ドラマの内容がどれほど視聴者の心に響いているのかは、視聴率の数字だけで判断できるものではありません。そこで、「Yahoo!リアルタイム検索」を参考に、プライム帯の各ドラマに関するツイート数(放送時間中)をサイゾーウーマン編集部が独自で集計し、“視聴熱”ランキングを作成。視聴者が最も沸いたシーンと共に紹介します(集計期間4月10日~16日)。
以下、ドラマのネタバレを含みます。
1位:『どうする家康』(NHK)第14回
最も視聴熱が高かったのは、4月16日に放送された嵐・松本潤主演のNHK大河ドラマ『どうする家康』第14回。フジテレビ系の人気ドラマシリーズ『コンフィデンスマンJP』などで知られる古沢良太氏が脚本を手掛け、江戸幕府を開いた戦国武将・徳川家康の生涯を描く本作だが、今回は家康(松本)が織田信長(岡田准一)と共に越前の戦国大名・朝倉義景との戦に臨むという内容だった。
しかし、信長の妹・お市(北川景子)の夫で、味方であるはずの北近江の戦国大名・浅井長政(大貫勇輔)が信長を裏切り、進軍を決意。このままでは信長と家康の連合軍が挟み撃ちにされてしまう状況となったものの、走力に自信を持っていたお市の侍女・阿月(伊東蒼)が伝令役として十里以上の距離を走り抜け、命と引き換えに家康らに「おひき候へ」という言葉を伝えたことで、信長は退却を決断することとなった。
この展開にTwitter上では「阿月、カッコいいけど悲しすぎて泣ける」「死なないでほしかった」と悲しみの声が続出。一方で、「今回は半分ぐらい『いだてん』だったよね」「『どうする家康』のはずなのに、『いだてん』になってた」と、阿月の走る姿が、2019年に放送された大河ドラマ『いだてん 〜東京オリムピック噺~』を想起したという声も多く出ていた。
2位:『だが、情熱はある』(日本テレビ系)第2話
第2位は、4月16日に放送されたKing&Prince・高橋海人、SixTONES・森本慎太郎ダブル主演のドラマ『だが、情熱はある』第2話。世帯平均視聴率は4.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と振るわなかったが、SNS上では盛り上がったようだ。
お笑いコンビ・オードリーの若林正恭と南海キャンディーズ・山里亮太の実話に基づいたストーリーで、今回は2人がお笑いの門を叩くまでが描かれた。若林(高橋)は、将来に夢を抱けず、夜間大学に進学し、髪形をアフロにするなど自分探しを行う。
一方で、芸人を目指す条件として、親に大学進学を約束して一浪した山里(森本)は、無事合格し男子寮に入寮した。
その後、若林は高校時代からの友人・春日俊彰(戸塚純貴)との会話をきっかけにお笑い芸人を目指すことを決意。山里はサークル活動や合コンなどのキャンパスライフを満喫していたものの、寮の先輩・米沢(宮下雄也)に説得され、再びお笑いの道を本格的に目指すこととなる……という内容だった。
中でも視聴者が注目したのは、米沢が山里をドライブに連れ出し、「お前、芸人ならなくてええの?」と問いかけ、お笑い養成所・NSCの願書の渡すシーン。この展開にTwitter上では、「なんていい先輩なんだ」「どんな人に出会うかで人生変わるよね」など、感動の声が上がっていた。
3位:『風間公親 教場0』(フジテレビ系)第1話
第3位は4月10日に放送された木村拓哉主演の『風間公親 教場0』第1話。20年と21年に新春スペシャルドラマとして放送された『教場』シリーズに連なる作品で、木村演じる風間公親が警察学校に赴任する前のストーリーが描かれている。初回は、新人刑事の瓜原潤史(赤楚衛二)が、刑事指導官である風間の元で2つの事件の捜査を担当するという内容だった。
中でも、多くの視聴者が注目したのは、ホストクラブのオーナーがタクシーで刺殺された事件の“証拠”について。瓜原は風間の指導を受けながら捜査を行い、日中弓(内田理央)という女が容疑者として浮上するも、取り調べでは彼女から自白を引き出すことに失敗してしまう。しかし、風間は日中に殺されることを危惧していた被害者が、タクシーの道順で“日中弓”という名前を一筆書きになるように指示していたことを看破し、所轄にアドバイスを送ることで自白させることに成功。
これは原作である長岡弘樹氏の小説にもあるシーンだが、ダイイングメッセージのような扱いではなく、日中へのちょっとしたサプライズであったため、Twitter上では「これはさすがに無理があるんじゃない?」「そもそもこんなのが証拠になるのか?」などのツッコミが続出。さらに、「一筆書き、できないんだけど」「“中”につなぐなら“日”の部分がどうしても無理」という声も見られた。
4位:『わたしのお嫁くん』(フジテレビ系)第1話
第4位は、4月12日に放送された波瑠主演のドラマ『わたしのお嫁くん』第1話。柴なつみ氏による同名漫画が原作で、仕事では完璧な姿を見せつつも、家では“ズボラ女子”である速見穂香(波瑠)が、家事能力の高い後輩社員・山本知博(高杉真宙)を“お嫁くん”として、ルームシェアするという“社会派ラブコメディー”。
今回は、会社のお花見が開かれた後、山本が速見の忘れ物であるハンカチを彼女のマンションへ届けに向かったところ、“汚部屋”だと発覚。速見の両親が部屋をチェックしに来ることになり、山本が部屋の掃除を手伝うシーンがあった。
視聴者は速見の父・健一が宇梶剛士、母・涼子が富田靖子というキャスティングに注目。16年に放送された人気ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS系)でも、新垣結衣演じる主人公・森山みくりの両親を2人が演じていたため、Twitter上では「これって偶然? それとも狙ってるの?」「『逃げ恥』の再放送が始まったのかと思った」など、『逃げ恥』を思い出した人が多かったようだ。