社会現象と化すほどの大ヒットとなったドラマ『おっさんずラブ』(テレビ朝日系)をめぐり、一部業界関係者の間で“新作決定”の情報がささやかれているという。しかし、もし実現した場合、「ファン界隈が大荒れになるのではないか」(スポーツ紙記者)と心配されているようだ。
主演の田中圭が演じる春田創一、そして吉田鋼太郎が演じる黒澤武蔵を中心とした同ドラマシリーズは、男性同士の恋愛(BL)を扱う作品で、2016年の単発ドラマからスタート。その後、18年に放送された連続ドラマ版第1シリーズは、不動産会社を舞台に、春田と黒澤、牧凌太(林遣都)の恋愛模様がメインで描かれ、人気が爆発。19年に『劇場版 おっさんずラブ ~LOVE or DEAD~』も公開されるほどの盛り上がりを見せた。
「そして同年には、連ドラ版第2シリーズ『おっさんずラブ-in the sky-』も放送されましたが、こちらの主要キャストは田中、吉田に加え、千葉雄大、戸次重幸が新しく参加。第1シリーズとその劇場版に出演した林はキャスティングされなかったんです。また、春田、黒澤といった役名はそのままに、物語の舞台が航空会社に変更され、第1シリーズと第2シリーズでは“別軸”のストーリーが展開されました」(芸能ライター)
その結果、春田と牧のカップルを推していたドラマファンは大きなショックを受け、ネット上も「大炎上」と言っても過言ではない状態に。
「しかし今、また新たに連ドラ版の続編が制作されるという話が聞こえてきています。放送は来年1月期を予定しているそうですが、やはり気になるのはキャストでしょう」(前出・スポーツ紙記者)
テレ朝的には、大ヒットとなった第1シリーズのキャスト、設定に戻して続編を制作できれば、万々歳かもしれないが……。
「そもそも、第2シリーズに林が不在だったのは、林側の意向だったとみられています。20年3月発売の『週刊文春』(文藝春秋)でも伝えられていましたが、林の所属事務所・スターダストプロモーションは当時、林=牧凌太のイメージが定着してしまうことを恐れ、『おっさんずラブ-in the sky-』への出演を断ったのだとか。そのため、来年1月期の第3シリーズが実現したとしても、やはり林は出られない可能性があるわけです」(同)
第2シリーズのキャストや設定が明らかになった際、ネット上には、テレ朝に苦情のメールを送ると息巻くファンが続出するほどの大炎上だったが、それに鑑みると、もし第3シリーズがこれまでとはまったく別ものであった場合、またもやファン界隈が大荒れとなりそうだ。
「最新作の詳細はまだわかっていませんが、これまでの経緯を踏まえると、どういう発表であっても物議を醸しそうです。林が出るのか否かに加え、田中や吉田という続投キャスト、第2シリーズの千葉や戸次はどうなるのかなども炎上の火種になりますし、キャストを総とっかえしても『テレ朝は何がしたいの?』という感じですし……批判が巻き起こるのは必至。一方、キャスト陣だけでなく、シリーズごとに設定が変更されることになれば、ファンから反発が起こりそうです」(同)
それでもテレ朝が再び『おっさんずラブ』で勝負に出るなら、何かしらの勝算があるということなのだろうか。