連載企画『「汚部屋」ビフォーアフター』新シーズンがスタート! 第7回目の片付けモニターの応募に当選したのは、東京都中野区・3LDKのマンションに家族と暮らすDさん(40歳)です。
前回の右側クローゼットに続き、今回は「左側のクローゼット」を片付けます。部屋のドアに近いクローゼットなので、「よく着る服」をメインに整えます。今回は、Dさんの強い希望で「洋服をたたまない収納」を作ることに。引き出しを使わない、姿勢を変えない「入れるだけで済む仕組み」です。
【全体:Before】洋服をたたんで、引き出しに仕分ける時間も惜しい
まずは、左側のクローゼットのBeforeです。「洋服をたたんで、引き出しに仕分ける時間も惜しい」とDさん。できるだけ簡単に、掛けるだけ、入れるだけで済ませる収納にしたいと希望します。
まずは、クローゼットの空間下段から片付けます!
【下段 Before】空間の使い方は「3つの仕切り方」から選ぶ
クローゼット下段の空間は「3つの仕切り方」から選びます。(1)プラスチック製の引き出しケースを置く(2)可動棚の棚板やスチールラックで空間を仕切る(3)奥行きを前後で2分割するの3つです。Dさんの希望は「入れるだけ」なので(3)を採用します。
クローゼットの奥行きは約60cm。手前と奥を2分割すると、奥行き30cmの箱が入ります。この家にあった箱(約H31×W48×D31cm)を使って、Dさんの思い出グッズを収納しました。
【下段 After】奥行きを二分割する(手前側)
奥の収納ボックスが31cmなので、手前に余った空間は「W68×D29cm」。28cm角のキューブボックスを用意しました。正方型の収納ボックスは、イケア(約D34〜35cm)などでで揃えることができます。
【上段 Before】手前と奥の2分割収納へ
元々は、両手で出すサイズの箱が入っていましたが、クローゼット上段の空間は手が届きにくいので、「片手で取れる箱」が◎。重さが出ると出しにくいので、こちらも「手前と奥に分ける2分割収納」がおすすめ。
【上段 After】奥行きを四分割する(手前と奥)
下段と同じ28cm角のキューブボックスを4個使いました。ボックスを1個出すと、収納ボックスをスライドしながら動かすことができます。
写真の収納ボックスには、「夏のバッグ」(手前に収納)と「衣替え」(奥に収納)が入っています。クローゼット上段には、片手で出せる軽さのモノ(バッグ、帽子、季節の小物、衣替え)を入れましょう。
クローゼットの中央には、IKEA「SKUBB ハンギング収納 9段」899円(税込/2023年7月ライター調べ)を吊り下げました。これなら、姿勢を変えずに入れるだけの収納が可能。
【全体 After】たたまない「入れるだけ&掛けるだけ」収納
引き出しを使わない「入れるだけ」「掛けるだけ」のクローゼットです。ハンギング収納は、収納力はあまりありませんが「立った姿勢のまま」出し入れができる簡単な収納です。ハンギング収納のポイントは、持ち物すべてを入れないこと。使用頻度が高く、今シーズンに使うモノだけを入れるようにしましょう。
そして、ハンギング収納を中央に設置したのにも意味があります。
【解説.1】ハンギング収納の使い方
横幅70cm未満のクローゼットなので、IKEAのハンギング収納 (W22×D34×H120cm)がちょうど良いサイズです。中央に設置して、右(半袖)と左(長袖)の種類分けをしています。また、ハンギング収納(9段)の仕分けも、使用頻度と種類別に分けて「モノの住所」の明確化を徹底しています。どこでもOKだと散らかってしまうからです。
【解説.2】ハンギング収納の「仕切り方」と「場所決め」
一番取り出しやすい1段目には、Dさんが毎日必ず使う「着圧ソックス」をまとめました。ストッキングと間違えないように、ダブルクリップでラベリングもしています。家族の服装小物(帽子、手袋など)の収納に使う場合は、身長別に場所を決めます。場所決め後は、ダブルクリップに名前や色分けシールを貼ることで乱れにくくなります。
【解説.3】9段目には、靴下を丸めてポイ!
IKEA「SKUBB ハンギング収納」は9段目のみ立ち上がりがあるので、ボックスのように投げ入れる収納ができます。そのため、丸めてポイとしまえる靴下入れに。靴下といっても種類が多いので「巾着ポーチ」などを使って、素材、色、長さなどの種類分けをすると探さないで済みます。
最後に、左右のクローゼット全体のBefore&Afterです。使用頻度が高い洋服(今シーズンに着る服)は、部屋のドア側(左)へ。季節外れの洋服は(右)にまとめています。Dさんの強い要望「引き出しが苦手」「たたみたくない」「しゃがみたくない」もすべて叶い、キレイが続けられる収納になったと喜んでくれました!