家族関係、恋愛、夫婦関係、仕事、結婚、介護、人生……サイ女読者のお悩みに“プウ美ねえさん”こと熊田プウ助が、いつもそばに置いておきたい“エプロンメモ”とともに回答します。
<今回のお悩み>
「なんで皆さんはそんなに自信を持って運転できるのでしょうか」
42歳、2児を育児中の既婚者です。19歳の時に自動車の普通免許を取得したのですが、自己評価が低いせいで「私なんて、事故を起こすに決まっている」と強く思ってしまい、20年以上ペーパードライバーです。
しかし、出産を機に東京を離れたこともあり、車のない生活に不便を感じています。特に、子どもの保育園や習い事の送り迎えでは、雨が降ってもずぶ濡れになりながら子どもを乗せて自転車をこいでおり、絶望的な気持ちになります。
逆に聞きたいのですが、なんで皆さんはそんなに自信を持って運転できるのでしょうか。もしも人をひいたら、刑務所に入ることだってあるのに。私は刑務所には絶対に入りたくありません。でも車がないと不便です。
(42歳、まみぃぽこさん)
【プウ美ねえさんの回答】
昔々、おねえさんの父親は対向車をよけそこなって相手の車を田んぼに逆さまに落としました。父は運転をやめ、家族は車のない生活を受け入れました。おねえさん本人も自転車でよく塀や電柱にぶつかる子だったので、車の運転については想像だけでおそろしく、最初から免許はとっていません。
世の中にはいろんな才能があります。語学が堪能だったり、感動的な音楽を奏でたり、巨額の富を築いたり。それらはすべて「好き」が原動力だと思っています。おねえさんは他人の輝く才能をみるとすぐ憧れたり妬んだりしてしまいます。けれどもちょっとシミュレーションしたあとでは「俺はそこまで好きをつきつめられないな」と考えてただの尊敬に落ち着きます。車の運転が上手いひとはきっとそれが大好きなのだ、と考えるようになって、自分のビビリは気にしなくなりました。人間は集団で生きる動物ですから、それぞれが違う好きなこと、できることをやって、おぎないあえばよいのです。まみぃぽこさんは2人ものお子さんを立派に育てて、ずぶ濡れで送り迎えまでしているのですから、もうすでに才能を発揮して社会を豊かにしておられます。「これが私の才能」と胸をはって、自動車運転をいっさい拒否するのも一つの手です。あんがい自転車送り迎えのおかげで健康を維持できているかもしれませんよ。
それでも自動車がないと不便すぎるという場合は、ひとりで怖い想像を膨らませず、よい指導者をみつけることをおすすめします。仲が良くて運転上手のひとから「車が好き」な気持ちを伝染させてもらうのです。まずはそういう誰かと交代で運転しながら、軽いドライブなどいかがですか。
【今月のエプロンメモ】
知人にフィストファッカーがいます。楽しそうなプレイ報告が羨ましく、肛門がせまいことを悔やみました。いっぽうアナルセックスの達人なのに「フィストは自分に向いてない」と羨ましがったりしない知人もいます。なにかに踏み出せず歯がゆいとき、彼のすずしげな表情を思うと心が落ち着くものです。
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