5人組ロックバンド・X JAPANの約8年ぶりとなる新曲「Angel」が、本日7月28日に配信リリースされた。同曲をめぐっては、ネットを中心に「誰がボーカルを担当しているのか?」と物議を醸していたが、音源には同バンドのボーカル・Toshlの歌声が収録されていたことから、ファンは安堵しているようだ。
リーダーのYOSHIKIは、5月に米ロサンゼルスのグラミーミュージアムで開いた記者会見で「Angel」をリリースすると発表。しかし、同会見で「Angel」を披露した際、ボーカルを務めたのはToshlではなく、なぜかフィリピン出身の女性シンガー・ビバリーであった。
加えて、YOSHIKIとToshlは“不仲説”がささやかれて久しいことから、「リリース音源は、Toshlがボーカルを担当していないかもしれない……」とファンの間で不安が広がることに。
また、7月1日に放送された大型音楽番組『THE MUSIC DAY』(日本テレビ系)では、YOSHIKIが「Angel」をピアノの弾き語りで披露。これまで「音痴だから」と長年歌うことを避けてきたYOSHIKIが、突如としてテレビで歌声を初披露したことから、ファンを騒然とさせた。
「5月25日発売の『女性セブン』(小学館)によれば、X JAPANのメンバーはYOSHIKIが統括する音楽出版社と契約していたものの、ギャラの未払いなどのトラブルが頻発したため、Toshlは2017年を最後に契約の更新をしていないとか。実際、同バンドは18年10月以降、活動休止状態。その後のToshlは、『龍玄とし』名義でのソロ活動にしか興味がないように見えます」(芸能記者)
Toshlの歌声に世界中から称賛も……本人は“無視”?
そんな中、多くのファンが望んだ通り、Toshlのボーカルでリリースされた「Angel」。ネット上では、「YOSHIKIさんの曲を最も輝かせるのは、やはりToshlさんの歌声だ」「Toshlさんの透き通るような歌声に感動。彼以外のボーカルは考えられない」と感激するファンが国内外で相次いでいる。
「『Angel』はもともと、05年にYOSHIKIが立ち上げた音楽プロジェクト・Violet UKのデビューアルバムに収録される予定だった楽曲で、15年のX JAPANのライブなどでも複数回披露されていました。今回発表されたToshlの歌声も、かなり前にレコーディングされたものでしょう」(同)
なお、YOSHIKIはリリース日である本日、Twitterやブログで「X JAPAN new single “ANGEL” 新曲、全世界配信 Steaming Worldwide NOW」(原文ママ)と告知。
さらに、ギターのSUGIZOも「本日、X JAPAN8年ぶりの新譜『ANGEL』がリリースされました!」と告知し、「“国宝級の声”を是非感じてくださいー!」とToshlの歌声についても触れている。
一方、Toshlは28日正午現在、公式サイトやSNSを見る限りでは「Angel」を告知している様子は見られない。
「Toshlはリリース日前日に『ニコニコ生放送』で配信を行っていましたが、22日に都内で開催した食事付きコンサート『龍玄とし HAPPY・SUMMER・PARTY』について語るばかりで、『Angel』については触れず。ネット上では『Angel』を聞いたToshlファンから賛辞が集まっている状況だけに、本人がこのまま無視し続けるのは、さすがに異様です」(同)
「Angel」リリースにより、YOSHIKIとToshlのX JAPANに対する温度差が際立つ事態になったが、2人が同じステージで音を奏でる光景は、もう見られないのだろうか。