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『機動戦士ガンダムSEED』劇場版の声優変更にファン騒然! 「現場の雰囲気悪かった」関係者語る裏側

 8月8日、テレビアニメ『機動戦士ガンダムSEED』シリーズの最新作となる劇場版『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』(以下、『FREEDOM』)のキャスト情報が発表された。同時に、長年メインキャラクターを演じていた声優の降板も明らかに。アニメファンを中心に、ネット上ではなにやら不穏な声が上がっている。

 1979年にテレビアニメ第1作目を放送後、40年以上にわたって、さまざまなメディアミックス展開を広げているロボットアニメ『機動戦士ガンダム』の作品群の一つである『機動戦士ガンダムSEED』シリーズ。

 身体能力や頭脳を持つ人類(コーディネイター)と、自然のままに生まれた人類(ナチュラル)が存在する時代「C.E.(コズミック・イラ)」を舞台に、コーディネイターとナチュラルの間の戦いを描いた作品だ。2002年10月にテレビアニメの放送がスタートし、04年10月には続編となる『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』が製作された。

 『FREEDOM』は、そんなアニメ放送20周年を記念したプロジェクト「GUNDAM SEED PROJECT ignited」のメイン企画として製作され、24年1月26日に公開予定。新キャラクターの声優として、トーヤ・マシマ役の佐倉綾音、アレクセイ・コノエ役の大塚芳忠、アルバート・ハインライン役の福山潤らが出演するほか、主人公のキラ・ヤマト役の保志総一朗やラクス・クライン役の田中理恵、アスラン・ザラ役の石田彰、シン・アスカ役の鈴村健一ら、おなじみのキャストも続投する。

 しかし、カガリ・ユラ・アスハ役は、進藤尚美から森なな子に変更。映画公式サイトでは、製作を手掛けるバンダイナムコフィルムワークスによる「カガリ・ユラ・アスハ役キャスト変更について」と題したお知らせ文が公開され、「弊社および関係各位で話し合いを重ねました結果となります」(原文ママ)と発表している。

「この文書には進藤や森の名前は記載されておらず、詳しい説明もないことから、ネット上のファンは騒然。『公式の声優変更の声明文で進藤さんの名前をまったく出してないのは違和感ある』『「話し合いを重ねた結果」ってなんの説明にもなってないし、進藤さんの名前すら出さず、感謝の言葉すらないのは腑に落ちない』『闇を感じる』などと指摘する声が上がりました」(芸能ライター)

 また、「進藤さんって、監督夫婦と不仲説あったよね?」「製作側と確執があったってうわさは本当なのかな?」と、シリーズの監督を務める福田己津央氏と、その妻で脚本家の故・両澤千晶さんとの不仲が降板に関係していると推測する人も。真偽は不明だが、不穏な臆測も飛び交っている状態だ。

『機動戦士ガンダムSEED』監督夫婦と進藤尚美が「揉めていてもおかしくない」ワケ

 業界関係者によると、『SEED』は「テレビアニメ放送当時から、現場の評判が良くなかった」という。

「福田夫妻はそろって現場にいることもあり、キャストの芝居を厳しく批判するなど、いまではパワハラとみなされかねない言動があったようです。また、両澤さんはアニメオタクだったことから、役に対しての思い入れは相当強く、それゆえにやりにくさを感じてしまう声優もいたとか。当時から、業界内で『現場の雰囲気が悪い』とささやかれていましたから、進藤と揉めていてもおかしくないと思います」(声優業界関係者)

 今回のキャスト変更をめぐっては、進藤が自ら降板を選んだ可能性も指摘する。

「『ガンダム』といえば、かつては熱いロボットバトルを描き、そのファン層は男性が中心でした。しかし福田監督夫婦は、『SEED』に心理的な描写を多く取り入れることで、女性ファンをも魅了。平成にテレビ放送された『ガンダム』作品の中で最も高い視聴率を記録したこともあり、同シリーズの“新時代”を作ったという自負があるのでしょう。ただそれが、声優に対する横暴な振る舞いにつながったのかもしれません。進藤ほど実績のある声優であれば、ストレスの溜まる現場には行きたくないと自分から降板を申し出た、ということも考えられます」(同)

 公開前から不穏な空気が漂う『FREEDOM』だが、約20年ぶりの最新作ということで、公開を待ちわびている人は多いことだろう。そうしたファンの期待を裏切らない作品になっていることを祈りたい。

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