子どもの預かり、ママ友へのお礼の正解は? マックカードを受け取り拒否され困惑!

「子ども同士の付き合い」が前提のママ友という関係には、さまざまな暗黙のルールがあるらしい――。ママたちの実体験を元に、ママ友ウォッチャーのライター・池守りぜねが、暗黙ルールを考察する。

 保育園や学童が休みの日曜日に、どうしても外出が必要となった場合、預け先に困るママは多い。実家が遠方で親には頼れない、突発的に対応してくれる地域のサポートセンターや保育園などは数が少なく、利用料も高いなるべく選択肢から外したい――そんなママにとって、子どもを預かってもらう最後の頼みの綱はママ友なのではないか。

 今回は、ママ友に子どもを預かってもらったというあるお母さんが、相手への「お礼」に頭を悩ませたという話を取り上げる。

私の休日出勤と夫の出張が重なって……ママ友が子どもを預かってくれることに

 綾香さん(仮名・34歳)は、百貨店で接客業をしながら小学3年生になる女児を育てている。夫は平日出勤のサラリーマンとして働いており、綾香さんが残業したり、土日出勤をする際は、ワンオペで子どもを見ているそうだ。

「娘は、小3の時に学童に入ることができなかったので、放課後はお稽古や公文などに通わせています。夫はIT系の企業に勤務していて、コロナ禍はリモートワークも併用していたので、私の帰りが遅い時には娘の送迎を頼んでいました。でもこの4月から、夫も出勤が増え、しかも土日に地方出張の仕事が入るようになってしまったんです」

 綾香さんは、娘と同い年の女児のママである菫さん(仮名・33歳)に、自分の出勤日と夫の出張日がかぶったある土曜日、娘の預かりを頼んだという。

「菫さんの娘とうちの子は保育園時代から仲が良く、一緒にスイミングスクールに通っています。私が娘の預かりをどうしようと悩んでいると、菫さんが『土曜はスイミングがあるから、一緒に送っていくよ。終わったらそのままうちに遊びに来て』と言ってくれたんです。これまでも、私の迎えが遅くなった時、短い時間ですが預かってもらったこともあるのですが、スイミングの送迎から夕方まで預けることになったので、さすがにお礼をしなければと悩みました」

 自宅で夫の家業の手伝いをしている菫さんは、自分があまり家を空けられないのもあって、人を招くことが好きだそうだ。

「菫さんが面倒見のいい性格なのもあって、毎日のように家に誰かが遊びに来ている感じなんです。うちの娘も、しょっちゅうお邪魔していますよ。菫さんの家では猫を飼っているんですが、わが家はペット不可のマンションなのもあって、猫好きな娘が行きたがるんですよね。これまでも、娘が学校帰りに菫さんの家に寄り道していたことがあり、『家に帰る前にお邪魔するのはいけない』と言い聞かせました。でもその時も、菫さんは『別に気にしないで』と言ってくれましたね」

 綾香さんは、菫さんの家にばかり負担をかけていることが気がかりだった。

「わが家は狭いマンションなので、菫さんの娘を呼びづらい。そのため、預かることができないので、向こうにばかり娘の面倒を見てもらうのは悪いなって感じていました。子どもが遊びに行くときは、ちょっとしたお菓子を持たせていたのですが、食べずに持って帰ってきたことも。でも今回は、休みの日にわざわざ預かってもらうので、マクドナルドで使えるギフトカードを渡したんです」

 しかし、そんな綾香さんの気遣いが裏目に出てしまったという。

「娘を迎えに行った時、マックカードを渡したところ、菫さんに『金品はいらない』と、受け取りを拒否されてしまいました。学童のような場所に預けたらお金がかかるわけだし、こちらも預けっぱなしだと心苦しいので、受け取ってほしかったんですが……。しかも娘が『おなか空いた』と言い、焼きそばまで食べさせてもらったと聞いて、『ごはん代だけでも!』と代金を渡そうとしたものの、『家にあったものだから気にしないで』と言われました」

 綾香さんは菫さんがお礼を受けとらない理由を聞いて、困惑した。

「菫さんは、『うちも預かってもらうことがあるかもしれないから、気にしないで』と言うんです。娘は、菫さんの子と仲が良いので、『私の家にも遊びに来てね』とよく話しているようですが、うちは狭いし、夫がリモートワークで在宅していることもあるので気軽には呼べない……。どうせなら、ギフトカードを受け取ってもらったほうが、気が楽でした。こちらはお礼として渡しているので、いったんは受け取るのが暗黙のルールじゃないでしょうか」

 休日の子どもの預け先について、頭を悩ませているママは少なくない。ほんの数時間の預かりのために、民間の学童サービスやシッターを使うと、利用料だけでその日の収入がなくなってしまうケースもある。しかし、子どもを1人で留守番をさせておくのも防犯上、不安が残るものだ。

 その場合、家が近く、気心の知れているママ友に頼むというのは一つの手だろう。子どもが未就学児童の場合、おむつ替えや食事などで手間がかかるだけに、相手にも敬遠されがちだが、小学生になれば身の回りのことは自分で行えるようになるので、比較的受け入れてもらいやすいだろう。

 ただ、その際のお礼となると、明確な答えはない。今回の菫さんは、善意で子どもを預かっており、むしろ「娘の友達が遊びに来てくれた」という感覚なのではないか。その場合、金品のようなものを受け取るのは荷が重いのだろう。また、金額によってはお返しをしなければならないと考えたのかもしれない。

 しかし、綾香さんが、「うちも預かってもらうことがあるかもしれないから、気にしないで」という言葉にかえって困ってしまうのであれば、「うちは狭いし、夫がリモートワークをしていることもあって、なかなか預かることができない」と伝えた上で、子どもを迎えに行く時ではなく、送りに行く際、「娘を預かってもらっている間、みんなで食べられるものを差し入れしたい」というような言い方で、マクドナルドのギフトカードや食べ物、飲み物を渡せば、菫さんにも受け取ってもらいやすいのではないか。

 ママの中には、確かに「ママ友の子どもを預かったら、今度は自分の子どもを預けてもいい」と考えている人もいる。その際、トラブルにならないように、相手に謝意を伝えながら、家庭の事情を説明し、どうすればお礼を受け取ってもらいやすいかを考える。それが子どもの預かりをめぐる暗黙のママ友ルールといえる。

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