人気イケメン声優・斉藤壮馬が6月30日に、所属事務所・81プロデュースの公式サイトを通じて結婚を発表した。
2018年にテレビアニメ化を果たし、今年5月には劇場版も公開された女性向けアプリゲーム『アイドリッシュセブン』の九条天役や、一昨年から昨年にかけて放送され、人気を呼んだアニメ『ブルーロック』(テレビ朝日系)の千切豹馬役などで知られる斉藤。今月6日から放送がスタートした『るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-』(フジテレビ系)では、主人公・緋村剣心役を演じている。
また、声優業と並行して、17年からはシンガー・ソングライターとしてCDをリリースするなど、精力的に活動中だ。
声優・斉藤壮馬の“誠実”な結婚報告に「素晴らしい配慮」「本当信頼できる」
今回、斉藤は「この数年、世の中の状況が目まぐるしく変化してゆく中で、自分自身も多くのことを経験し、家族や縁について、様々な考え方をするようになりました」「そんな折、幸運なことにこれから先の人生を共に歩んでいきたいと思える方と出会い、新たな1歩を踏み出すことを決意いたしました」(原文ママ、以下同)と結婚を報告。
具体的な日付やお相手について詳細は伏せ、「人としても役者としてもまだまだ未熟な私ですが、支えてくださる皆さまへの感謝の気持ちを忘れず、いただくばかりでなく、次へとつないでゆけるよう、日々精進してまいります。引き続き何卒よろしくお願い申し上げます」と、シンプルな言葉で決意をつづっている。
一方で、ネット上のファンの書き込みによると、FC会員向けに直筆の長文メッセージを公開したほか、発表当日に放送されたインターネットラジオ『斉藤壮馬 Strange dayS』(文化放送「超!A&G+」)でも、自らリスナーに結婚報告を行ったそう。
もちろん、“推し”の結婚にショックを受けるファンも一定数存在するようだが、斉藤のこうした誠実な対応に、「マスメディアにすっぱ抜かれたりすることなく、きちんとファンに報告してくれるの本当信頼できる」「ラジオでもご本人からきちんとお気持ちを聞けて、素晴らしい配慮!「理想的すぎる結婚報告」と感激する人は多く、「あらためておめでとうございます」などと祝福の声も多数寄せられている。
声優・斉藤壮馬の事務所「81プロデュース」はタレント教育が徹底している
そんなファンからの信頼度が高い斉藤だが、果たして、業界内ではどのように評価されているのだろうか。
「斉藤と同じ30代前半〜中盤の男性声優がデビューした当時は、ちょうど『アイドルマスターSideM』や『あんさんぶるスターズ!』など、女性向けアプリゲームが配信スタートした時期で、彼はいわゆる“アプリ声優世代”。アプリゲームに出演すると、セリフの文字数が多いため、そこそこ良いギャラがもらえ、人気作の場合は定期的にイベントも開催されるので、まとまった額の報酬を得られますが、ゲームが配信終了となれば、仕事はなくなってしまう。一方、収録は基本的に1人で行うので、先輩の技術を生で見ることができず、技術も向上しにくい。アプリ声優世代は、仕事に行き詰ってしまうケースが珍しくありません。その点、斉藤はテレビアニメでもメインどころのキャラクターを演じており、現場で鍛えられていますので、息の長い活動ができると思います」(声優業界関係者)
なお、斉藤の活躍には、「81プロデュースの高い営業力も関係している」(同)とか。
「また、大手事務所の一つである81プロデュースは、マネジャー陣によるタレントへの教育が徹底していると評判。そのおかげで、高い技術を持ち、かつ、真面目で誠実な声優が多いんです。まぁもちろん、中には例外もいますが……」(同)
声優・斉藤壮馬、結婚発表は「良い判断」?
斉藤といえば、甘いマスクで女性人気が高い。いわゆる“ガチ恋ファン”も多いイメージだが、結婚を発表したことはマイナスにならないのだろうか。
「彼のような若い声優の場合は、もちろんマイナスだと思いますよ。まず“ガチ恋”勢は離れますので、ライブや、アニメ・ゲームの関連イベントの集客は確実に減るでしょう。今後、イベント出演の集客力を期待する作品のオファーは減るかもしれません」(同)
しかし、結婚を隠し、それがバレてしまったときのほうが、よっぽどファン離れのリスクがあるとか。
「週刊誌の記者が声優のスキャンダルに目をつけている今、斉藤ほどの人気男性声優が結婚を隠し通すことは不可能に近い。ある程度人気が落ちることを覚悟した上で公表したのは良い判断だと思いますよ。“既婚者”というイメージから、恋愛要素を含んだゲームの仕事などは減る可能性も考えられますが、逆に結婚をしたことで仕事の幅が広がる場合もありますから」(同)
声優をキャスティングする際、キャラクターと同じ経験を持つ声優が抜てきされることは珍しくないとのこと。つまり、既婚者のキャラクターに、結婚している声優が起用される……ということはあるそうだ。
「ほかにも、キャラクターの出身地が設定されている場合、同じ県で生まれ育った声優が抜てきされることもありますよね。アニメ『弱虫ペダル』シリーズで京都出身の御堂筋翔役を演じた遊佐浩二や、映画『THE FIRST SLAM DUNK』で沖縄出身の宮城リョータ役を務めた仲村宗悟がその例です。斉藤も結婚したことで、これまで演じてこなかった役が回って来るかもしれません」(同)
斉藤にはファンからの祝福を力に変え、今後も活躍してもらいたい。