• 日. 12月 22nd, 2024

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『DayDay.』業界評はいまいちーーテレビ関係者が「山里&武田コンビの問題点」を考察

 『スッキリ』(日本テレビ系)の後継番組として、4月3日からスタートした朝の新番組『DayDay.』。南海キャンディーズ・山里亮太と元NHKアナでフリーに転身した武田真一、さらに入社3年目の黒田みゆアナという3人が届ける「楽しくお得な情報トークショー」だが、業界内の評価はいまいちだという。

「同番組の公式ホームページにはこう謳われています。『エンタメやトレンド情報、関心あるニュースや身近な話題まで、世の中の気になる情報を丸ごとお届け。スタジオで毎朝ワイワイ盛り上がり、即興アンケートやチャットで視聴者の皆さんの意見もリアルタイムでトークに反映。スマホ片手におしゃべり感覚で見られる爽快・情報エンタメトークショーです!!』。正直、これを読んでも内容がピンと来ない。要は既存のワイドショーのように堅苦しくなく、ラフな感じで視聴者と距離を縮めることを目指しているのでしょうが……」(テレビ業界関係者)

 また、番組の構成自体にも問題があるという。

「初回放送の冒頭にオンエアされたのは、『不用品買い取り』特集で、これを約30分間放送。その後、暮らしにまつわるコーナーが続くのかと思いきや、今度は音楽家・坂本龍一さん死去のニュースを同じように約30分間放送しました。それまで笑い声を上げていた出演者たちは一転、神妙な面持ちで追悼VTRを鑑賞。そしてCM明け、今度はファミレスの得する情報を紹介するVTRが流れたのです。クルクルと取り上げる話題のジャンルが変わるので、視聴者はまったくついていけない。『何をやりたいのか』その意図がまるでわかりません」(同)
 
 なお、同番組はワイドショー色を排除するため、レギュラー陣の前には机を置かず、前後2列で着席している。同番組は、どうしてワイドショー路線をやめたのだろうか。

「裏番組の『ラヴィット!』(TBS系)の成功が大きいでしょう。当初は低視聴率だと散々叩かれましたが、事件事故を一切扱わない姿勢を貫き、バラエティに振り切ることでファンを獲得しました。『DayDay.』は『ラヴィット!』の視聴者層より5~7歳上の主婦をターゲットに、“見れば得する”ことを打ち出しているのですが、将来的には、年を重ねた『ラヴィット!』世代が、『DayDay.』に移行してくれればという、中長期的な思惑もありそうです」(同)

 そのためには、女優・蒼井優との結婚で好感度が爆上がりし、なおかつ前番組『スッキリ』の陰の立役者である山里と、NHK時代絶大な知名度と人気を誇った武田という2枚看板が必要だったのだろう。

「ただ、2人の役割分担が今のところよくわかりません。武田もまだ素を出していないように見えますし、山里もどこまで懐に入るか図りかねているところがある。関係性を変えていくのか、それともこのままなのか。名コンビと呼ばれるまでには時間がかかりそうです」(同)

 ともあれ、日本テレビとしてはかなりの挑戦であろう『DayDay.』。『スッキリ』のように、多くの人に支持される番組へと成長できるのだろうか。

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