天海祐希主演の連続ドラマ『合理的にあり得ない ~探偵・上水流涼子の解明~』(フジテレビ系)の第5話が5月15日に放送され、世帯平均視聴率7.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)を記録。第4話の7.8%から0.3ポイント微減し、自己最低を更新した。
同ドラマは、柚月裕子氏の小説『合理的にあり得ない 上水流涼子の解明』(講談社)を原作とした痛快エンターテインメント。頭脳明晰で変装が得意な女探偵・上水流涼子(天海)とIQ140の貴山伸彦(松下洸平)がバディを組み、さまざまな依頼を“あり得ない方法”で解決していく1話完結モノだ。
第4話では、水野美紀演じる美容クリニックの院長・愛原樹里亜が登場。天海演じる涼子との“大酒飲み対決”シーンが、ネット上で「すごい迫力」と大きな話題となった。
※以下、『合理的にあり得ない ~探偵・上水流涼子の解明~』第5話のネタバレを含みます。
これに続く第5話で、樹里亜は“殺害予告とも取れる脅迫状が届いたため、犯人特定と身辺警備をしてほしい”と涼子に依頼。涼子は断るが、結局、高額な報酬を前にその依頼を引き受ける。
しかし、後にこの脅迫状は、樹里亜の自作自演であることが発覚。政界進出を目論む彼女が、“逆境にも負けずに頑張る女性”というイメージを広めるために行っていたのだ。
さらに、海で投身自殺を図ったと思われていた西田真紀(市川由衣)だが、生前、「美容整形に失敗したことを公表する」と樹里亜に詰め寄り、樹里亜が近くにあった岩で真紀の頭部を殴打し、海に突き落としていたことも判明。
だが、その後、真紀は漁師に助けられており、死んだはずの彼女が現れたことで、樹里亜は罪を自白。「上水流涼子、絶対忘れないから……」と捨て台詞を残し、警察に連行されていった。
前回に続き、涼子と樹里亜のバトルが見どころとなった今回。ネット上では、「天海さんと水野さんのやりとりが最高!」「連行されちゃったけど、また樹里亜に復活してほしい」といった声が相次いだ。
また、ラストでは、いつも感情の起伏があまりない伸彦が、意識不明の昏睡状態で入院中の父・勇作(小林隆)の胸ぐらをつかみ、「どうして母さんを殺した!」「起きろ! 起きろ!」「絶対許さない! 早く回復しろ! 僕が殺してやる」と激昂するシーンが登場。伸彦の豹変に、「意外な展開で衝撃的」「父親のエピソードが気になりすぎる」と食いつく視聴者も多かった。
なお、同ドラマの前に同局で放送されている木村拓哉主演の月9『風間公親-教場0-』は、放送前こそ大ヒットが予想されており、その影響で『合理的にあり得ない』も高視聴率を記録するのではないかと見込まれていた。
しかし、フタを開けてみれば、『教場0』は右肩下がりで視聴率がダウンしており、最新話では自己最低となる世帯平均視聴率8.3%を記録。最近は、『教場0』と『合理的にあり得ない』の数字の差が縮まっていることから、今後、後者が上回る可能性を指摘するネットユーザーもいるようだ。
伸彦と父の確執が発覚し、今後、ますます盛り上がりそうな『合理的にあり得ない』。本当に“月9超え”もあり得るかもしれない。