AAA(トリプル・エー)・與真司郎が7月26日に開催したファンイベント『與真司郎 announcement』で、自身のセクシュアリティについて公表。大きな反響を呼んでいる。
同イベントで、與は「僕自身、長い間この不安と、闘ってきました。本当に何年もの間、自分の一部を受け入れることができませんでした。それでも、さまざまな葛藤を乗り越え、今やっと、みなさんにこのことを打ち明ける決意ができました」と前置きし、ゲイであることを公表。
会場には、AAAのメンバーである西島隆弘、宇野実彩子、日高光啓、末吉秀太も駆けつけ、與を見守っていたという。
「この日、涙ながらに自身のセクシュアリティについてカミングアウトをした與には、『勇気を出してファンに話してくれてありがとう』『與くんを応援したい』と、ファンから温かい声が飛び交いました。そんな反応を受け、28日にインスタグラムを投稿した與は、『暖かい言葉に溢れ、受け入れて下さる方が増えてきているのだと、心の底から嬉しく思っています』(原文ママ、以下同)と感謝の言葉をつづっています」(芸能ライター)
AAA・日高光啓、雑誌記者の“定番質問”に不快感
AAAのメンバーであり、音楽レーベル「BMSG」の代表でもある日高は、以前から多様な性やジェンダーへの理解を促すような発言を繰り返してきた。
例えば、2022年1月に配信されたビジネスメディア「DIAMOND SIGNAL」のインタビューの中で、日高は日本の音楽業界について「歌手やダンサーのメディア戦略が20年前から変わっていない」と発言。
アーティストの楽曲リリース時に「バラエティタレント化を期待するプロモーション」が行われることに違和感があると主張した上で、「雑誌のインタビューで『好きな女性のタイプは?』と聞かれるのも不快。というか、意味がよく分かりません。恋愛対象を最初から異性だと決めつけている時点で前時代的ですし……」と雑誌の“定番質問”に不快感をあらわにしていた。
さらに、日高は、21年11月に配信された女性向けサイト「with online」の記事で、“仕事と結婚・出産のどちらを優先すべきか悩んでいる”という読者に対し、「両方追い求めてもいいはず」「差別や偏見を感じずに働ける会社は、きっとある」とアドバイス。
続けて、自身が経営する「BMSG」を例に挙げ、「BMSGの社内では『男らしく』みたいな短絡的な会話を禁止してます」と明かしていた。
今回、與がカミングアウトに踏み切った背景には、16年に米・ロサンゼルスに留学し、現地のゲイカップルや、ゲイをサポートする社会を知ったことがあるそうだが、長年苦楽を共にしてきたAAAのメンバーにも、日高のような理解者がいたようだ。
今後、新曲の売り上げの一部をLGBTQ+関連団体に寄付することを明かしている與。人気芸能人のこうした発言によって、多様性への理解が進んでいくことを願いたい。