創業者・ジャニー喜多川氏(2019年に死去)による性加害問題をめぐり、さまざまな対応に追われているジャニーズ事務所。今月7日に行った記者会見では、性加害を認めて正式に謝罪し、被害者に対する補償を行うと明言したが、ジャニー氏の名前を冠する社名を変更しないという点には、業界内外で猛烈な批判が寄せられている。そんな中、マスコミ関係者からは、「ジャニー氏にちなんだKinKi Kidsの楽曲が複数“封印”されそうだ」(芸能ライター)という声が聞こえてくる。
ジャニーズ事務所は7日の会見で、藤島ジュリー景子氏の社長辞任と、所属タレント・東山紀之の新社長就任を発表。また、「ジャニーズ事務所」という社名は変更しないとしたものの、東山が“変更を検討する余地はある”とコメントし、会見後、本社に展示されていたジャニー氏の肖像画が撤去されたという報道もあるなど、「事務所はジャニー氏との“決別”を進めているとみられる」(同)という。
ジャニー氏へのリスペクトをよく口にしていたKinKi Kids
そんな中、KinKi Kids・堂本光一と堂本剛のファンからは、ある楽曲が「封印されるのではないか」と予想されている。
「9月8日配信のニュースサイト『週刊女性PRIME』の記事でも取り上げられていましたが、20年6月にリリースされたKinKi Kidsのシングル曲『KANZAI BOYA』です。これは、剛が作詞・作曲を担当した楽曲で、KinKi Kidsがデビュー前、ジャニー氏から『KANZAI BOYA』と命名されたときのことを歌っています。歌詞に何度も出てくる『You』は、ジャニー氏が使っていた“タレントたちの呼び名”として有名です」(同)
以前はジャニー氏へのリスペクトを口にする機会が多かったKinKi Kidsの2人。しかし、ジャニー氏のイメージが地に落ちた今、被害者への配慮を考えれば、今後同曲を歌うのは難しいだろう。ネット上のKinKi Kidsファンも「『KANZAI BOYA』は幻の曲になるのかな」「テレビはもちろん、コンサートでも歌えなくなるかも」などと指摘している。
堂本剛が書き下ろしたA.B.C-Zの「You...」も封印か?
「剛が携わった楽曲では、ほかにも封印されるであろう曲がまだあります。まず、A.B.C-Zが22年2月に発売したアルバム『BEST OF A.B.C-Z』に収録されている『You...』。これはA.B.C-Z・河合郁人が剛に作詞・作曲を依頼したもので、『未来のジャニーズが歌う曲』をテーマにしており、やはりジャニー氏への思いが詰まった一曲となっています」(同)
この曲は当初、A.B.C-Zの主演舞台『ABC座 ジャニーズ伝説2019』(東京・日生劇場)のメインテーマだったが、ほかの作品などでも歌われるように。
「ちなみに、A.B.C-Zは、20年12月に開催した『A.B.C-Z 1st Christmas Concert 2020 CONTINUE?』でも『You...』を披露しましたが、ステージ上に“ひざ掛けが置かれたイス”を設置し、メンバーがそれを囲んで、歌い踊る……という演出でした。これは、舞台稽古中にジャニー氏が座っていたというイスをイメージしていたものの、曲と演出、どちらも今後は“封印”されるのではないでしょうか」(同)
また、19年12月に東京ドームで行われた『KinKi Kids Concert Tour 2019-2020 ThanKs 2 YOU』では、剛が光一との友情を書き下ろした「You...~ThanKs 2YOU~」を歌ったが、これもまた今後は披露されないことが予想される。
「ジャニー氏を亡くし、涙していた光一のことを歌にしたもので、『You...』の“KinKi Kidsバージョン”といえる一曲です。ファンにも感動を与えた名曲ですが、それこそ『幻の曲』となる可能性が高いのでは」(同)
ジャニー氏の問題により、KinKi Kidsの楽曲以外にも封印されてしまうものが出てくるかもしれない。