毎週のように新製品が生まれる、変化の激しいコスメ業界。「何を買うのが正解なの!?」と悩むあなたに、ヘアメイクアップアーティスト・篠原奈緒子氏がズバリお答えします！
★今月のお悩み★
「そろそろ温かくなってきて、汗や皮脂で化粧がよれたり落ちやすくなる季節に……正直、今から憂鬱です。少しでも化粧もちを良くするために、フィックスミストを使ってみたいのですが、種類が多すぎてどれを選んでいいかわかりません。おすすめのアイテムを教えてください！」
今の時期は特に花粉症に悩む人が多いこともあり、フィックスミストの元祖で王者的な立ち位置のコーセー「メイクフィックスミスト」がドラックストアで品薄状態になっているとか。
ということで、今回はあえてコーセーを除いたおすすめのアイテム＆がっかりアイテムを紹介したいと思います。
フィックスミストおすすめ1位
コスメデコルテ「コンフォートデイミスト セット&プロテクト」（3,300円／税込み、以下同）
今、仕事で一番愛用している商品です。
長時間のフィックス力はもちろん、たっぷりかけても崩れないし、乾くのが早いのに乾燥せず、むしろ潤った感じすらするのがすごい！ ツヤ肌っぽく仕上がるところも気に入ってます。香りも良いし、文句のつけどころがないんです。メイク直しの時も欠かさず使用しています。
フィックスミストおすすめ2位
メイクアップフォーエバー「ミスト&フィックス」（4,180円）
アルコールフリーで安心して使えるという点で、敏感肌の方にもおすすめできる一品。もちろん、しっかりメイクもフィックスしてくれます。むしろメイクの崩れにくさやキープ力だけでいうと、このアイテムが最強な気も……。
ミニサイズ版があるのも、推せるポイント。ただ、ミストの粒子が少し粗く、噴射の勢いも強いので、顔からしっかり離して使うべし！ 知り合いのヘアメイクさんは、ノズルを100均のものに付け替えたらすごく良い感じと言ってました。
私はスポンジに吹きかけて、ファンデを付けるときにも使ってます。プールや海のロケでもメイクをキープしてくれる実力派ですよ！
フィックスミストおすすめ3位
3CE「シマーメイクアップフィクサー」（$17 米ドル）
優秀なのになぜかまったく話題になってない3CEのフィックスミストを、あえておすすめに選びました。3CEは韓国ブランドですが、日本版の公式オンラインショップが閉鎖されてしまい、買いづらくなってしまったんですよね……。ですが、探せばオンラインストアで取り扱っているところもあるので、ここでは魅力をしっかりアピールしたいと思います。
とにかくツヤツヤキラキラ推しの私には、オーロラのパウンダーインが魅力的すぎるんです。メイクの後にかけるとグロウでパール感のあるツヤ肌になってとってもかわいい！ 肝心のメイクフィックス効果もなかなかです。
メイクアップフォーエバー同様ミストの粒子が多少荒く、顔に吹きかけた後の乾きが遅いという欠点はあるものの、オーロラパウダーの個性が際立っていてお気に入りの1本になりました。値段もほかと比べると安いので、一度お試しあれ！
普段からテレビ通販が好きなので、コスメもいろいろ買うんですが、このフィックスミストはちょっとがっかりでした。
ミストの粒子が粗いせいなのか、使ってもメイクもちは良くならず。もしかして顔に近付けすぎてるのかな〜と思い、離して吹きかけてみたんですが、どうやってもダメでしたね。
パウダーインというのは非常に魅力的なんですが、逆にそのせいで重たくなってしまっているのかも？ フィックスしてくれる前にメイクが取れてしまうので、がっかりコスメでした。
フィックスミストがっかり2位
ヴィ・ヴィ「色持ちミスト」（1,320円）
人気の某メイク比較雑誌でも高評価だったので試してみたのですが、とにかく目に染みます！ もしかしたら、エタノールが多く入っているせいかも……。花粉症でよく目を触っている人にはおすすめできないです。
仕事で使おうにも、アルコールに敏感な人も結構いるので、タレントさんには怖くて使えず。無用の長物メイクグッズになってしまいました……。ただ、メイクキープ力はしっかりと効果が見えたので、アルコールが気にならない人は試してみてもいいかも。
フィックスミストがっかり3位
クラランス「フィックス メイクアップ」（4,620円）
メイクのフィックス力や霧の粒子の感じなど、フィックスミストとしては最強なんですが、私がどうしてもがっかりしてしまうポイントは、ガラスのケースであること。そもそも、フィックスミストはメイク直しにも使いたいものなので、持ち歩きたいんです。そこにきてガラスのケースは重い……。高級感があっておしゃれではあるんですが、とにかく重いんです！
香りもいいし、人気なのも頷けるものの、私の場合は仕事柄たくさんのコスメやメイクアップ道具を持ち歩く必要があるので、少しでも軽量化をはかりたいところ。これだったら、同じくらいキープ力があってプラスチックパッケージのコスメデコルテを選んじゃいますね。