下世話、醜聞、スキャンダル――。長く女性の“欲望”に応えてきた女性週刊誌を、伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が、ぶった斬る!
思えばここ数カ月、重大芸能ネタラッシュといった状況にある。ジャニーズ事務所の性加害問題、猿之助一家心中疑惑事件、そして広末涼子の不倫大騒動に永山絢斗大麻所持で逮捕、などなど。ほかにも細かいものを含めると近年まれにみるラッシュといえる。女性週刊誌も「女性セブン」が猿之助事件に大きく関わったが、今後もどでかいスクープを期待したい。
第655回(6/15〜6/20発売号より)
1位「広末涼子 『これが最後の恋』女優引退&再婚へ」(「女性セブン」6月29日号)
同「広末涼子 強行再々婚に待ち受ける『のぼせ不倫男』の拒絶」
「広末涼子のW不倫報道で夫の注目度が再上昇! 騒動の行方は」(「週刊女性」7月4日号)
同「広末涼子 奔放不倫の代償は10億円」(「女性自身」7月4日号)
2位「独占スクープ沢尻エリカ 『また演じたい』1200日ぶり衝撃美貌撮」(「女性セブン」6月29日号)
3位「市川猿之助 偽装心中なら『殺人罪で極刑』」(「週刊女性」7月4日号)
広末涼子不倫騒動が拡大の一途を辿っている。当初「週刊文春」(6月8日発売号・文藝春秋)の不倫報道第1弾ではその事実を否定していた広末とそのお相手・鳥羽周作氏だが、「週刊文春」(6月15日発売号)が第2弾として2人の交換日記、ラブレターなどを公開することがわかるや、一転、2人そろって不倫を認めたからだ。さらに18日には広末の夫・キャンドル・ジュン氏が単独で会見、鳥羽氏に対する怒りと、広末家の赤裸々な実情を語ったことも、大きな話題となっている。
そんなキャンドル氏会見以前の情報(発売日関係で会見内容は間に合っていない)だが、女性週刊誌3誌とも広末不倫ネタを取り上げている。その“方向性”はなかなか興味深い。というのも「女性セブン」、「週刊女性」がともに広末離婚と鳥羽との再婚を示唆しているからだ。
まずは「セブン」。広末の知人の匿名コメントとして、「彼女は『芸能界を辞めてもいい』と引退も辞さない構えで、鳥羽さんとの再婚を視野にいれている」と話しているのだ。さらにこの広末知人のコメントはこう続く。
「広末さんの不倫についてジュンさんは報道以前から疑っていたようで、夫婦の信頼関係は崩壊しつつあります。広末さんは夫と離婚して鳥羽さんと再婚するつもりで、夫に慰謝料を払ってでも関係を清算しようとしています」
このコメントの内容の一部はその後行われたジュン氏の会見の内容とも合致する。会見でジュン氏は広末が時折豹変して濃いメークやハデな格好で外出、またジュン氏が広末の不倫を疑い(広末に内緒で)相手男性と接触、示談したことがあったことを明らかにしているからだ。
また、この「セブン」は、広末と鳥羽氏のラブレター報道と同じ発売日のものだが、この知人は「広末さんと鳥羽さんは熱い“ラブレター”をやりとりしていたそうです。どうもそれを家族が見てしまいショックを受けたと聞きました」とも語っており、その証言内容の信憑性は高いと思われる。
また記事には広末の知人だけでなく、鳥羽氏側の知人による“鳥羽氏も妻との離婚を望み弁護士を立てて離婚協議に入る”という証言まで掲載されているのだ。
恋は盲目というわけだが、この「セブン」報道を補強するように、その後発売された「週刊女性」も2人の“再婚説”について考察している。記事によると離婚・再婚を熱望しているのは実は広末のほうで、広末は現在でも鳥羽氏にぞっこんなのだという。しかし一方で、「週刊文春」にものぼせ上がったコメントをしてしまった鳥羽氏だが、今ではその熱も徐々に冷めてきているとして、鳥羽氏の知人がこんなコメントを。
「初めは夢にまで見た状況に舞い上がっていましたが、家族や仕事など“現実”を失う恐怖心も湧いてきた。その結果、鳥羽さんのことが好きで好きでたまらない広末さんの気持ちが、だんだん重荷になってきたのかも」
つまり「セブン」「週女」ともに広末は再婚を望んでいることは共通するが、「週女」によれば、現在すでに鳥羽氏の心は変わってきてしまっているということだ。どうなんだ?
真相はまだわからないが、もうひとつ広末ネタの女性週刊誌記事を比較する上で面白いことがあった。鳥羽氏の心変わりを指摘する「週女」は、一方でキャンドル氏の実父(広末の義理の父)を直撃、《「なにも聞いていませんし、知りません」と、言葉少なだった》とその様子を伝えている。が、同じくキャンドル氏の実父を直撃した「女性自身」に対してはかなり赤裸々に語っていることだ。
「女優さんだけにこれまでも(男性関係については)話題になったことはあったようです」
「でも、今度のことはいままでとは違うようです……」
「母親が家の外で、ほかの男性とああいうことをしていたと知ったら、子供としてはどうしたらいいかわからないじゃないですか」
「これからジュンがどうなるのかというよりも……、3人の子供たちが心配でなりません」
直撃取材に関しては「自身」が圧勝だ。が、しかし、「週女」は巻頭の広末特集記事とは別に、ワイド記事でも広末ネタを掲載、注目度上昇中のジュン氏に、こんな真偽不明のウワサをぶち込んでいる。
「さらにここに来て、巷ではジュンも実は……で、トリプル不倫説までささやかれる始末。どうなる――」
ぜひ「週女」には、この“ジュン氏不倫”の真相を報じてもらいたい。
広末不倫以外で、今回の女性週刊誌のなかでも目を引いたのが「女性セブン」の沢尻エリカ近況ネタだ。麻薬取締法違反で沢尻が逮捕されたのが3年半ほど前の2019年11月、執行猶予3年、懲役1年6月の判決が出たのが翌2020年1月、そしてその執行猶予が今年2月に明けた。執行猶予という禊も済ませた今、沢尻はどうしているのか、という記事である。
しかし、その記事内容はすごかった。現在でも変わらぬスタイルと美貌、沢尻を支えた家族の結束、自身の深い反省、今でも複数のオファーが届く沢尻への業界の期待感などなど、沢尻に対する礼賛で埋め尽くされている。そして驚いた。「セブン」翌日発売の写真週刊誌「フライデー」(講談社)にも「スクープ撮 沢尻エリカ変わらず美しい『吹っ切れた笑顔』を独占キャッチ!」と題された「セブン」同様の礼賛記事が掲載されていたから。もちろん“素敵なエリカさまの近影”写真付きだ。
事務所が仕掛けたんだろうね。執行猶予が明けたエリカ復帰を。当然、復帰していいと思う。執行猶予も明けたんだし、そのお姿をみたい。でも残念だったね。その直後、永山絢斗が大麻所持で逮捕されちゃった。タイミング悪すぎたね。エリカさま。
市川猿之助、殺人罪で死刑の可能性も
これまで一家心中を図ったとされる市川猿之助に対し、奥歯に物が挟まったような物言いをしてきたマスコミだが、ついにみんなが思っている疑惑を「週刊女性」が正面から指摘している。
“もし両親の同意がなく猿之助の独断で心中を決行したとすれば、猿之助は殺人罪の可能性もあり、その場合、2人殺害したとして死刑もあり得る”と。
徹底的な捜査が待たれる。