(綾瀬はるか)らとドタバタ劇を繰り広げストーリーだ。

 ただ、テレビ欄では「綾瀬はるかが新人CA!?」と紹介されるなど、綾瀬の存在感を強調。綾瀬といえば主演ドラマのヒット作は多いものの、業界関係者は「メインキャストを務める映画においては、“大コケ女優”として有名」(スポーツ紙記者)と指摘する。

「綾瀬のほかに寺島しのぶ、吹石一恵、佐藤めぐみなどがCA役で出演する同作ですが、主演はほかでもない田辺。しかし、テレビ欄で“綾瀬が新人CA役”という点がアピールされているほか、フジの『土曜プレミアム』予告ページも綾瀬らCAのカットを掲載しています。テレビ業界的には“綾瀬を全面に押し出したほうがいい”と判断しがちなのかもしれませんけど、実は“綾瀬メインの映画”はあまりパッとしません」(同)

 近年、『義母と娘のブルース』(TBS系)シリーズや『天国と地獄~サイコな2人~』(同)など主演の連続ドラマが大ヒットしている綾瀬。

「綾瀬は間違いなく、今の芸能界におけるトップ女優ですが、こと映画となると苦戦を強いられてきた。例えば、12年9月公開の『映画 ひみつのアッコちゃん』は、最終興行収入6億円と大爆死。さらに、翌年6月公開の『リアル~完全なる首長竜の日~』は、人気俳優佐藤健とのダブル主演で、監督も世界的に評価の高い黒沢清氏ということで期待されていたものの、最終興収4.2億円と悲惨な結果でした」(同)

 そのほか、14年5月に公開された『万能鑑定士Q -モナ・リザの瞳-』、16年6月公開の『高台家の人々』もそれぞれ最終興収は6億円と、やはり振るわず。

「また、ヒロインポジションで出演した昨年6月公開の『はい、泳げません』も大コケ。ノンフィクション作家・高橋秀実氏の同題エッセイ(新潮社)が原作で、綾瀬は泳げない主人公・小鳥遊雄司(長谷川博己)に水泳を教えるコーチ・薄原静香役を務めましたが、映画館に足を運んだというネットユーザーからは『全然客がいない』と困惑する声が上がったほどの不入りぶりで、内容に関しても『いきなり重い話になったりしてしんどかった』『もっと明るい雰囲気の作品で長谷川さんと綾瀬さんを見たかった』とネガティブな意見が寄せられていました」(同)

 結局、この『はい、泳げません』は特に話題になることもなく上映終了。ちなみに原作者・高橋氏も、同年10月に朝日新聞出版のニュースサイト「AERA dot.」寄稿記事内で「全国封切りからわずか数週間で上映は打ち切られていた」と言及していた。

 主演ドラマではヒット作が多い綾瀬だが、なぜメインで出演する映画はコケやすいのか――。

「理由の1つとして考えられるのは、宣伝の問題。映画公開時、“あの大人気女優・綾瀬の出演作”という点ばかりがクローズアップされ、映画自体の面白さを世間にうまく伝えられていないのではないでしょうか。一方で綾瀬サイドも、もう少し作品選びを慎重に行うべきかもしれません」(同)

 15年前の映画となる『ハッピーフライト』は、最終興収13.3億円で、当時はスマッシュヒットと話題になっていたが、フジも“綾瀬が新人CA役”ということより、もっとPRすべきポイントがあったのではないだろうか。

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