Snow Man・目黒蓮主演で、今田美桜がヒロインを務める映画『わたしの幸せな結婚』が全国の映画館動員ランキング(興行通信社調べ、3月17日~3月23日)で初登場1位を獲得。公開から10日間で動員は94万8961人、興収は12億7109万円を記録した。
顎木あくみ氏の同名ベストセラーを実写映画化した同作は、特殊な能力“異能”を受け継ぐ家系の者たちが、さまざまな災いから人々を守り続けている架空の日本を舞台に、名家に生まれながらも使用人同然の扱いを受けてきた孤独なヒロインと、冷酷無慈悲なエリート軍人の政略結婚から始まる恋の行方を描くファンタジー・ラブストーリー。
SNS上の評判も上々で、「めちゃくちゃ良かった。もう1回見たい」「2回目見てきた。何回見ても感動する」など、リピートするファンも少なくないようだ。
2位には国民的テレビアニメ『ドラえもん』(テレビ朝日系)の劇場版第17弾『映画ドラえもん のび太と空の理想郷』が入った。同作は、誰もがパーフェクトになれる空に浮かぶ楽園を舞台に、のび太がドラえもんや仲間たちと大冒険を繰り広げる。ゲスト声優としてKing&Prince・永瀬廉が参加しており、『わたしの幸せな結婚』の目黒と共に、ジャニーズ関連作が興収ランキングの1位、2位を独占した形だ。『ドラえもん』という絶対的人気シリーズとあって、動員はすでに211万人を突破。興収も25.4億円超えとさすがの数字だが、シリーズ歴代作と比べると物足りなさも感じる。
3位は石ノ森章太郎氏原作の特撮テレビシリーズ『仮面ライダー』(同)の放送開始50周年を記念して製作された『シン・仮面ライダー』。『シン・ゴジラ』(2016年)の庵野秀明氏がメガホンを取る同作は、主演に池松壮亮を迎え、浜辺美波、柄本佑ら人気キャストで、『仮面ライダー』の新たな物語を描く。
興収面ではこの春の本命とも言われたが、ここまで動員75万2000人、興収11億4700万円と期待されたほどではなく、目標ラインの20億の壁も危うい。庵野氏、『仮面ライダー』にはマニアレベルのファンも多いが、「つまらない」「物語になってないし、やたらとスケールが小さい」「ゴジラ程の完成度ではない」など、ネット上には手厳しい声が多く寄せられている。今後巻き返せるかに注目だ。
4位には『THE FIRST SLAM DUNK』、5位にはなにわ男子・高橋恭平が主演する『なのに、千輝くんが甘すぎる。』が入った。同作は亜南くじら氏の人気少女漫画を実写映画化。ひょんなことから始まったクラスのイケメン男子との奇妙な“片想いごっこ”を描くラブストーリー。公開から24日間で動員66万8000人、興収7億9737万円を記録している。
6位は『グリーン・デスティニー』などのミシェル・ヨーが主演するSFアドベンチャー『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』。ダニエル・クワンとダニエル・シャイナートの監督コンビ「ダニエルズ」がメガホンを取り、人生に疲れ果てた中年女性が、ある日突然、ヒーローとしてマルチバースを舞台に全宇宙を救う戦いに巻き込まれる物語だ。24日間で興収6億7059万円と、数字的には地味に見えるが、先の『第95回アカデミー賞』で作品賞はじめ7部門を受賞しただけあって、ネット上での評価はかなり高い。
7位にはDCコミックス原作のアクション・アドベンチャー大作『シャザム!―神々の怒り―』がランクイン。同作は、魔術師から神々の力を授かった中身はコドモの半人前ヒーロー“シャザム”の活躍を描くシリーズ第2弾。
8位には『ワールドツアー上映「鬼滅の刃」上弦集結、そして刀鍛冶の里へ』、9位には『シュレック』シリーズの人気キャラクターを主人公にして11年に大ヒットした『長ぐつをはいたネコ』の続編『長ぐつをはいたネコと9つの命』がランクイン。同作は9つあった命が残り1つとなってしまった伝説のネコ・プスが、願いが叶うという星を求めて大冒険する様を描く。アントニオ・バンデラス、サルマ・ハエックら人気スターがボイスキャストを務めている。そして、公開5週目の『BLUE GIANT』は10位に踏みとどまった。
【全国映画動員ランキングトップ10(3月17日~3月23日 、興行通信社調べ)】
1位 わたしの幸せな結婚
2位 映画ドラえもん のび太と空の理想郷
3位 シン・仮面ライダー
4位 THE FIRST SLAM DUNK
5位 なのに、千輝くんが甘すぎる。
6位 エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス
7位 シャザム!-神々の怒り-
8位 ワールドツアー上映「鬼滅の刃」上弦集結、そして刀鍛冶の里へ
9位 長ぐつをはいたネコと9つの命
10位 BLUE GIANT