• 日. 12月 22nd, 2024

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明日あなたが被害にあうかもしれない

ジャニーズ事務所「社名を変える」という案も……ジャニー氏問題で内部大混乱

 本当は言いたいのに、言えないネタを持ってる芸能記者さん、集まれ! ジャニーズニュースの摩訶不思議なお話からウソか真かわからないお話まで、記者さんたちを酔わせていろいろ暴露させちゃった☆

A……スポーツ紙記者 アイドルから演歌歌手まで、芸能一筋20年超の芸能記者
B……週刊誌デスク 日中はラジオでタレントの発言をチェック、夜は繁華街に繰り出し情報収集を行う事情通
C……WEBサイト記者 通常ニュースから怪しいBBSまで日参、膨大な資料を作り続けるオタク記者

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ジャニーズグループ冠番組の制作現場は阿鼻叫喚

A では、いつものように最後はジャニーズの話題ですが……今回はグループの躍進とか個人の活躍について話す感じではないですね。

B 業界ではみんな、ジャニー喜多川前社長の性加害問題についての話しかしてない。

C 今年3月、イギリスの放送局BBCがドキュメンタリー『J-POPの捕食者 秘められたスキャンダル』(The Secret Scandal of J-Pop)を放送。ジャニーさんによる、所属タレントへの性加害の実態を取り上げました。当初は一部、それこそジャニーズの天敵「週刊文春」(文藝春秋)とウェブメディアくらいしか取り上げていなかったものの、4月中旬、元ジャニーズJr.のカウアン・オカモトが性被害告発の記者会見を「日本外国特派員協会」で開き、それを「朝日新聞」や「東京新聞」が割としっかり取り上げたことで状況は一変。ネット上のジャニーズの話題はほぼこれ一色になっています。

B ジャニーズのメインのファン層は、みんなネットで情報を得ているわけじゃない? もはやテレビが大々的に取り上げないからって、この問題が風化するってことはなさそう。

A ジャニーズのパワーダウンというか、求心力の低下は見て取れるでしょう。この問題に触れていない僕たちスポーツ紙の人間が言うのもなんですが。

C スポーツ紙的には、やっぱり扱えない話題なんですよね?

A そりゃあもう、公式の発表以外は黙殺ですよ。仁義的に……というのもそうですが、将来のジャニーズとの関係性やビジネスの観点で考えても、触れるのは絶対に得策じゃないというのが、スポーツ紙の考えなんです。1発目のスクープというならまだしも、後追いでお世話になっている会社の批判記事を展開し、今後、所属タレントの記事掲載がNGになるっていうのは避けたい……という。

B ジャニーさんが生きていたら、Aさんの発言に反発していたと思うけど、亡くなっているから扱いが難しい。性加害は許されない問題として、報道の仕方によっては、所属タレントが批判の矢面に立たされかねないし。

A その点、忖度と建前の狭間にいるテレビ局の人たちのほうがよほど大変だなと思います。特にジャニーズグループ冠番組の制作現場は阿鼻叫喚だと。

C やっぱり気を使いますよね?

A 企画からゲスト、出演者の発言に至るまで気を使っていますよ。「これを放送することで、タレントたちが世間から奇異な目で見られないか」を、何度も何度も検討し続け、会議が遅々として進まないそう。しかし、その方向が、傍から見るとおかしな方向に行ってしまっていて……BGMについて「演奏しているアーティストがゲイをカミングアウトした人物だから変更しよう」とか、スタジオゲストも「バイセクシュアルのウワサが流れたタレントは見送るべきでは?」とか……。性的指向と性加害は別の話なんですが。

B その空気、絶対にジャニーズタレントたちにも伝わってるよね。当人たちもやりづらいだろうに……。

C これもネット上ではずっと言われてますが、「ジャニーさんの性加害問題は、過去に何度も取り沙汰されていたのに、なぜ今回はここまで大騒動になっているのか」という点についても聞きたいです。ジャニーズ事務所がカウアンの会見後に、公式コメントを出したからでしょうか。取引先企業に対しては、対応を説明する文書を送付したとも報じられています。

B やっぱりスポンサーからの突き上げが一番大きいんじゃないかな。以前までなら、ナショナルスポンサーもスルーしていた問題でも、昨今だとスポンサーに直接批判が寄せられることもあるから、キチンとした対応や説明が必要になってくる。結果、ジャニーズとしてもスルーできなくなったんじゃない?

A 被害者自身が性加害の事実を告発しているだけに、世論も当然、批判的になりますよね。もはやジャニーさん個人でなく、事務所全体の問題になってきている。

C 事務所サイドの見て見ぬ振りが通用しなくなってきたってことですね。当事者が亡くなった後というのが、なんとも皮肉なところですが。

B そう、亡くなった人の問題ということで、ジャニーズ内部でも大混乱しているよね。さすがにしないと思うけど、「『ジャニーズ』ではない事務所名に変えよう」って話にまでなっていた。

A ジャニーさんが作った事務所だけど、ジャニーさんは悪いことをしていたから、事務所名から取ってしまおう……ってことですか。

C その対応は、まさに一時しのぎって感じで、なんの解決にもならない気がしますね。

B でも、内部はそれくらい大騒ぎになってるんだよね。藤島ジュリー景子社長の退任って話もだんだん現実味を帯びてきたし、とにかく事務所サイドは、何かを大きく変えなければという流れになってる。

A この問題って、やっぱり「文春」がなかったら、ここまで騒がれていなかったと思いますか? BBCのドキュメンタリー放送後、関連記事を連発していますが……。

B 間違いなくそうでしょ。内部情報のリークを報じまくり、取引先の企業にまでガンガン取材している。「ジャニーズがやられたら嫌なこと」をとにかくやり続けている印象。

C なんかもう、「ジャニーズを潰してやる」っていう執念を感じさせますね。

B やっぱり訴えられたこと(※)で火がついちゃってるのかな。
※2022年11月、「キンプリ滝沢秀明を壊した ジュリー社長“冷血支配”」という記事について、ジャニーズは事実無根の情報を多く含んでいるとして、「週刊文春」を名誉棄損で提訴。

A やっぱり内部リークによって、事務所の精神的ダメージがどんどん大きくなってる印象です。退所するタレントの情報がガンガン流れているし、ジャニーさんの性加害問題に関しても、事務所が発表しようと準備していた内容が、そのまま「文春」に書かれてしまっていたし。当然、上層部は疑心暗鬼になっていて、ほかの事務所や関係各所からも「いま、ジャニーズ事務所は一枚岩じゃないんだな」と見られています。

B ジャニーさんとメリー(喜多川)さんが亡くなり、滝沢秀明も退社。完全に新体制になった矢先だからね。

C でも、「文春」とは違って、性被害の告発者たちは「ジャニーズを潰したい」という感じでもないですよね。ジャニーさんのしたことは悪いことだけど、お世話になったし、感謝している……みたいな。

B それがまた、この問題を取り上げる際の難しいところでさ。ジャニーズのことは当然、擁護できないけれど、告発者は事務所自体を潰したいわけではなさそうだから……。告発者の1人は「一段落したら、文春から本を出してもらうんだ」みたいなことも言っていたそうだし。

C マスコミ側も慎重に報じていかなくてはいけないですね。

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