ジャニーズ事務所創業者・ジャニー喜多川氏(2019年死去)の性加害問題。テレビ東京の石川一郎社長が5月25日、ジャニーズタレント出演番組に対する姿勢を示し、ネット上で賛否が飛び交っている。
ジャニーズ事務所の藤島ジュリー景子社長は14日、謝罪動画とQ&A形式の文書を公開。文書では、同問題について「知らなかった」などと主張している。
この動きを受け、多くのジャニーズタレントを番組起用しているテレ東の石川社長は、「一般論として性加害は許されない。その考え方はいささかの変更もない」としながらも、「タレントに罪とか問題があるわけではない。彼らは被害者かもしれないわけでして、制約を加えるのはいかがなものかと」と関係継続を明言。
さらに、番組のスポンサー企業からの反応について「(提供を)やめるというスポンサーさんはありません」と断言した。
ネット上では、「その言葉だけで全ジャニオタが救われる。ありがとうございます」「タレントに罪はないってはっきり言ってくれたテレ東の社長さん、かっこいい!」と好意的な声が続出。
一方で、「ジャニーズと縁を切ると恩恵が受けられなくなるからですよね? “タレントに罪はない”を大義名分にしないでください」「タレントに罪がないのは当たり前。テレビ局がお金を払ってる相手は、タレント個人ではなく事務所よね?」と異論も見られる。
さらに、26日付のニュースサイト「東スポWEB」は、今回の石川社長の発言と絡め、ジュリー氏が代表取締役を務める「株式会社TOKIO」のTOKIO・国分太一が、テレ東の番組審議会に委員として参加している点に注目。「そんなタレントが公正公平に、番組を審議できるのか」と疑問を呈している。
今回、ジャニー氏の性加害問題は、タレント起用に影響がないこと、スポンサー離れも起きていないことを明かした石川社長。しかし、25日発売の「週刊文春」(文藝春秋)は、ジャニーズを起用中のスポンサー110社に対して、ジュリー氏の対応に関する質問を投げ、各社の見解を紹介。
それによると、無回答や一般論で濁す企業が多い中、一部で「ジャニーズ事務所の対応は、社会的に見て不足している」と断じる企業もあったようだ。
また、現在SNS上では、ジャニーズタレントを起用している企業一覧が画像として拡散されており、不買を呼びかけるユーザーと、購買を呼びかけるファンが対立状態にある。
具体的には、Hey!Say!JUMP・山田涼介を起用するサーティワンアイスクリームの不買運動が一部で起こった際には、「サーティワンの不買運動、絶対に許さない。山田くんは悪くないんだから、みんなでアイスを食べましょう!」と反論するファンが続出していた。
そんな中、いち早く“ジャニーズ切り”に踏み切った企業が話題に。これまで約13年にわたってジャニーズタレントを起用してきた池田模範堂のかゆみ・虫さされ薬「ムヒシリーズ」が、スターダストプロモーションの俳優・中川大志を新CMキャラクターに起用したのだ。
なお、同社はこれまで、同商品のCMに嵐・相葉雅紀(10年~21年)と元King&Prince・平野紫耀(21年~23年)を起用。昨年11月、平野が今月22日をもってジャニーズ事務所を退所することを発表してからは、「後任のジャニーズタレントは誰だろう?」と予想するネットユーザーも見られた。
今回、池田模範堂が、CMキャラクターを“非ジャニーズ”に切り替えた理由は不明だが、ネット上では「英断」と支持する声もあり、今後、ほかのスポンサー企業がこれに続く可能性もありそうだ。
果たして、ジュリー氏はこうした状況の対応策を考えているのだろうか。
サイゾーウーマン ジャニーズ情報専用Twitterアカウント「J担しぃちゃん」オープン