山下智久が、9月28日発売の「週刊文春」(文藝春秋)の巻頭グラビアページ「原色美男図鑑」に登場。2020年にジャニーズ事務所を退所して以降も活躍を続けてきた山下だが、マスコミ関係者の間では「まさか『文春』のインタビュー&グラビア撮影に応じるとは」(スポーツ紙記者)と驚かれているようだ。
ジャニーズ事務所といえば現在、創業者であるジャニー喜多川氏(2019年7月に死去)の性加害問題に揺れている。被害者に対する補償などの対応に追われつつ、10月2日に公表するという「今後の会社運営の方針」に関する準備も進めているとみられるが、これまでのところ業界内外からのバッシングが収まる気配はない。
「特に『文春』は、ジャニー氏の存命中から同問題を扱ってきたジャニーズ批判の急先鋒。最新号でも、事務所のベテランマネジャーがタレントへの性加害発覚によりひっそり退職したとか、新社長である東山紀之が後輩にハラスメント行為をしていたとか、同社としては“書いてほしくない”であろう記事を大量放出しています」(同)
山下は同誌の「原色美男図鑑」に登場。仕事や趣味に関するインタビューにも応えているのだが、「脱・ジャニーズを果たし、芸能界で活躍する山下と、危殆に瀕するジャニーズという構図が際立つだけに、なんともインパクトのある号」(同)だという。
山下智久の未成年お持ち帰りをスクープした「文春」
そんな山下にとっても、「文春」は因縁の相手である。
「20年8月、ニュースサイト『文春オンライン』は、山下智久とKAT-TUN・亀梨和也が未成年同席の場で飲酒していたこと、さらに山下に至っては、その未成年女性を“お持ち帰り”したことをスクープ。亀梨は厳重注意と反省文で済みましたが、山下には活動自粛処分が下りました」(芸能プロ関係者)
そして山下は、ジャニーズでの活動再開を待たずして退所。ジャニーズサイドは、山下を復帰させた後、国内での活動プランを描いていた一方、「本人は当時から海外志向が強く、ちょうど謹慎中に海外作品への出演オファーがあったようです。山下はそのチャンスを逃したくないと、退所を決めたそうですが、活動自粛中に事務所を辞めたとあって、ジャニーズ側の心証が悪かったのは想像に難くない。『文春』報道さえなければ、円満に袂を分かつことができていたのでは」(同)という。
山下智久が「日和見主義」「風見鶏」といわれるワケ
そういった経緯もあり、山下と「文春」は敵対関係にあったはず。山下のファンにとっても「文春」には悪い印象しかないだろうが……。
「しかし今回のインタビューを読む限り、同誌からのオファーを山下がOKして実現した企画のよう。山下のそんな態度に、マスコミ界隈からは『日和見主義は一貫している』との皮肉も聞こえてきます」(同)
というのも、ジャニーズ時代の山下は、事務所の状況に応じて“派閥”を乗り換える行為を平然としてきた人物として知られているからだ。
「先頃社長を辞任した藤島ジュリー景子氏がまだ副社長だった頃、事務所には、ジュリー氏傘下のグループと、SMAPの元マネジャー・飯島三智傘下のグループが存在し、両者の共演は基本かなわないといった派閥問題が表面化。もともとジュリー派に所属するNEWSのメンバーだった山下は、グループ脱退後に一時期飯島派に移り、しかし飯島氏が退社するとジュリー氏に頭を下げて同氏のもとで仕事をするように……と、事務所内で“鞍替え”を行いながら、自身の立ち位置を確保していたんです」(同)
その風見鶏のような態度を思えば、山下は因縁の「文春」に登場することに、何の抵抗もなかったのかもしれない。
「山下は現在、仕事も順調ですし、わざわざ話題性を狙って『文春』のオファーを受ける必要はまったくありません。なのに一体なぜ……という点で、衝撃度が高いです」(同)
10月5日発売の「文春」にも山下の「原色美男図鑑」第2弾が掲載されるそうだが、ジャニーズ時代からのファンは少々複雑な心境かもしれない。