グループ活動の傍ら、さまざまなドラマや映画で演技に挑戦してきたSixTONES・松村北斗。10月13日公開の音楽映画『キリエのうた』にはメインキャストの一人として参加しているが、同作での芝居について、元SMAP・稲垣吾郎が雑誌のコラムで絶賛している。
松村は、2020年1月にCDデビュー。ジャニーズJr.時代から『黒の女教師』(TBS系、12年7月期放送)『ぴんとこな』(同、13年7月期放送)といった連続ドラマに出演し、デビュー後はNHK連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』(21年度後期)で演じた“稔さん”こと雉真稔役でも大きな注目を浴びた。
また、劇場版『きのう何食べた?』(21年)『ホリック xxxHOLiC』(22年)など話題の映画にも出演。新海誠監督による長編アニメーション映画『すずめの戸締まり』(22年)では、オーディションを経て声優に初挑戦した。『第46回 日本アカデミー賞』では、『ホリック xxxHOLiC』で新人俳優賞を受賞したほか、同作と『すずめの戸締まり』の好演もあり、「話題賞」にも輝いた。
そんな松村が抜てきされた新作映画『キリエのうた』は、『スワロウテイル』(1996年)『リリイ・シュシュのすべて』(01年)でタッグを組んできた岩井俊二監督と、音楽プロデューサーの小林武史氏が手掛けた最新作。元BiSHのアイナ・ジ・エンドが演じる、歌うことでしか“声”が出せない路上ミュージシャン・キリエを中心に、出逢いと別れを繰り返す4人の壮大な旅路を描くという。黒木華、広瀬すず、村上虹郎ら個性豊かなキャストが名を連ね、松村は姿を消したフィアンセを捜し続ける青年・潮見夏彦を演じている。
稲垣吾郎、SixTONES・松村北斗は「今の時代に合った役者」
映画好きの稲垣は、一足早く『キリエのうた』を鑑賞したという。「an・an」(マガジンハウス、9月20日発売号)の連載コラム「稲垣吾郎 シネマナビ!」内で、今作を取り上げた。
ストーリーの予備知識を入れずに見たそうだが、「ものすごくよくできたプロットです」(原文ママ、以下同)と冒頭からベタ褒め。主演・アイナの演技や歌声などについても触れた上で、「僕が今回、ものすごくいいなと思ったのは松村北斗さんです」と、切り出した。
「稲垣は、松村が声優を務めた『すずめの戸締まり』もチェックしていたようで、声のお芝居の時点で『すごくいいなと思っていた』とか。また、『キリエのうた』の松村についても『素晴らしくて』と好評価。十数年にわたる物語の中、松村は演技のみで『時間の流れみたいなものを感じさせる』と述べていました。さらには『顔がきれいなだけじゃなくて、暗さも醸し出せるし、いい男もちょっと駄目な男も演じられそう。今の時代に合った役者という気がします』と、今後の俳優業に期待を寄せていました」(ジャニーズに詳しい記者)
コラムを読んだジャニーズファンからは「吾郎ちゃんが北斗をめっちゃ褒めてて感動した。『すずめの戸締まり』の時から良いと思ってくれてたって。うれしすぎる」「映画を見るのが楽しみになった! コラムの内容が北斗くん本人に届くといいな」「吾郎ちゃんが北斗くんのことを褒めてくれてうれしい。吾郎ちゃん、ありがとう」「吾郎ちゃん、ジャニーズ事務所の現役タレントを公の場で褒めるって、どれだけ器がデカいの」などと、感激の声が続出している。
稲垣吾郎&SixTONES・松村北斗の共演をファンが熱望するワケ
「実は、かねてより一部ファンの間では、松村が『稲垣の若い頃に似ている』と言われています。顔立ちや、醸し出す雰囲気などがどことなく共通していると感じているのでしょう。なお、SMAP時代に稲垣がレギュラー出演していた連ドラ『TAKE FIVE~俺たちは愛を盗めるか~』(TBS系、13年放送)の第7話に松村はゲスト出演。その後、16年末にSMAP解散後、17年9月に稲垣がジャニーズを退所しているため、2人が公の場で共演する機会はめっきりなくなりました」(同)
それだけに、今回の稲垣のコメントを受け、「吾郎ちゃんと北斗くん推しだから、『シネマナビ』を読んで泣きそうになった」「吾郎さんと北斗は通ずるものがあると思っていたからうれしい」「吾郎ちゃんが北斗くんを褒めているのは胸熱すぎる!」と興奮するファンもいる様子。「an・an」をきっかけに、映画での共演や2人の対談が見たいと熱望する声も出ていた。
一部を除いて、現役ジャニーズと退所したタレントが直接的に仕事で一緒になるチャンスは、極めて少ない。ただ、現在のジャニーズは創業者・ジャニー喜多川氏(19年に死去)の性加害問題が表面化した影響で、新たな会社に生まれ変わりつつある。今後、元ジャニーズとの関わり方も、変化していく可能性はあるだろう。稲垣×松村のコラボレーションが実現する日を、願わずにはいられない。