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山口組分裂から8年、「再統合」が進展しないワケを元極妻が解説

今は亡き某指定組織の三次団体幹部の妻だった、待田芳子姐さんが語る極妻の暮らし、ヤクザの実態――。

山口組の再統合が進展しないワケ

 既に立秋も過ぎましたが、毎日暑いですね。この時期の定番テーマになってしまった感のある山口組の分裂問題ですが、これからどうなるのでしょうか?

 分裂当初は「長くて2〜3年で元サヤ」と言われてたんですが、「まさか〇年も決着がつかないとは……」と毎年書いてますよね。今年8月で8年です。

 進展しない理由はいくつもあるのでしょうが、過剰な暴力団排除も大きな原因だと思います。ヤクザも身動きが取れないのです。多くの組織の事務所が使えないどころか、どんどん売却されて解体されていますしね。しかも住吉会本部事務所だったビルはとっくに売却されて6月から解体工事も始まっているのに、「移転先不明」で「暴対法に基づく事務所の公示」ができない状態だそうですよ。

 事務所を特定できないと、抗争があっても「事務所使用禁止命令」は出せませんし、オレオレ詐欺の損害賠償とかの裁判もできませんから、警察的には困るんですよね。でもそれってヤクザのせいじゃないですし。

山口組、常に「最終局面」の背景

 微妙に話がそれましたが、山口組の分裂問題です。結論から申し上げますと、当分動きはないでしょうね。

 そもそも「再統合」って、どういう状態なのかというと、神戸山口組が解散するか、あるいは六代目山口組に復帰するかしかないですよね。神戸山口組も人数が減っているとはいえ、まだ警察発表で760人はいますから、けっこうな大所帯です。

 報道も「ついに最終局面」とか、しょっちゅうあおってますが、「最終」とはいつなんですかね? 特にお盆や年末年始は誰が決めたわけでもなく「停戦」な感じです。

 暴排と人材不足と重罰化で、昭和の頃のように街中でドンパチというわけにもいきません。たまに事件は起こっていますが、お互いの致命傷になるようなことはないですね。

 産経新聞OBの尾島正洋さんは「文春オンライン」で、六代目山口組の人数と神戸山口組の人数比較などから「山口組分裂抗争がついに最終局面へ」と去年の1月に書かれてますが、尾島さんほどのキャリアでも予測は難しいということです。

 警察庁「令和4年における組織犯罪の情勢」(3頁)によりますと、分裂した2015年の年末時点の神戸山口組の構成員は約2,800人・準構成員は約3,400人で合計約6,100人(「約」だから誤差が出るそうです)でした。昨年22年末時点では構成員約330人・準構成員約430人の合計約760人ですから、まあほぼ1割まで減っています。

 神戸山口組も割って出た時はそれなりに支持を得ていたのですが、六代目山口組側の「切り崩し」があり、17年にさらに分裂して任俠団体山口組(現・絆會)ができるなどして減っていったようです。

 これに対して六代目山口組の人数は、15年末で構成員約6,000人・準構成員約6,000人の合計約1万4,000人、昨年末は構成員約3,800人・準構成員約4,300人、合計で約8,100人と、神戸山口組ほどではないですが減少しています。

 尾島さんは、分裂時の中心的存在だった山健組が六代目山口組に戻ったこと、資金力のある池田組が神戸山口組から脱退して独立したことなどを理由に「神戸山口組の劣勢」を伝えながら、「神戸山口組の解散やトップの引退はない」という警察関係者の分析を紹介しています。そういうところですかね。

今「ヤクザとして生きる」という選択は厳しい

 解散も引退も当事者が決めることですから、元極妻ごときが何も申し上げることはないのですが、山口組に限らず、今「ヤクザとして生きる」という選択は厳しいですよね。銀行口座もつくれなければクルマも買えず、合法ビジネスからは締め出されてメリットなんか何もないですから。「メリットを求めてヤクザしとるんちゃう」と言い切れる人は少ないでしょう。

 ヤクザも10人いれば10通りの考え方があり、ヤクザをやめたくない、やめられない事情もそれぞれです。やめたところで日本がいい社会になるとも思えないですしね。

 もう亡くなられた大親分が、「ほとんどが実の親の言うことを聞かずにヤクザになったんですから、他人の言うことはなかなか聞けないもんです」とおっしゃっていたのを思い出しました。

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