8月26~27日にかけて日本テレビ系で放送される大型チャリティー特番『24時間テレビ46 愛は地球を救う』の“ポスタービジュアル”が、ネット上で物議を醸している。今年のメインパーソナリティーを務めるなにわ男子メンバーらの“幼少期の写真”が使用され、15日配信のニュースサイト「デイリー新潮」によれば、同ポスターはジャニーズ事務所の意向に沿ったものだという。
「ジャニーズをめぐっては、今年3月に英国公共放送・BBCのドキュメント番組が、事務所創業者・ジャニー喜多川氏(2019年に死去)による未成年タレントへの性加害問題を特集。国内外から批判が噴出する中、事務所サイドは現社長・藤島ジュリー景子氏を中心に対応を進めており、8月末には外部専門家による再発防止特別チームが調査結果を踏まえた提言をし、その後、ジャニーズも会見を行う予定と伝えられている状況です」(スポーツ紙記者)
ネット上では、後手後手の対応を繰り返す事務所に対する不信感や批判的な声が多数見受けられるが、そんな中、今年の『24時間テレビ』ではなにわ男子がメインパーソナリティーに就任。発表時には、ネット上で「性加害問題に揺れるジャニーズのグループを起用するなんて」といった反発意見も少なくなかった。
「同番組ではほぼ毎年ジャニーズがメインパーソナリティーを務めることに加え、ほかのジャニーズタレントも登場することが珍しくありません。今年のメインパーソナリティー・なにわ男子は事務所内でも勢いのある若手グループですから、起用自体に違和感はない。しかし、ジャニー氏の性加害問題で事務所全体のイメージが低迷している今、選ばれてしまったことは気の毒でもあります」(同)
『24時間テレビ』ポスター、なにわ男子の子ども時代の写真使用に「ふざけてるの?」
そんな今年の『24時間テレビ』だが、番組ポスターには、なにわ男子の各メンバーや、チャリティーパーソナリティーとして出演する女優・芦田愛菜、俳優・小泉孝太郎、有働由美子アナウンサーなどの幼少期の写真が使われている。
「ジャニー氏が未成年タレントに性加害を行っていた問題が取り沙汰されている中で、よりによって、現役ジャニーズの子ども時代の写真を出してきたことで、一部ネット上では『今、ジャニーズを起用すること自体も慎重になるべきなのに、なぜこのポスター?』『ジャニーズも日テレもふざけてるの?』などと批判が噴出しています」(テレビ局関係者)
しかし、今月15日に配信された「デイリー新潮」記事によると、日テレ社内でも同ポスターに賛否両論が寄せられていたものの、なにわ男子を守りたい一心のジャニーズ側が性加害問題の対応策として“将来の活躍が期待されるなにわ男子の現在の写真は使わない”意向を示し、決定したものなのだという。
「すでにポスターはネット上で物議を醸していますし、むしろジャニーズの見当違いな配慮が、さらなる事務所批判を招いてしまうことでしょう」(同)
なお、「デイリー新潮」サイドの報じ方にも、マスコミ関係者の注目を集めているようだ。
「『デイリー新潮』は『週刊新潮』(新潮社)のニュースサイトですが、『新潮』は『女性自身』(光文社)とともに、ジャニーズと“蜜月関係”にあるといわれており、性加害問題も取り上げないスタンスを取っていた。ただ、最近になって『新潮』は、ウェブ版の『デイリー新潮』でこの問題を扱うようになっています」(同)
とはいえ、今回も性加害問題そのものを論じる内容ではなく、ジャニーズと日テレが裏で調整を行ったとの情報をもとに、「“むしろこれでは悪い意味で注目を集めそう”と、やんわり苦言を呈している程度の内容だった」(同)という。
『24時間テレビ』の本放送時、ジャニーズの意向による突飛すぎるポスターが取り上げられる場面もありそうだが、視聴者はどんな反応を示すだろうか。