サイゾーウーマン編集部員が週替わりで近況をつづっていく「編集部コラム」。半径1メートルの身近な話からジャニーズや芸能ニュースのネタまで縦横無尽に話題が飛び出します!
こんばんは、編集部Nです! ジャニーズ事務所の会見についてのニュースで今日は一色ですね。サイゾーウーマンも今回初めてジャニーズから正式な案内を受けて入場してきました。
まず会見が終わって記者と話したのは、「寒い」「トイレ行きたい」ということ。4時間に及んだので途中で尿意を感じたのはもちろん、会場がとにかく寒かったんですよ! 登壇者に近い前列のほうだけかもしれませんが、冷房ガン利き。Nは指がかじかんでしまったほどでした。横にいた記者も、寒気のあまり眠気に襲われたそうで。おかげで私は本日微熱となっています。
そんな余談もありつつ、会見では藤島ジュリー景子氏の印象が変わりました。
はじめにお伝えしておきたいのですが、私個人としてはジュリー氏の得意とする“チーム男子”的なアイドルプロデュース方法が好きで、事務所社長としての一連の対応の是非は別として、アイドルプロデューサーとしての彼女の辞任には同情する気持ちもあります。
そのジュリー氏がジャニーズファンに向けて、涙ながらに口にしたこの言葉……
「いろいろなことが起きているなかで、全く変わらず私どものタレントを応援してくださっているファンの皆様には、本当に感謝の気持ちしかございません。ご理解いただきたいのは、みんながそういうことがあってスターになっているわけではなく、一人一人のタレントが本当に努力してそれぞれの地位を勝ち取っているので、そこだけは失望も誤解もしていただきたくないです。安心して応援してやっていただきたいです」
これについて、芝居がかったウソ泣きだとか、必死にファンをつなぎ止めようとしてる、などともネット上ではいわれているようですが。あくまで私個人は、言葉の裏に彼らへの強い愛情と自身のプロデューサー業への誇りを感じて、鼻の奥がツーーーーーン。もらい泣きしそうになってしまいました。
メリー氏とジュリー氏の母娘関係
そこに、ズドーンと重たいものをもたらしたのが、メリー氏との母娘関係です。
井ノ原快彦が「印象的だったのは、晩年にジャニーさんとジュリーさんとメリーさんが3人でいたのを初めて見たことです。それぐらいお三方(は一緒)にあまりお会いしてなかったんだなというふうに思います。ちょっと写真撮りたいぐらいでした。それぐらい僕は……3人が集まったのを初めて見ました」と明かし、ジュリー氏も「多分普通の親子関係とは全く違いまして、私とメリーがざっくばらんに話すっていう感じはございませんでした」と振り返っていました。
また、ジュリー氏は「2008年から今の乃木坂の新事務所に移るまでは、旧事務所には出社しておりませんでしたので、仕事場でメリーと会うということもなく、唯一私の娘がおりましたので、その孫を通して話すっていうことはございましたが、それ以外で、頻繁に何か会話するという関係ではございませんでした」とも説明。
同族経営、母から娘へバトンタッチされた事実から、親子間のコミュニケーションはそれなりに存在するかと思っていたので、メリー氏が対タレントへ見せてきたという母親のように厳しくも愛情深い姿をジュリー氏には向けておらず、ドライに接していたことには驚きでした。
なによりメリー氏は弟と一心同体。多くのタレントと弟のために時間を費やす母親の姿が娘としては当たり前だったと思われますが、一方で「普通の親子関係」ではないことに思うところもあったのではないか……。ジャニーズ事務所の継承者として生まれたときからメリー氏によって英才教育を受けていたジュリー氏。しかし、「娘」としての彼女の人生について考えると、どこかつらい気持ちになってしまいます。
東山紀之の「ジャニーズイズム」への回答
ところで、会見で「ジャニーズイズム」について質問されたときの東山紀之新社長の回答を覚えていますか?
記者:今後について東山社長におうかがいしたいのですけれども、ジャニー氏が作り上げてきたタレント、ジャニーズJr.の育成の方法やプロデュースの手法などジャニーズイズムというものを継承していかれるんでしょうか?
東山:ジャニーズイズムというとどういったものご想像されますか?
記者:先ほどおっしゃったようにジャニーズJr.を合宿所などで集中的に育成し、CDデビューなどに繋げるような一連の御社のシステムのことをイメージしています。
東山:合宿所というところを開く予定はないです。
思わず拍子抜け。この質問のあとには「ご自身は社長としての資質が十分にあるのか」という問いへの回答も続いていたので、短く切り上げてしまったとも思いますが、一方でジャニーズイズムについて、東山自身がまだ思考中で言語化できなかったとも考えられないでしょうか。
実際、「ジャニーズイズム」ってなんなんでしょう? みなさんはなんだと思いますか?
そんなイズムの話が出た一方で、ジャニー喜多川氏の要素は徹底して排除していくと強く表明しましたよね。物事の指針として「ジャニーだったらどうするか?」という考えはやめると。となると、今後はジャニーズファンにまったくなじみのない演出や世界観が提示されていくことになるんでしょうか。「ジャニーズ事務所」という名が残ったものの、その中身は別物のなにか……。
それが大衆に支持されるかどうかは数年後までわかりませんが、1年後、10年後のジャニーズ事務所がどうなっているのか? しっかり注目していきたいと思っています。