9月21日配信の「スポニチアネックス」が、来春フジテレビ系で放送予定の木村拓哉主演スペシャルドラマ『教場』の最新シリーズについて、制作延期になったと報道。ネット上では、木村が所属するジャニーズ事務所の性加害問題の影響が指摘されているほか、「木村自身にも冷ややかな目が向けられている状況」(芸能ライター)だという。
同ドラマは、長岡弘樹氏の同名小説(小学館)の実写版で、木村は2020年のフジの新春スペシャルドラマ『教場』から主人公・風間公親を演じている。同1月4日放送の前編は世帯平均視聴率15.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)、翌日の後編は15.0%を記録。21年に放送された『教場II』も同1月3日の前編が13.5%、翌日の後編が13.2%と、やはり好成績をマークした。
「今年4月期には連続ドラマ『風間公親-教場0-』も放送され、また来春にスペシャルドラマ第3弾が決定していると週刊誌で伝えられるなど、『教場』はSMAP解散後の木村の代表作でもありました。しかし、今回の『スポニチ』によると、制作上の問題で今秋開始予定だった撮影が延期されることになったそう。あくまでも『作品を上質なものにするため』といいますが、ネット上には懐疑的な書き込みが飛び交っているんです」(同)
というのも、このところジャニーズ事務所は創業者・ジャニー喜多川氏(2019年に死去)の性加害問題が取り沙汰されている影響で、所属タレントをCMに起用するスポンサー企業から、契約見直しが相次いで発表されている。
そのため、木村の『教場』最新作が制作延期になったという報道も、ネット上では「作品を上質なものにするためって、言い訳が苦しすぎる」「番組スポンサーが納得してくれなかったんじゃない?」「共演する役者の事務所からNG出たのかも」など、やはり性加害問題による影響ではないかとみられている。
木村拓哉、SMAP解散騒動時は「裏切り者」のレッテルを貼られたが……
「そんな木村に対し、『キムタクの信長まつり参加は去年で良かったな。今年だったら中止だったでしょ』という声も散見されます。木村は昨年11月5、6日に岐阜県で開催された『ぎふ信長まつり』の騎馬武者行列に登場。主演映画『THE LEGEND & BUTTERFLY』(今年1月公開)のPRを兼ねた参加でしたが、当日はTwitter(現・X)で関連ワードが日本トレンドに入るなど盛り上がっていたものです」(同)
その後、『信長まつり』の観客は2日間で過去最多の62万人に達し、木村と共演者・伊藤英明の騎馬武者行列が実施された6日だけで46万人が集まったことが明らかに。報道では「岐阜市の人口約40万人を上回った」などと伝えられ、ネット上では「なんだかんだ言ってもキムタクはすごい」と感心されていた。
「もともと人気ジャニーズとして活躍してきた木村ですが、16年のSMAP解散騒動時にメンバー全員で独立するはずが1人だけ翻意した、などと報じられ、当時は“裏切り者”のレッテルを貼られてしまいました。しかし昨年までに『教場』と『教場II』の成功、そして『ぎふ信長まつり』の大盛況もあって、木村を再評価する人も増えていた印象です。ところが、ジャニー氏の問題で事務所が揺れている今、木村の立ち回りに、ブーイングが巻き起こる事態となりました」(同)
木村拓哉、会見直後のインスタ投稿で大炎上
同事務所は今月7日に会見を行い、ジャニー氏の問題を正式に認めて謝罪したが、木村はその日に、自身のインスタグラムに「show must go on!」と投稿。これは生前のジャニー氏が大切にしていた「何があってもショーを続けなければならない」という意味の言葉だ。性加害者として世間から猛批判を受けるジャニー氏の“名言”ともされる言葉を、このタイミングで投稿した木村は、たちまち“大炎上”し、当該投稿はその後ひっそりと削除された。
「この一連の流れにも、ネット上では『ダサい』とあきれた声が寄せられ、木村の好感度はガタ落ち。今年の連ドラ版『教場』も全話平均9.8%と“不発”で、次のスペシャルドラマで持ち直せるか……というところでしたが、こうして制作延期報道が出てしまい、昨年と打って変わって木村は窮地に立たされています。もしかしたら、スペシャルドラマ自体、製作延期どころか企画自体が“消える”可能性もあるだけに、木村にとっては相当厳しい状況でしょう」(同)
一部では木村にも退所報道が出ていたが、次の動きには慎重になってほしいものだ。