ドラマの内容がどれほど視聴者の心に響いているのかは、視聴率の数字だけで判断できるものではありません。そこで、「Yahoo!リアルタイム検索」を参考に、プライム帯の各ドラマに関するツイート数(放送時間中)をサイゾーウーマン編集部が独自で集計し、“視聴熱”ランキングを作成。視聴者が最も沸いたシーンと共に紹介します(集計期間5月15日~21日)。
以下、ドラマのネタバレを含みます。
1位:『どうする家康』(NHK)第19回
最も視聴熱が高かったのは、5月21日に放送された嵐・松本潤主演の大河ドラマ『どうする家康』第19回だ。フジテレビ系の人気ドラマシリーズ『コンフィデンスマンJP』などで知られる古沢良太氏が脚本を手掛け、江戸幕府を開いた戦国武将・徳川家康の生涯を描く本作。
今回は、三方ヶ原の戦いで家康(松本)に勝利した後、京都への上洛を目指した武田信玄(阿部寛)が病で急逝。信玄の死を弔いつつも安心した家康は、上機嫌で風呂に入ったが、その付き添いを行った侍女・お万(松井玲奈)と関係を持ってしまい……という内容だった。結果的にお万は家康の子を妊娠し、岡崎から家康のいる浜松に赴いた家康の妻・瀬名(有村架純)は怒りをあらわにする。
中でもTwitter上の視聴者が注目したのは、瀬名が家康に強烈なビンタをするシーン。家康が「構わん、ぶってくれ」と言うや、瀬名が即座に実行に移す展開だったが、「最高にスカッとした」「往復ビンタでもいいでしょ」と瀬名に同情する声が多く上がった一方で、「戦国時代に大名が妾を持ったぐらいでこんな怒るかな?」「この作品、家康が情けない姿を晒しすぎな気がする」など、疑問の声も少なからず見られた。
2位:『だが、情熱はある』(日本テレビ系)第7話
第2位は5月21日に放送された、King&Prince・高橋海人、SixTONES・森本慎太郎ダブル主演ドラマ『だが、情熱はある』第7話。お笑いコンビ・オードリーの若林正恭と南海キャンディーズ・山里亮太の実話に基いたストーリーで、“青春サバイバル”を謳う本作。今回は、2人がお笑いグランプリ『M-1』に挑戦することに。若林(高橋)は、友人の春日俊彰(戸塚純貴)と組んだお笑いコンビ・ナイスミドルで出場するも、2回戦負けで意気消沈。一方、山里(森本)は、しずちゃんこと山崎静代(富田望生)と結成した南海キャンディーズが、所属する吉本興業のマネージャー・高山三希(坂井真紀)から実力を認められ、「『M-1』で決勝に行ってほしい」と懇願されて奮起。たび重なるネタの改良により、見事、準優勝に輝く……という内容だった。
そして、Twitter上の視聴者が注目したのは、『M-1』で南海キャンディーズが漫才を行うシーン。前回も漫才シーンが注目されたが、この回でも「漫才のシーンが完コピで、感動して泣いてしまった」「2人とも完璧で本物かと思った」など、森本と富田の演技のクオリティの高さに驚きの声が多数寄せられた。
3位:『王様に捧ぐ薬指』(TBE系) 第5話
第3位は、5月16日に放送された橋本環奈主演の『王様に捧ぐ薬指』の第5話で、前回の4位からワンランクアップした。わたなべ志穂氏による同名漫画(小学館)を原作とする、新人ウェディングプランナー・羽田綾華(橋本)と御曹司・新田東郷(山田涼介)の“超打算的”な契約結婚生活を描いたラブコメディ。
今回は、東郷の誕生日に綾華がサプライズでレストランの予約を取り、夕食を共にしたが、そこに東郷の母・静(松嶋菜々子)が登場。東郷は綾華を連れて店を出て、静は本当の母親ではなく、自身は愛人の子であることを告げる……という内容だった。
そんな中、Twitter上の視聴者が注目したのは、番組最終盤で、綾華の初恋相手・神山絢斗(坂東龍汰)と静が、東郷と綾華の仲を裂くべく密談を行うシーン。2人は金銭のやりとりをしており、「今の倍いただけたら、すぐ落としますよ」と衝撃発言をした神山に対して、「神山くん見損なった……」「神山くんの裏の顔がヤバい」「本性にびっくり、いい人だと思ってたのに!」など、驚がくする人が多く見られた。
4位:『ラストマン-全盲の捜査官-』(TBS系)第5話
第4位は、5月21日にTBS日曜劇場枠で放送中の福山雅治主演ドラマ『ラストマン-全盲の捜査官-』の第5話だ。FBIで検挙率トップを誇る全盲の捜査官・皆実広見(福山)が来日し、彼のアテンドを担当する捜査一課の刑事・護道心太朗(大泉洋)と難事件を解決するこの作品。
今回は、SNSで人気を集める、いわゆる“インフルエンサー”をターゲットとした空き巣や強盗が相次いで発生。皆実が捜査に着手しようとした矢先、料理系インフルエンサーとして有名なナオン(わたなべ麻衣)が自宅で殺害される事件が起こり、彼女と同じ事務所に所属する料理系インフルエンサー・青嶌麻帆(高梨臨)も傷害事件の被害に遭ってしまう……という内容だった。
その後、実はナオンは料理がまったくできず、料理人に作らせてSNSにアップしていたことが判明。ナオンを殺害した犯人は、ナオンが自分よりフォロワー数が多いことを妬んだ青嶌だった。しかも事件後にナオンのフォロワー数が増えたことを知り、自身が脅迫していた男に自らを殴らせたことも発覚。フォロワー数を稼ぐためならなりふり構わない彼女の姿に、Twitter上の視聴者からは、「承認欲求って怖すぎるよ」「私もSNSやってるから、めちゃくちゃ刺さる話だった」という声が出ていた。
参考:「Yahoo!リアルタイム検索」https://search.yahoo.co.jp/realtime