チャールズ国王の戴冠式に出席することが発表されたヘンリー王子だが、式後のランチレセプションには出席せず、アーチー王子の4歳の誕生日を祝うためアメリカにとんぼ返りするようだと報道。王子夫妻が強く望み、国王も考慮するとしていた「戴冠式後のランチレセプションでのアーチー王子の誕生日を祝う乾杯」は、サセックス公爵家(ヘンリー王子一家)のメンバーが誰もいないため、実現する可能性は極めて低いと伝えられている。
現地時間14日に行われたサンドハースト王立陸軍士官学校の卒業式のスピーチで、同校を卒業した2人の息子、ウィリアム皇太子とヘンリー王子をさりげなく称賛したチャールズ国王。その2日前にはヘンリー王子が戴冠式に出席することが発表されたばかりのため、息子2人がそろって出席してくれることがうれしくて仕方ないのだろうと話題になっている。
16日、英紙「デイリー・テレグラフ」は、バッキンガム宮殿がヘンリー王子の戴冠式出席を発表する前に、チャールズ国王とヘンリー王子が「ポジティブな会話」をすることができたとスクープ。王子から和解を求めるような働きかけがあったとも伝えた。
また、同日英紙「メール・オン・サンデー」の総合編集者であるシャーロット・グリフィスは、ヘンリー王子、ウィリアム皇太子と現在も交流を持つ数少ない王室の“元侍従”という信頼のできる人物からの情報として、「ヘンリー王子夫妻が最も欲しているのは(王室に)アーチー王子とリリベット王女を承認してもらうこと」だと報道。
ヘンリー王子夫婦は国王に、戴冠式後のランチレセプションで、同日4歳になるアーチー王子のためにグラスを掲げ、祝福の言葉を述べてほしいと提案。国王が「検討する」と前向きに答えたことから、ヘンリー王子は戴冠式に出席すると決めたのだと示唆した。
ヘンリー王子は戴冠式後、息子の誕生日を祝うためカリフォルニアに残る家族のもとにトンボ返りすると伝えられており、ランチレセプションに欠席するとみられている。情報筋は、「国王はアーチー王子のために乾杯してもよいと考えているが、サセックス公爵家のメンバーが誰一人として出席しないランチで、アーチー王子の誕生日を祝福する可能性は極めて低いだろう」との見解を示し、ネット上ではそうなると新たなわだかまりができるのではと心配する声が上がっている。
ヘンリー王子は父親である国王と和解したいと歩み寄り、子どもたちのためにも立ち回っている「よき息子、よき父親」のように伝えられている一方、英紙「デイリー・エクスプレス」は、王室側が「戴冠式でのヘンリー王子の存在感をできるだけ抑えたい」と考えていると報道。席順も、家族ではなく、ほかの招待客と同じその他大勢という扱いになるのではないかとも伝えた。
なお、戴冠式出席を発表する前に行われたチャールズ国王とヘンリー王子の「ポジティブな会話」にウィリアム皇太子は加わっておらず、ヘンリー王子は国王には和解したいと手を伸ばしているものの、皇太子には何もアプローチしていないとも明かされている。
王子が1月に発売した自伝本『スペア』で、暴力を振るわれたなどと暴露されたウィリアム皇太子も戴冠式で王子と「話をするつもりはない」そうで、ほかのシニアメンバーも会いたくないと思っているとのこと。
メーガン夫人の出席についてはキャサリン妃が猛反発したため、王子が単独で出席することになったという報道も飛び出しており、国王以外との確執はまだまだ続きそうだ。
ヘンリー王子は離脱後もいとこのユージェニー王女とは仲が良く、昨年12月に配信されたNetflixのドキュメンタリー『ハリー&メーガン』には王女も出演。彼女が王子と国王、皇太子との橋渡し役となり、和解に向けて前進できるのではないかと期待する声が上がっているが、王女の母親であるセーラ・ファーガソンは、先日英紙「インディペンデント」のインタビューで「王室の中と外、両方にいることはできない」と発言し、メーガン夫人を批判していると指摘された。このことにヘンリー王子が怒り、ユージェニー王女とも気まずくなっている可能性は高いとみられている。
『ハリー&メーガン』で、「子どもたちが歴史ある家族(王族)において果たす役割を理解するように意識しながら、子育てに取り組んでいきたい」と語ったヘンリー王子。今年3月には、娘の洗礼式を行ったことを発表した声明で「王女」の称号を使用。広報を通して「子どもたちの称号は、祖父が君主になったことにより、生まれながらに持つ権利である」と説明した。
アーチー王子とリリベット王女の称号については「子どもたちが成人した時にそのまま使うか手放すかを自分で決めさせたい」としているが、このままだと子どもたちは王室と交流する機会もなく、王族だという自覚もなく成長してしまうだろう。今後、ヘンリー王子夫妻は、子どもたちをどうやって王室と関わらせていくのか、また関わることができるのだろうか……。