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『VIVANT』第2話、「似てる」と指摘された有名映画とは? 第1話も「オマージュか」と話題に

 堺雅人主演のTBS系日曜劇場『VIVANT』(ヴィヴァン)。7月23日放送の第2話が世帯平均視聴率11.9%(個人7.9%/ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)を記録し、前回の11.5%から0.4ポイント上昇した。

 同ドラマは、同枠の大ヒットシリーズ『半沢直樹』などで知られる演出家・福澤克雄氏が原作を手掛けるオリジナルドラマ。阿部寛、二階堂ふみ、役所広司、嵐・二宮和也ら豪華キャスト陣、モンゴルが舞台という壮大なスケールの映像も見どころだ。

「11日発売の『女性自身』(光文社)によれば、制作費は『1話で1億円ほど』。これは、同枠で前クールに放送された福山雅治主演『ラストマン-全盲の捜査官-』の2倍ほどなのだとか。ただ、『ラストマン』第1話の世帯平均視聴率14.7%をだいぶ下回る発進となってしまいました」(テレビ誌記者)

『VIVANT』第2話のあらすじは?

※以下、『VIVANT』第2話のネタバレを含みます。

 第1話では、丸菱商事のエネルギー開発事業部2課長・乃木憂助(堺)が、誤送金された9000万ドルを取り戻すため、バルカ共和国へ。この時、乃木はテロリストのアル=ザイールから「お前がVIVANTか?」と謎の言葉をかけられていた。

 第2話では、「VIVANT」の意味について、警視庁公安部の捜査官・野崎守(阿部)が「別班」のことではないかと推測。この「別班」とは“自衛隊の影の諜報部隊”のことだという。

 さらに、在バルカ共和国日本大使・西岡英子(檀れい)の裏切り行為に遭った乃木、野崎、医師・柚木薫(二階堂)は、またもやバルカ警察から追われる身となる。

 なんとか国境を越えたい乃木たちは、野崎の協力者・ドラム(富栄ドラム)とともに、ラクダに乗って「死の砂漠」の横断を試みることに。しかし薫は、乗っていたラクダからいつの間にか姿を消していた――。

『VIVANT』視聴者の「誰にも感情移入できない」という不満を解消?

 初回と同様、バルカ警察からの逃走劇が繰り広げられた第2話。ネット上では「捕まってしまうんじゃないかと、ハラハラドキドキ! スリル満点のドラマで最高」「砂漠の景色がすごくきれいで、まるで映画みたい」と好意的な声が続出。

 一方、「演出は素晴らしいんだけど、民放ドラマはわかりやすいストーリーのほうがいいな」「前回からずっと逃走劇だし、正直ストーリーがよくわからない」と不満の声も一部で見られる。

「ストーリーが賛否を呼んでいるとはいえ、今期の民放ドラマで2ケタをキープしているのは『VIVANT』のみ。前回、ネット上では『登場人物の誰にも感情移入できない』と欠点を挙げる視聴者も目立ちましたが、第2話では、薫が、前回死んでしまったシングルファーザー・アディエル(ツァスチヘル・ハタンゾリグ)の婚約者であることが発覚。薫を応援する声が増えているため、この問題は解消しつつあるといえます」(同)

 また、映画ファンからは、複数のシーンが過去の大作映画を「真似している?」との指摘も。

 第1話では、主人公らが鉄板で装甲を施した車両に乗り、検問を強行突破するシーンが山場の一つだったが、クリント・イーストウッド監督・主演の映画『ガントレット』(1977年)にもそっくりなシーンがあることから、「オマージュか?」と話題になっていた。

「第2話のラクダで砂漠を渡るシーンに関しても、デヴィッド・リーン監督の『アラビアのロレンス』(62年)を想起した視聴者は多かったよう。同映画には、いつの間にかラクダの列からいなくなった男を、主人公が1人で助けに行く展開があり、薫の姿が消えた『VIVANT』第2話のラストシーンは、これを彷彿とさせます」(同)

 夏の民放ドラマで、首位を走る『VIVANT』。このまま独走状態をキープできるだろうか。

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