福山雅治が主演を務める日曜劇場『ラストマン-全盲の捜査官-』(TBS系)の第4話が5月14日に放送される。世帯平均視聴率は、第1話が14.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)、第2話が13.1%、第3話が12.0%とやや下降気味ではあるものの、春ドラマの中で唯一2ケタ台をキープしており、独走状態だ。
※以下、『ラストマン-全盲の捜査官-』第3話のネタバレを含みます。
7日に放送された第3話では、過去に大麻スキャンダルを起こした若手俳優・本条海斗(藤本涼)が殺害され、捜査一課に正式配属となったFBI捜査官・皆実広見(福山)と刑事・護道心太朗(大泉洋)が捜査を開始。第一発見者は、大物俳優・羽鳥潤 (石黒賢)であったが、早々に殺害を自供する。
しかし、羽鳥の大ファンである皆実が、家宅捜索時に羽鳥の自宅を細かくチェックしていたため、矛盾が浮上。そこから、羽鳥と共演していた女優・篠塚真菜(山下リオ)と、ドラマプロデューサー・風間みどり(3時のヒロイン・福田麻貴)、そして羽鳥の妻で女優の羽鳥千晴(映美くらら)という3人の女性が捜査線上に浮かぶ。
その後、本条を殺害したのは、風間であることが判明。羽鳥は篠塚や風間と不倫関係にあり、風間は不倫関係をネタに、羽鳥に自首するよう脅していたのだ。
結局、羽鳥は休業状態となり、家庭を支えるために千晴が女優業にまい進。不倫や事件を乗り越えて、家族として再スタートを切った……と思われたが、実は今回の事件を裏で操っていたのは千晴であったことが発覚する……。
King&Prince・永瀬廉演じる捜査一課の警部・護道泉が、皆実の監視役を命じられるシーンもあり、泉が今後のキーパーソンになる可能性を匂わせた第3話。
ネット上では、「どんでん返しが続いて、最後まで目が離せなかった」「不倫の観点が興味深い。女の情念をよくわかっている」といった反響が続々と寄せられ、Twitterでは放送中、「#ラストマン」がトレンド入りしていた。
一方で、犯人役を福田が演じていたことに、「福田さんの演技が悪いとは思わないけど、できれば真犯人はちゃんとした俳優に演じてほしい」「また芸人が犯人? そろそろこのパターンを裏切ってほしい」と不満げな声も目立つ。
日曜劇場といえば、20年1月期の『テセウスの船』で、黒幕を霜降り明星・せいやが演じていたほか、22年4月期の『マイファミリー』でも、サンドウィッチマン・富澤たけし演じる刑事が真犯人であった。そのため、今回の『ラストマン』に対して、「日曜劇場は、芸人を犯人役にする決まりでもあるの?」と疑問の声が上がっているようだ。
「真犯人=芸人」の定番化が物議を醸している日曜劇場。もはや、その意外性はなくなっているようだ。