朝のバラエティ番組『ラヴィット!』(TBS系)に、若干の“停滞感”が見られるという。
「9月19日放送回のオープニングトークは、2015年の同日に行われた『ラグビーW杯』で、日本代表が南アフリカに奇跡の逆転勝利を収めたということで、『奇跡だと思うもの』を出演者に質問。しかし、ミキ・昴生が答えようとすると、ほかの芸人たちは『行けー!』と言いながら騒ぎ、妨害。そして、昴生がブチギレるというオチでした。ちなみに彼の『奇跡だと思うもの』は、以前、同番組内で『チョコボール』100個を開封し金のエンゼルを引き当てるというチャレンジに失敗したことから、『金のエンゼルを引き当てたい』のというものだったんです」(芸能ライター)
上記の内容からわかるように、『ラヴィット!』は良くいえば“にぎやか”で、悪くいえば“騒々しい”番組だ。その日のオープニングではほかにも、Snow Man・佐久間大介が過去に提案し、実行するも失敗に終わったチャレンジ、“2分以内に、狭いステージ台の上に12人が抱き合って乗れるか”に再挑戦。
ちなみに番組後半は、ミキやコロコロチキチキペッパーズ、相席スタート・山添寛、岡田結実の鎌倉・江の島旅がオンエアされた。
『ラヴィット』っぽい手法が固定化されてしまった
「同番組が始まった21年3月は、新型コロナ関係のニュースばかりが報道されている時期でした。開始当初こそ『ジョブチューン~アノ職業のヒミツぶっちゃけます!』『サタデープラス』(以上、同)や『ヒルナンデス!』(日本テレビ系)など既存の番組との差別化に苦しみましたが、番組内容を“お笑い”に特化させたことで、ワイドショーへのカウンターパンチとして人気を獲得したんです。しかしここにきて、内容がマンネリ気味になっている感が否めません」(テレビ業界関係者)
朝8時からスタートする『ラヴィット!』のオープニングトークは、長くても9時前には終わり「ラヴィット!スタートです」と本編が始まるが、トークが長引き、9時を大幅に超えることもしばしば。これも最初のうちは、「『オープニングトークが9時を超えた!』という展開で大きな話題になりましたが、今やそれも常態化している」(同)という。
「先述の通り、トークやグルメ情報、体を張ったチャレンジで、いわゆる“『ラヴィット!』っぽい”手法を確立、固定化されてしまったため、安定はしているものの、目新しさはあまりなくなっています。3年目に入り、壁にぶつかっている状態といえるでしょう」(同)
ちなみに、13日の同番組の視聴率は個人1.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)、世帯2.4%。対する『DayDay.』(日本テレビ系)1部は個人1.7%、世帯3.0%(2部は個人1.3%、世帯2.5%)で、『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日系)は個人4.9%、世帯8.8%を獲得し、『めざまし8』(フジテレビ系)は個人2.2%、世帯4.0%という結果だった。
『ラヴィット!』は若者層の支持は厚いものの、ネット上では少なからず「飽きた」という声も見られるようになっている。視聴者を食い止めるためには、そろそろ大幅なテコ入れが必要なのではなかろうか。