4月2日、テレビ東京系で『家、ついて行ってイイですか?【10年目突入!人生の花咲く春の3時間半SP】』が放送される。同番組は同局の看板番組の1つで、今年の1月で放送10年目に突入しているが、これまで数々の炎上や騒動を巻き起こしてきた。
『家、ついて行ってイイですか?』は、スタッフが街頭で声をかけ、同意を得られた相手の住居までついていき、家庭事情や経歴などについてインタビューを行うというドキュメンタリー系バラエティ。市井の人々の知られざる人生ドラマを楽しめる番組として、人気を博してきたが……。
「これだけ長く続いていると、過去には視聴者を騒然とさせた回も多数ありました。つい最近だと、2022年5月放送回で、大家族を“再取材”した際、スタッフの言動に対し、視聴者から批判の声が上がってしまったんです」(同)
番組スタッフは20年、埼玉県のスーパーで「買い物代をお支払いしますので、後ほど家撮らせてもらっていいですか?」という呼びかけに反応してくれた母娘の家を訪ねていた。それが“双子2組を含む7人姉妹+両親”の9人家族で、家の中は大荒れ。長女は当時10歳だった。
「その2年後、スタッフは再びこの家族に接触。長女が中学校に入学するとのことで、番組側がそのお祝いを申し出る……という企画がオンエアされました。妹たちがお祝いとして、東京・お台場の『うんこミュージアム』へ行きたいと訴える中、肝心の長女は、妹たちのためなのか『別にどこでもいい』と、自分の希望を口にせず。結局、同施設に行くことが決まったんです」(同)
両親は同行しなかったため、施設内では長女が妹たちのお世話に奔走。その後、長女が両親への感謝の手紙を読み、“パパとママの大変さがわかった”という旨を伝えたところ、父親が「大変でしょ。それをママは(いつも)やってんのよ」と返答する場面も。一連の流れに、ネットユーザーからは「どこが長女のお祝いだったの?」「これが入学祝いとか、もはや嫌がらせだよ」「親もヤバいけど、スタッフが美談にしてるのも最悪だわ」などと批判が噴出した。
「同年12月放送回には、“小学生の時に母親が自殺した”という25歳の女性が登場しましたが、この回もスタッフのデリカシーのなさに、視聴者から番組へのバッシングが吹き荒れました」(同)
女性は小学5年生当時、自殺した母親の第一発見者となったというが、それを聞いたスタッフは“どこで何を見たのか”など、根掘り葉掘り質問。ネット上には「スタッフの神経どうなってるの?」「小5で親の自殺を発見するなんてキツすぎるのに」「そんなに詳しく聞くなよ」といった苦言が寄せられた。
一方、スタッフ側ではなく、出演した一般人に対して、疑惑の目が向けられた騒動もあった。
「19年7月放送回に登場した30代女性は、地元も、年齢も、誕生日も同じという彼氏がいたものの、実は“生き別れの双子だった”ことが判明したというエピソードを激白。血のつながりがわかったことで、別れを選んだそうなのですが、その彼氏は苦悩の末に自殺してしまったというんです」(スポーツ紙記者)
ネット上には「そんなことってあるの……?」「切なすぎる」などと衝撃が広がったが、「この女性をたまたまスタッフが発見するとかさすがに信じられない」といった“仕込み”を疑う声が飛び交う事態になってしまった。
「一方、21年12月には番組の演出などを手がけるディレクターが逮捕されるといった事件も。局の公式サイトでも『テレビ東京社員逮捕について』という文章を公開し、『12月30日夜、タクシーで酔って寝込んだうえ、かけつけた警察官に暴行し、けがをさせたとして、テレビ東京制作局の社員、古東風太郎容疑者(33歳)が公務執行妨害の疑いで逮捕されました』と報告。当然、ネット上には批判が続出し、『若くして人気番組のディレクターを任されて調子に乗ってたか』というあきれた声も散見されました」(同)
さまざまな騒動があっても放送10年目を迎えられた『家、ついて行ってイイですか?』。スタッフ陣には多くの視聴者を楽しませる番組作りを期待したい。