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ヘンリー王子、ウィリアム皇太子の“示談金受領”明かし、ネット上で大ひんしゅく!

ByAdmin

5月 3, 2023 #海外

 イギリス大手タブロイド紙の発行元NGN(ニュースグループ・ニュースペーパーズ)に対してヘンリー王子が起こした訴訟で、王子と同様に盗聴されていたウィリアム皇太子が2020年に同社から多額の和解金を受け取ったと主張していることが、チャールズ国王の戴冠式まであと数日というタイミングで明らかになった。

 英紙「デイリー・メール」など複数のメディアによると、現地時間4月25日に「ヘンリー王子がヒュー・グラントと共にNGNを相手取り起こした訴訟の裁判を行うかどうか」の審理がロンドンの高等法院で行われたそう。NGN側は王子が訴えている「1994年から2016年にかけて、盗聴やハッキングなど、不当な手段により情報収集された」という事実はなかったとし、あまりにも時間がたちすぎており、時効であるため棄却すべきだと主張した。

 これに対して、王子側の弁護士は「NGNと王室との間に『密約』があったため、訴訟までに時間がかかった」のだと主張する31ページにわたる王子の証人陳述書を提出。12年に結ばれたというこの密約は「NGNを訴えない代わりに示談を行う」もので、その証拠として「ウィリアム皇太子が20年に同社と示談を行い、多額の和解金を受領した」と証言した。

 王子は、「訴えない代わりに示談を行う」という密約を王室がNGNと交わしたのは、裁判になり、王室メンバーが証言台に立つことを避けたかったからだと説明。89年に、(当時皇太子でダイアナ元妃と婚姻中だった)チャールズ国王と不倫関係にあったカミラ王妃の“私的でいやらしい電話”が盗聴され流出した「カミラゲート・スキャンダル」以降、王室は神経をとがらせるようになり、この密約を結ぶことになったのだとつづった。

 NGNは王室との密約があることを否定しているが、王子は「兄と私はこの密約があること」を教えられていたとアピール。メーガン夫人と交際を始めてから憤りを感じることが多く、18年に「もうたくさんだ。盗聴問題を解決して(NGNを所有するルパート)マードックに謝罪させたい」とウィリアム皇太子に相談。皇太子は理解を示した上で「グラニーから許可をもらうといい」とアドバイスしてくれたそうで、エリザベス女王からの承諾も得たと明かしている。

 しかし、密約には「ハッキングに関する他の裁判が行われている場合は、それが決着するまで待つ」など、王子が知らされた以上の取り決めがあったそうで、メーガン夫人との結婚式までにマードックからの謝罪は得られなかったとのこと。待ちきれなくなった王子は、19年に王室の伝統を破り、自分の弁護士を通してNGNを告訴したが、チャールズ国王やシニアスタッフから「王族メンバー全員に影響が出る」から取り下げるようにと強く言われたと憤りをあらわにしている。

 ヘンリー王子は、ウィリアム皇太子が同じような盗聴などの被害に関して20年に極秘にNGNと示談を成立させ、多額の和解金を受け取ったことを「NGNと王室の密約」の動かぬ証拠だとし、この密約があったため提訴が遅くなったと主張。訴訟を起こすのには時間がたちすぎていると主張するNGNに「密約があったからじゃないか」と対抗した。

 ウィリアム皇太子が受け取った示談金の額については記載されておらず、王室もノーコメントのため、示談の詳細については何もわかっていない。ウィリアム皇太子夫妻は、20年にヘンリー王子が立ち上げたインビクタスゲーム財団に111万ドル(約1億4,800万円)の寄付をしたと報じられており、ネット上では「時期的に、NGNからの示談金を寄付したのだろう」と推測する声が多く上がっている。

 また、ウィリアム皇太子が自身だけでなくキャサリン妃を証言台に立たせることを回避するため、裁判に持っていかなかったのだろうと理解を示す意見がほとんどだ。さらに、19年にNGNに対して訴訟を起こしているヘンリー王子がウィリアム皇太子の20年の示談を3年たったいま暴露したことについて、「兄との関係が修復不可能なほど悪化しているから」「兄を憎み、敵視しだしから」だと、皇太子に同情も集まっている。

 現在、SNS上にはチャールズ国王の戴冠式のリハーサルを映した動画が多く投稿されており、今回の報道を「ヘンリー王子は戴冠式をぶち壊したいのだ」と感じる人も多い。「兄や父のプライバシーは暴露してもかまわないという姿勢が信じられない」「国王が援助してくれなくなったことを根に持っているのだろう」「そのうち君主になる皇太子に悪い印象がつくよう、必死になっていると感じる」「陰湿」だと批判する声が続出している。

 今回の訴訟のほか、個人情報を不正に入手したとしてミラー・グループ・ニュースペーパーズを、プライバシー侵害でエルトン・ジョンらとアソシエイテッド・ニュースペーパーズを訴えるなど、現在3つのメディアグループに対して3件の訴訟を起こしているヘンリー王子。後者の裁判では、「王室が盗聴に関する情報を隠蔽した」「イギリス国民はこのことを知るべきであり、秘密を暴くことが自分の義務だと感じている」と陳述している。

 なお、今回の審理の判定はまだ出ていない様子。裁判に進む場合は2024年1月に行われるようだと報じられているが、果たしてどんな結末が待っているだろうか?

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