木村拓哉主演の月9ドラマ『風間公親-教場0-』(フジテレビ系/以下、『教場0』)。6月19日放送の最終回(第11話)が世帯平均視聴率10.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)を記録し、10.7%だった第2話以来となる2ケタに返り咲いた。
主人公・風間公親が警察学校に赴任する前の前日譚が描かれる『教場0』。風間役の木村のほか、赤楚衛二、北村匠海、白石麻衣、染谷将太といった豪華キャストがリレー方式でメインの新人刑事役を演じ、最終回は新垣結衣が活躍した。
※以下、『風間公親-教場0-』最終回のネタバレを含みます。
15分拡大版の最終回では、盲目の有機化学者・清家総一郎(北大路欣也)の邸宅で、義理の息子・甘木保則(馬場徹)が千枚通しで背中から心臓を一突きされる殺人事件が発生。風間の指導を受ける刑事・隼田聖子(新垣)が総一郎に事情を聞くと、昨晩、保則と2人で酒を飲み、自分は先に就寝。翌日、リビングで倒れている保則を発見したという。
当初、千枚通しを使った連続殺人事件の容疑者・十崎波琉(森山未來)が犯人ではないかと疑っていた聖子だが、風間に促されて身近な人物の捜査に注力。しかし、総一郎の娘・紗季(森カンナ)が保則からDVを受けている可能性には気づくものの、盲目の総一郎が保則の心臓を背中から狙うのは無理があるとして、捜査に行き詰まる。
その後、聖子は仮説として、総一郎は犯行時に目が見えており、犯行直後に自ら薬液で失明させたのではないかと説明。これを聞いた総一郎は罪を認め、彼女を指導する風間を称賛する。
一方、過去に風間の片目を失明させ、新人刑事・遠野章宏(北村匠海)の命を奪った十崎が巡回中の警察官に確保されるが、十崎側の弁護士が“逮捕時に暴力行為があった”と抗議して保釈に。この後、転属願を出した風間は、捜査一課を離れて警察学校の教壇に立つのだった……。
『教場0』最終回、DV夫と離婚しない娘に「不自然」
これまで、キャストの演技や重厚感のある演出、“新人刑事の成長物語”としての部分が高い評価を得る一方で、推理モノとしては「ツッコミどころが多すぎる」「事件の真相がチープ」と物議を醸してきた同作。
今回も3つの展開で視聴者をモヤモヤさせることに。まず、紗季が保則と離婚できない理由が描かれなかったことから、「DVを理由に離婚すればいいのでは? ストーリーがあまりにも不自然」「人殺しした挙げ句、失明するくらいなら、娘を離婚させるほうがよっぽど楽だと思うんだけど」といった疑問が噴出。
また、警察が十崎を保釈する展開に対しても、「風間自身が十崎と格闘して目を刺され、遠野がやられるところも現認してたのに、なんで逮捕状取れないの?」と混乱する視聴者が続出した。
さらに、十崎が最終回まで捕まらなかったことから、ネット上では「すっきりしない終わり方だな。続編を見越してか?」と不満の声も目立つ。
ただ、原作の小説シリーズは現在も続いており、3月に発売された最新の単行本『新・教場』(小学館)でも十崎は逃亡中であるため、原作との兼ね合いの事情もありそうだ。
なお、26日には同枠で『風間公親-教場0- 特別編』と題した総集編が放送される。これまで出演した豪華キャストがまとめて見られるとあって、『教場』ファンにはうれしい回となりそうだ。
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