7月にスタートした夏ドラマも、中盤戦に突入。すでにお気に入りの作品を見つけたり、「なんか思ってたのと違う……」と早々に見切りをつけた……という人も多いのでは?
一方、最近は民放公式動画配信サービス「TVer」で、ドラマをネット視聴する人が増加し、テレビ各局はその再生数やお気に入り登録数に一喜一憂している様子。
そこで「サイゾーウーマン」では、ゴールデン・プライム帯で放送中の民放連続ドラマを対象に、TVerの“お気に入り数”を調査。登録者数の少なかったワースト5を紹介したい。
※8月7日午後4時30分時点の情報です。
東山紀之『刑事7人』、ジャニーズ複数名出演もワースト1位
ワースト1位は、東山紀之主演の刑事ドラマシリーズ『刑事7人』の第9シーズンで、お気に入り数は26.3万人。夏ドラマとしては一足早い6月7日からスタートしたため、8月9日の放送で最終回(第9話)を迎える。
前シーズンまでは1話完結であったが、今シーズンは全話を通して10年前の「東関東連続強殺事件」などを紐解く展開に。演出もガラリと変わったため、全体的に暗い雰囲気が漂っており、ネット上では「重厚感があって、映画を見ているみたい」「ストーリーもずっと暗すぎて、見ていて胸が詰まる」と賛否を呼んでいるようだ。
前シーズンからジャニーズWEST・小瀧望がレギュラー入りしたほか、今期はSixTONES・田中樹が途中参加するなど、テレ朝は若いジャニーズファンを視聴者層に取り込みたい様子。それでもお気に入り数で苦戦してしまうのは、「視聴はネットより電波」派な年配者層の支持が厚いせいかもしれない。
若村麻由美『この素晴らしき世界』は、話題性が低い?
ワースト2位は、若村麻由美主演『この素晴らしき世界』(フジテレビ系)。平凡な主婦・浜岡妙子が、ひょんなことから大女優として振る舞うことを依頼され、二重生活を強いられる“なりすましコメディー”だ。
同作は、当初主演に決まっていた鈴木京香が「体調不良」で降板し、若村が代役を務めることに。そういった経緯から、ネット上ではどうしても「鈴木京香で見たかった」という不満が目立ってしまうものの、「やっぱりうまいな」と若村の演技力を再評価する視聴者も少なくない様子。
また、お気に入り数は27.7万人と振るっていない同作だが、視聴率も第2話で世帯平均4.0%を記録するなど、低調が続いている。作品自体の評価は悪くないものの、やはり現状、話題性が低いといえそうだ。
成田凌『転職の魔王様』は、「セリフが刺さりすぎてつらい?」
ワースト3位は、成田凌主演の『転職の魔王様』(フジテレビ系)で、お気に入り数は38.6万人。人材派遣会社を舞台にした、1話完結の“転職・爽快エンターテインメント”だ。
“職場あるある”“転職あるある”が目白押しの同作。リアリティのあるストーリーや、成田演じる凄腕キャリアアドバイザーの鋭いセリフが「自分の仕事経験と重なる」と話題に。
一方、“パワハラ上司”をはじめ、仕事のつらいシチュエーションが多分に描かれることから、「面白いけど、セリフがいちいち刺さりすぎてつらい……」「これ見ると、明日から仕事に行きたくなくなる」といった理由で脱落した人もいる模様。TVerでの伸びがイマイチなのも、そうした理由からだろうか。
堺雅人主演の日曜劇場『VIVANT』(TBS系)がお気に入り数129万人を突破する中、『刑事7人』のようにネット視聴で苦戦する作品も見られる夏ドラマ。全体的にはフジテレビの不調が目立つが、今後、順位の入れ替わりはあるのだろうか。
2023年7月期ドラマ、TVerお気に入り数ワースト5(民放4局、午後8~10時台)
1位『刑事7人』(テレビ朝日系、水曜午後9時) 26.3万
2位『この素晴らしき世界』(フジテレビ系、木曜午後10時) 27.7万人
3位『転職の魔王様』(フジテレビ系、月曜午後10時) 38.6万
4位『ばらかもん』(フジテレビ系、水曜午後10時) 55.5万
5位『シッコウ!!~犬と私と執行官~』(テレビ朝日系、火曜午後9時) 63.2万