創業者・ジャニー喜多川氏(2019年に死去)の性加害問題をめぐるジャニーズ事務所の会見から1週間、同社を取り巻く状況は様変わりしている。
特に広告業界では“ジャニーズ離れ”が加速し、大きな騒ぎに。スポンサー企業は100社超えともいわれる同社だが、中でもブレーク中のSnow Manは現在16社(個人契約含む)と契約中。
しかし、Snow Manを「ミンティア」のイメージキャラクターに起用するアサヒグループ食品や、目黒蓮を「午後の紅茶」のCMに起用中のキリンビバレッジなど、複数の企業が今後契約更新しない意向を示している状況だ。
「11日に渡辺翔太とラウールが出演する新CMを公開したモスフードサービスは、当初『起用継続』を決定していたものの、13日に判断を一転。『今後、明確な被害者救済と再発防止の取り組みが認められない以上、ジャニーズ事務所との契約は継続しない』とのコメントを発表し、店頭でも渡辺とラウールのポスターが撤去されたようです。この状況に、ネット上のSnow Manファンからは『悲しすぎて涙が出る』と悲痛の叫びが相次いでいます」(芸能記者)
契約終了続出も……A.B.C-Zが「ノーダメージ」のワケ
もちろん、Snow Manだけでなく、ほぼすべてのジャニーズグループが同様の状況にある。そんな中、A.B.C-Zは、デビュー組として唯一“ノーダメージ”のようだ。
「そもそも契約中のCMがないため、起用が打ち切られるという事態に陥っていない……というわけです。なお、彼らは21年12月からホクレン農業協同組合連合会『ミルクランド北海道』のイメージキャラクターを務め、これがグループとして初のテレビCMとなりましたが、半年で終了してしまいました」(同)
しかし、そんなA.B.C-Zにおいても、今回の性加害問題の影響は計り知れない。
「13年から断続的に上演しているA.B.C-Zの主演舞台『ジャニーズ伝説』は、今月8日、“消滅”することが明らかに。同舞台はA.B.C-Zが12年に立ち上げた『ABC座』の一作品で、ジャニー氏の功績を描く内容。近年は、メンバーの戸塚祥太が同氏を演じていました」(同)
KinKi Kids・堂本剛も触れず……「ジャニーさん」がタブー化?
昨年12月に「ABC座」10周年記念公演として上演された際には、光GENJIにまつわる伝説が追加されるなど、年々進化していた『ジャニーズ伝説』。
今年から同舞台が見られなくなるだけでなく、今後は過去の舞台まで“タブー”のように扱われることが予想されるため、A.B.C-Zファンにとって、さらにつらい状況といえる。
「今月9日放送の『人生最高レストラン』(TBS系)に出演したKinKi Kids・堂本剛が、自身の芸能人生を振り返る中で『ジャニーズ』や『ジャニーさん』というワードを一切出さなかったことから、視聴者の間で『不自然』『ジャニーズの話がタブー化してる』と話題になりました。同様にA.B.C-Zメンバーも今後、『ジャニーズ伝説』にまつわるエピソードを“封印”してしまうかもしれません」(同)
5月から体調不良で休養していた塚田僚一が8月31日に復帰を発表し、ファンを喜ばせたばかりのA.B.C-Z。ジャニーズ事務所が“脱ジャニー氏”を図る中、これまでの『ジャニーズ伝説』を“なかったこと”にしてしまうのだろうか。