東山紀之主演ドラマ『刑事7人』シーズン9(テレビ朝日系/水曜午後9時~)。8月9日に最終回(第9話)が放送され、思わぬ展開に「シリーズ終了!?」とあ然とする視聴者が相次いでいる。
同作は、東山、田辺誠一、白洲迅、ジャニーズWEST・小瀧望らが演じる6人の刑事に、北大路欣也演じる法医学者を加えた7名が活躍する刑事モノ。2015年のシーズン1から、毎夏に放送されてきた人気シリーズだ。
「前シーズンまでは1話完結でしたが、今期はなぜか、10年前の『東関東連続強殺事件』を中心とした捜査が全編通して描かれる長編だったんです。雰囲気も重厚感のある暗いムードに様変わりし、視聴者は開始早々『妙にシリアスで、シリーズが終わっちゃいそう』と戸惑っていた印象もあります」(テレビ誌記者)
※以下、『刑事7人』最終回のネタバレを含みます。
最終回では、ようやく事件の犯人や黒幕が判明。事件解決後の終盤には、「天樹さんは刑事を辞め、僕らの前から姿を消した」という野々村拓海刑事(白洲迅)のナレーションが流れ、主人公・天樹悠(東山)が退職したことが発覚した。
すると、次の場面ではクワで畑を耕す天樹が登場。「刑事ではなくなった自分……。一体どんな人生が待っているのだろう。今は皆目見当がつかない。ひとまず、あの男に会ってみよう」と書かれた天樹の日記帳が映った後、顔の見えないスーツ姿の男が登場した。
「主人公が退職して終了するという大胆なラストに、ドラマファンは騒然。今後の展開について、『主人公が別のジャニーズ俳優に交代する?』『劇場版でシリーズ終了のパターンか?』とさまざまな臆測を呼んでいます。ただ、同局の刑事ドラマシリーズ『相棒』の初代相棒・亀山薫(寺脇康文)が、約14年ぶりに特命係に帰還した前例もあるため、天樹も何かしらの理由を付けて捜査に復帰する可能性も否定できません」(同)
また最終回では、16日に同枠でスタートする『科捜研の女』シーズン23の主人公・榊マリコ(沢口靖子)と天樹が、地下駐車場らしき場所ですれ違うシーンも描かれた。
なお、『科捜研の女』は、昨年10月期放送のシーズン22で、それまでの人間味あふれるコミカルなテイストを排除し、スタイリッシュでミステリアスな作風に一新。このリニューアルは同作ファンの間で賛否を呼んだが、シーズン23もこの作風は継続するようだ。
「テレ朝の刑事ドラマシリーズは、若い視聴者の取り込みに苦戦していて、『科捜研の女』のリニューアルも視聴者の若返りを狙ったものとみられています。となると、『刑事7人』も同様に大幅にリニューアルする可能性がある。今回の意味深なラストは、その予兆かもしれません」(同)
今後に関して、さまざまな臆測を呼んでいる『刑事7人』。次シーズンは放送されるのだろうか。