TOKIOの冠番組『TOKIOカケル』(フジテレビ系)が7月26日に放送された。この日はKing&Prince(以下、キンプリ)の永瀬廉と高橋海人がゲスト出演し、それぞれグループへの思いを語った。
キンプリは、2021年3月31日をもって岩橋玄樹が脱退し、今年5月22日には、平野紫耀、神宮寺勇太、岸優太の3人が脱退。一方、TOKIOも2018年に山口達也、21年には長瀬智也がグループから去っており、キンプリと同じ経験をしている。
この日は収録開始早々、国分太一が「……本番始まってますけど、大丈夫ですか?(メンバー)おそいですか」と、キンプリ2人にメンバーが少なくなったことをイジり、永瀬廉は「大丈夫です、そろってるんで」と苦笑い。
すると松岡昌宏も、「俺たちも人のこと言えないんだよ」「俺、久々に(メンバーが)5人揃った? って思った」と爆笑しながら自虐。国分は「(キンプリの2人を入れて)新生TOKIO」と冗談をとばしていた。
その後、番組では、キンプリメンバーがデビュー前に6人で番組に出演したときの映像や、デビュー曲「シンデレラガール」のミュージックビデオを紹介しつつ、これまでの軌跡をあらためて紹介。
そして国分は、「5人の時と今って(比べると)、今のほうが(メンバー同士の)すごい距離が近いっていうか、結構いろんな話を普通にするようになった」という自分たちの関係性の変化に触れつつ、キンプリ2人にそれぞれの変化について問いかけた。
永瀬は「心の距離は近くなりましたね」と高橋との絆が深まったことに言及。また、高橋も「お互いの家を行き来して話したりとか」と明かし、TOKIOは目をまん丸にして驚がく。松岡と国分は「それはできねーな!」「それはヤダ!」と声をそろえて拒絶していた。
そんな中、永瀬が「脱退イジリにどう返していいかまだわからない」という悩みをTOKIOに相談する一幕も。永瀬は、ファンが「つらい」と思っているであろう状況を思うと自虐もできず、「どの塩梅の返事が、いまのこの状況やと(適しているのかわからない)」と正直に告白。
対して松岡は、「いやいや、答えは簡単で。今の説明があなたたちの本音じゃん。だから、『そういう気持ちなのね』っていま(ファンは)わかったじゃん」と、相談したことにより、永瀬の思いがファンに伝わったはずだと指摘。「今言えたからいいんじゃない?」と優しく投げかけた。
一方、国分も「グループという“屋号”を残すってところで前を向き始めてるじゃない?」と両グループの共通点を指摘。そして、「そこもすごく大切なことだと思う」と前置きした上で、「でも、時には過去を振り返ってあげることで、ファンも安心すると思うし。自分たちの軸と芯がブレなければ、(脱退イジリに対して)どんな返しをしても、いつか笑ってくれる日が来るんじゃないのかな」と、先輩としてアドバイスした。
続けて松岡は、「あとは、(脱退した)ほかの4人も頑張ることだよね、それぞれの道で。うちだったら(山口と長瀬の)2人が。違う道で頑張ってくれないと、(屋号を)残した意味がないって言ったらおかしいけど、みんなそれぞれの道で頑張ってくれないと」と、元メンバーへの思いを吐露。
また、昨年事務所のタレントが多数集まった食事会にて、高橋が先輩たちから労いの言葉をかけられ大号泣したというエピソードを聞いた城島茂は、「カイが純粋に泣いてしまったりとか、レンが本当の気持ちを言ったりとか……っていうのもひっくるめて、(前を向いて)やっていこうっていう2人がいるから、ファンの方は2人の笑顔を見たくなるのちゃうのかな?」「いいんじゃない? そのままで」と、素直にありのままの姿を見せていけばいいと助言した。
こうしたTOKIOからの言葉を受け、永瀬は「僕らもやっぱ、5人のときとか6人のときとかっていうのも、たまにというか結構思い出したりもしますけど、それをふまえてどの経験も素晴らしかった」と振り返り、「ある意味、今自信を持って2人で歩めてはいますね」と強調。
これを聞いた松岡は「これはキンプリの2人が来たから言うわけじゃないけど、我々TOKIOだって、長瀬に対する気持ちと山口に対する気持ちは変わってないっちゃ、変わってない」と断言。「ずっと未来永劫(グループが同じ形で)やっていくのはおそらくどこも無理」と持論を述べながら、「必ず形は変わる。その時、どういうふうに自分たちがいるかが大事だと思うから」とアイドルグループとしての形を熱弁した。
また、松岡はいまのキンプリが頑張ることによって、脱退した4人も2人にリスペクトを持って頑張っていくだろうと推察。「我々も、長瀬に対するリスペクト、山口に対するリスペクトをこの3人は持ってるから。そこさえ揺るがなければ、ファンの方々も安心する人も増えるんじゃないかな」と語り、国分も「戦友だもんね」と納得。
キンプリ2人も、「そうです、本当に。長年ずっと一緒に頑張ってきた……」(高橋)「10年ぐらいか……? Jr.の頃からでしたもんね」(永瀬)としみじみ語っていたのだった。
今回のトークに、ネット上からは、「マボから『山口、長瀬』って発言が出るとは思わなかったからその言葉で泣いたよ」「新生キンプリにかける言葉も自分たちについても、TOKIOだから言えることなんだろうと思う。聞けて良かった」などと大反響。
キンプリファンからも「6人の映像出してくれてうれしかった」「永久保存版にしたい内容」「前を向いてるれんかいに寄り添ってくれる先輩たちがいてくれて本当に良かった」「さすがTOKIO の皆さん。温かい言葉で自然に二人の心の内を言葉を引き出してくれてありがとうございました」などと、TOKIOや番組サイドに感謝の声が寄せられていたのだった。