整理収納アドバイザーの伊藤まきが、片付けに訪問した現場で「よくやる作業」「よく伝えるおすすめ収納法」やおすすめアイテムを紹介していきます!
前回に引き続き、春の新生活を応援する「本棚収納」を紹介します。書類や資料など「紙モノ」の収納方法は、使用頻度によって変わってきます。今回は、毎日出し入れする「教科書の収納」に特化した内容です!
毎日使う教科書は、棚から迷わずに「ワンアクション」で出し入れできると◎。快適さのカギとなる「ブックスタンドの選び方」と「ラベリングの作り方」を、10つのポイントに分けて紹介します。
【教科書収納ポイント1】本棚の「高さ」と「横幅」にも注意!
まず、本棚の「棚板間隔の高さ」を確認します。例えば、ニトリのカラーボックスは高さ調整可能ですが、一般的なカラーボックスだと平均的な高さが27.5cmなので、A4判の教科書 (H29.7cm)が入りません。また、「横幅(サイドの棚)」も測ると良いです。
【教科書収納ポイント2】ブックスタンドは「前開きタイプ」が正解
本立てにも、いろいろな種類があります。書籍が倒れないように抑えるなら「スチール製のブックエンド」。家の重要書類を保管するなら「立ち上がり付きのファイルボックス」。毎日出し入れするなら、「前開きタイプのブックスタンド」を選びましょう。
【教科書収納ポイント3】連結型のブックスタンドは、幅と厚みが大事
3種類とも筆者宅で実際に使っている、連結型のブックスタンドです。100均の2倍以上の価格ですが、しっかり自立して崩れません。文具メーカーの商品もありますが、スタンドの幅(A)と厚み(B)で選ぶと快適な出し入れがしやすいです。スリムな教科書なら、幅が狭いほど◎。厚みも薄いほうが引っ掛からず済みます。
写真左から
・無印良品「アクリル収納スタンド・A5サイズ」廃盤
・無印良品「スチロール仕切りスタンド・WHグレー」品番:02856427
・ニトリ「ブックスタンド」品番:8731486
どちらもプラスチック製のブックスタンド。100均にも類似品がありますが、薄く割れやすいので選びません。紫外線が強く当たる部屋だと、経年劣化で壊れるので「硬さ(強度)」が重要です。頑丈なのは、スチール製>木製>アクリル>プラスチックだと思います。
【教科書収納ポイント5】ギュウギュウより「ゆとり」で取り出しやすく!
おすすめの無印良品のブックスタンドに、A4とB5の教科書を陳列。幅に「ゆとり」があるほうが、快適な出し入れが可能です。保管するだけならギュウギュウに押さえる「ブックエンド(本立て)」が適していますが、出し入れを前提とするなら「ブックスタンド(写真の商品)」が良いです。
【教科書収納ポイント6】100均で選ぶなら、セリア「A4ファイルスタンド」
100均で選ぶなら、セリア「A4ファイルスタンド」がおすすめです。とはいえ、今シーズン(4月上旬)は4店舗も巡りましたがどこも完売! 教科書収納として便利という口コミが広がっているよう。横幅が7.3cmと狭いので「ブックスタンド」のような出し入れが叶う商品です。
【教科書収納ポイント7】100均の「前開き型ファイルスタンド」でもOK
100均の横幅が広い「前開き型ファイルスタンド」でも大丈夫。本棚の横幅に合わせた個数を用意すれば、使いやすくなります。ただし100均の商品はすべて、プラスチック板が薄くて軽いので「支え合って強度を増す」ように使うように。
【教科書収納ポイント8】100均のスタンドは「横倒れ」に注意
100均のファイルスタンドを使う場合は、教科書の重さで横倒れしないよう「本棚の横幅に合わせた個数」が必要です。隙間や歪みも出やすいので、強力な両面テープで強度を増してもOK。この点だけ注意すれば、100均の軽いファイルスタンドでも大丈夫。
白のプラスチック製なので、ラベルが直貼りできる点も便利。戻す場所がしっかりわかれば、散らかりも減ります。
【教科書収納ポイント10】ラベルは「色分け見出し」で完璧に!
教科書に限らず、本の管理は「見出し」で決まります。わかりやすい見出しがあれば、元の場所へ戻す流れが自然に作られますよ。
「カラーシール」でわかりやすく色分け
文字より「色分け」のほうが、圧倒的にわかりやすい。子どもの教科書なら、国語、理科、といった教科のイメージカラーを自分で選ばせるとより◎。この一手間で、素早く迷わず教科書を手に取ることができます。
教材の数が増えてきたら「色分け見出し」が便利。見出しは、A4サイズの本に対して「B5サイズのハードタイプカードケース」が適しています。長い学生生活でも繰り返し使えますよ。
【まとめ】長い学生生活を支える「教科書収納」
ギュウギュウに詰めるより、ある程度「ゆとりのある空間」で「前開きのファイルスタンド」が、取り出しやすい収納のポイント。前回の「ランドセル置き場(バッグ置き場)」とともに、春の新生活をブラッシュアップしていきましょう!