Snow Manの冠番組『それSnow Manにやらせて下さい』(TBS系)がゴールデンのレギュラーに昇格して約4カ月。ファンからは好評を得ているものの、テレビ業界内では視聴率低迷が指摘されているようだ。
「8月4日の同番組の個人視聴率は2.5%(ビデオリサーチ調べ、関東/以下同)。裏のフジテレビ系の『ウワサのお客さま2時間スペシャル』が2.9%、テレビ東京系の『所さんのそこんトコロスペシャル』も2.9%ですから、僅差ながらフジにもテレ東にも負けているのが現状です」(業界関係者)
業界内外で、今後の活躍を期待されていたKing&Princeが2人体制となりパワーダウンが否めない今、次期ジャニーズを代表するグループとして認識されるようになったSnow Man。一方で、『それSnow Manにやらせて下さい』は、金曜よる8時という枠が割り当てられていながらも、メンバーの個性を生かしきれていないという。
「『silent』(フジテレビ系)で話題を集め、現在『トリリオンゲーム』(TBS系)で主演を務める目黒蓮ならわかる人も多いでしょうが、まだまだメンバーそれぞれの顔と名前が一致しない一般視聴者も多い印象です。阿部亮平はクイズ番組、岩本照は『SASUKE』(同)、ラウールはパリコレ出演やダンスの世界大会の実績、渡辺翔太は美容マニアなど、各分野でそれぞれが独自のキャラクターを見いだしつつあるのに、『それスノ』では生かし切れていません。言ってしまえば、Snow Manの“ムダづかい”です」(同)
8月4日放送の同番組では、深澤辰哉が駅弁売りに挑戦し、そのロケVTRをメンバーが見るという構成だったが、「こうしたロケ一発の安易な企画ばかりとなると、メンバーの名前やキャラクターが視聴者に浸透するまで時間がかかる」(同)との指摘も。
『SMAP×SMAP』はメンバー込みの企画打ち合わせがあったが……
ジャニーズ事務所の先輩グループだったSMAPの人気冠番組『SMAP×SMAP』(フジテレビ系)では、メンバー込みの企画打ち合わせがあり、作家がコント台本をその場で書いてメンバーが実演するなど、スタッフとの濃密な番組作りがあったという。
「かつての『ザ!鉄腕!DASH!!』(日本テレビ系)もそうだったようです。当時はまだ勢い任せの若者であったメンバー5人をどう生かすのか、ゼロの段階から話し合い、本音をぶつけながら企画を紡ぎあげていったと聞きます。『それSnow Manにやらせて下さい』は、あまりそうした地固めができていない段階で、ゴールデンに昇格してしまった印象がある。今のままでは“ファンが喜ぶだけの番組”で終わってしまうかもしれません」(同)
果たして、『それスノ』はSnow Manメンバーそれぞれの個性を生かした企画を打ち出し、グループを国民的アイドルに成長させることができるのだろうか。